【株式会社Morrow World】
諸澤 良幸社長インタビュー
1987年11月9日生まれ。2015年に株式会社Morrow Worldを設立。留学エージェント事業「タビケン留学」を通じ、累計4万人以上の留学希望者・英語学習者を支援してきた。2020年よりオンライン英語コーチング「ENGLEAD(イングリード)」を開始し、国内シェアNo.1のオンライン英語コーチングサービスへと成長。さらに、2024年から学研教室(Gakken Classroom)のオーストラリアにおけるフランチャイズ本部(MFC)の展開権利を取得。オーストラリア現地法人の代表として、海外における子ども向け算数教室の展開も手掛けている。
生成AIの急速な進化に伴い、テキスト翻訳の精度は著しく向上しており、今後はハードウェアやデバイスの進化と相まって、リアルタイムな口頭コミュニケーションにおける言語の壁も解消されていくことは間違いありません。
すでに一部のビジネスや日常の現場では、言語スキルを持たない者同士がテクノロジーを介して意思疎通を図るシチュエーションが現実のものとなっています。
これに伴い、「必要に迫られて受動的に英語を学習していた層」がAIに代替し、学習を停止する動きが加速する可能性は十分にあります。
しかし、私はこのパラダイムシフトを非常にポジティブに捉えています。テクノロジーがコモディティ化すればするほど、逆に「自ら直接言葉を交わし、関係性を構築できる人材」の希少価値が、これまで以上に高まっていくと考えているからです。
英語は世界で最も多くの国と地域で話されている共通言語であり、グローバル社会を繋ぐ極めて重要なコミュニケーション基盤です。
どれほどAIが高度化しても、言語を学ぶというプロセスには、その言葉の背景にある「文化」や「歴史」、そして「相手のバックグラウンド」を深く理解するという本質的な要素が含まれています。
AIというフィルターを通した会話だけでは、相手の発言の真のニュアンスや本質的な意図を完全に汲み取ることは困難です。ビジネスにおける重要な交渉や、信頼関係が求められるシチュエーションにおいて、真の意味で相手との距離を縮めることはできません。
私自身の原体験としても、英語を習得した最大の恩恵は、ツールとしての英語を駆使して相手と深い信頼関係を築き、最終的にビジネスにおける重要なディールを勝ち得ることができたという点にあります。
相手と確固たる関係性を築き、普遍的な価値を創出するための手段として、直接言葉を交わす英語力の重要性は、今後も決して変わることはありません。

出典:株式会社Morrow World「英語力と年収・リスキリング実態に関する調査」(2026年1月実施)
今後の英語学習市場においては、「AIをいかに効果的に教育プロセスに組み込めるか」が最大の競争優位性になると予測しています。
AIを活用することで、英語学習は飛躍的に効果的、かつ効率的に進めることが可能となり、学習者のトレーニングを最大化する多様なツールが次々と台頭してくるはずです。
私たち「イングリード」および「タビケン留学」においても、今後はこのAI領域のサービス開発にさらに注力してまいります。受講生がこれまで英語学習に費やしていた時間を大幅に短縮し、圧倒的なスピードで英語を習得できるプロダクトを展開していく計画です。
これからの市場は、このような最先端テクノロジーを活用して効率化を牽引できる企業が新たな市場を開拓する一方で、追随できない企業は淘汰されていくという、明確な二極化が進むと考えています。
2020年3月、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴い、多くの国で緊急事態宣言や渡航規制が一斉に敷かれました。
日本からの海外渡航が事実上不可能となり、弊社の基幹事業であった留学事業の売上は瞬時にして「実質ゼロ」という、経営において未曾有の危機に直面しました。
しかし、私は経営者として一瞬の躊躇もありませんでした。
当時一緒に働いてくれていた大切な社員の雇用を守り、お客様への責任を果たし、ともに未来を創っていくためには、即座に新規事業への挑戦を選択すべきだと確信していたからです。
既存の留学生のお客様へのサポートと安全確保を最優先で徹底しながら、社内のリソースを最大限に活用し、新たな領域への投資を決断しました。
売上が途絶えたからといって、投資や雇用の手を止めるという選択肢はありませんでした。むしろ、さらに優秀な人材を迎え入れて開発を加速させ、スピーディーに立ち上げた新規事業こそが、現在のオンライン英語コーチング「イングリード」です。

長年、留学事業に携わる中で、私は「海外に行けば、誰もが自然と英語を話せるようになるわけではない」という厳しい現実に直面し、強い問題意識を抱いていました。
現地で実際に英語力を伸ばす方は、例外なく並外れた努力と情熱を傾けています。しかし一方で、そのモチベーションを長期間維持しきれず、思ったような成果を出せないまま帰国される方も数多く目にしてきました。
そこで、成果を出す受講生の学習プロセスを徹底的に分析したところ、効率的に海外で英語を習得している層には共通の特徴があることに気づきました。
彼らはやみくもに単語や文法を勉強するのではなく、「自分自身に何が不足しているのか」を冷静に分析し、効果的なインプットとアウトプットを戦略的に繰り返していました。
私はこの再現性の高い学習アプローチに注目し、短期間で英語力を伸ばすためには「質・量・モチベーション」という3つの要素を最大化させることが不可欠であるという結論に至りました。これをオンライン完結型でシステム化し、日本全国、さらには世界中へ届けられる仕組みとして昇華させたものが「イングリード」の原点です。
「日本一、英語力が伸びるサービスを創る」という明確なビジョンのもと、サービスを開始しました。
最大の差別化ポイントは、「受講生一人ひとりのニーズや目標に基づいた、徹底的なカリキュラムのパーソナライズ(個別最適化)」にあります。
市場にある多くの英語コーチングサービスは、表向きはパーソナライズを謳いながらも、実際には万人に同じ教材や汎用的な学習法を提供しているケースが少なくありません。
しかしイングリードでは、受講生様の職業、ビジネス背景、過去の学習経験、さらには興味関心に至るまでを精緻に分析し、最短ルートとなるオーダーメイドのカリキュラムを作成します。
基本パターンだけで43万通り以上を誇り、実際には一人として同じトレーニングを行っている受講生はいません。それほどまでに品質と成果にこだわっています。
また、オンライン完結型という特性を活かし、居住地に縛られることなく、日本全国および世界中から「極めて優秀な日本人コーチ」を採用・育成できている点も、他社には真似できない強固なアセットとなっています。

一言で申し上げれば、徹底した「プロダクトファースト(品質至上主義)」の貫徹です。
イングリードは、サービスローンチ直後からマーケティング投資によって急激に認知を広げたわけではありません。特に最初の2年間はあえて大規模なプロモーションを行わず、カリキュラムの精度、トレーニングメソッド、そしてオンラインにおける最高の受講体験(UX)など、プロダクトのコア価値を徹底的に磨き上げることにすべてのリソースを注ぎました。
その結果、受講生様の満足度と成長率が圧倒的な実績として積み上がり、確固たるプロダクトの優位性が確立されたタイミングで初めてマーケティングを本格化させました。もし最初から品質よりも認知拡大を優先させていたならば、現在の持続的な成長はなかったと確信しています。
「どこよりも短期間で確実に英語力が伸びるプロダクト」を追求し続けていることが、多くのお客様から強い支持をいただけている最大の要因です。
多くの方が英語学習において挫折してしまう本質的な理由は、個人の意志の強さの問題ではありません。
「何から始めるべきか分からない」「自分の学習法が正しいか確信が持てない」「成長を実感できない」という不安が原因となり、モチベーション低下の負のスパイラルに陥ってしまうことにあります。
イングリードでは、受講開始時に科学的な英語力診断を行い、現在の弱点や課題を定量的に可視化します。
その上で、受講生が迷うことなく突き進める最短ルートのカリキュラムを提示します。プロが設計した正しい道筋を歩むため、早い段階で「英語が上達した」という確かな成長実感が得られ、それが継続への強力なインセンティブとなる「正のスパイラル」へと転換していきます。
そして、それを支える最も重要な要素が、「心の通ったプロフェッショナルなコーチによる伴走」です。
単に機械的なタスク管理を行うのではなく、人間だからこそ受講生の心理的な変化を機敏に察知し、共に喜び、励まし合うことができる。この温かみのある伴走体制があるからこそ、高い学習継続率と確実な成果を両立できているのです。
ありがたいことに、第一線で活躍されている著名人や経営者、トップアスリートといった、各界のプロフェッショナルの方々にイングリードをお選びいただいています。
確実に成果を出される方に共通している特徴は、「漠然と英語ができるようになりたい」という曖昧な願望ではなく、「この具体的なシチュエーションにおいて、このように英語を駆使し、自身のキャリアやビジネスを豊かにしたい」というビジョン(ゴール)が極めて明確であるという点です。
英語学習は常に平坦な道ではなく、地道なトレーニングや自身の課題と向き合うタフな局面が必ず存在します。
しかし、明確な目的地(ビジョン)があるからこそ、そのプロセスを乗り越え、確実な成果へと繋げることができるのだと感じています。イングリードでは、受講開始時にコーチと共にこの「解像度の高い目標設定」を徹底して行うため、多くの方がブレずに成果を出すことができています。

学生時代から人前に立つ機会が多く、周囲からの信頼や推薦をいただく形で、生徒会や部活動のキャプテンなどを務める機会に恵まれました。
野球に全力で打ち込んでいた時期もあり、厳しい練習環境であっても手を抜かず全力で向き合い、その挑戦のプロセス自体を楽しむというマインドセットが当時から養われていたように思います。
新卒で入社した日本の企業でも、常に「誰よりも圧倒的な成果を出すこと」に徹底してこだわりました。その結果、最年少での役職抜擢や昇進の機会をいただき、「真摯に成果と向き合えば周囲が認め、応援してくれる」というビジネスにおける原体験を得ることができました。
もともと学生時代から「起業する」と決めていたため、3~4年勤務した会社を退職し、単身海外へと飛び出しました。
異国の地での初めての就労経験においても、ワーキングホリデーという立場でありながら、勤務開始からわずか2ヶ月で40名規模の飲食店のマネージャーに抜擢されるという経験をしました。言語や環境が異なるアウェイの状況であっても、「全力で向き合えば、一見ハードルが高そうに見えることでも必ず成し遂げられる」という大きな自信を深めました。そして、その留学期間中に生涯をかけて挑戦したい領域として「留学事業」を見出し、2015年の起業へと至りました。
私の起業家としての原点は、幼少期に目にした「祖父の背中」にあります。祖父は会社を経営しており、その周りに集まる社員の方々や取引先の方々が、いつも本当に楽しそうで、生き生きとした笑顔で祖父と共に仕事をしていました。
その光景を目にした時、私は単に「社長」という肩書きや権力に憧れたのではなく、「共に働く仲間を愛し、周囲からも深く愛される関係性」の中で強固な組織を築く、経営者という生き方そのものに強い魅力を感じました。
自分自身の力で、共に働く仲間や関わるお客様を幸せにし、彼らの人生を豊かにできるような未来を創り出したい。そう強く志したことが、私が経営者を目指した原点です。
2020年春のコロナ禍において、多くの留学希望者の皆様からキャンセルのご希望をいただきました。
当時、留学業界のエージェントが取った対応は「やむを得ず倒産を選択する」「規約通りに一定のキャンセル料を徴収して返金する」のいずれかが大半でした。その中で、私たちMorrow Worldは、「キャンセルのご希望に対して無条件で全額返金する」という決断を下しました。
すでに現地の学校へ送金済みで、学校側から返金されない費用についても、すべて弊社が身を挺して肩代わりをし、お客様の元へ全額をお戻ししました。
なぜこの大きな財務リスクを伴う決断ができたのか。それは、2015年に私がこの業界で起業した当時の「原点」にあります。
当時、留学業界には不透明な手数料を徴収する有料エージェントや、「無料サポート」を謳いながら費用振込後に一切連絡が取れなくなるような不誠実なエージェントが少なくありませんでした。私自身も過去にそのような苦い経験をしています。
不透明な業界の構造を変え、誰もが安心して世界へ挑戦できる「クリーンで健全な未来」を創るために立ち上げた会社です。未曾有の危機だからこそ、目先の利益ではなく、お客様の信頼を第一に守り抜く。私にとって全額返金という決断は、創業の理念に照らし合わせれば至極当然の選択であり、私たちが掲げる「顧客ファースト」を体現する唯一の道でした。
私が考えるMorrow Worldの最大の魅力、そして誇るべき一番の資産は、間違いなく「人(社員)」です。
私はこの会社に集まってくれた素晴らしい仲間たちを、経営者として心から信頼し、誇りに思っています。高い志と素晴らしい人間性を持った仲間たちと同じ熱量で切磋琢磨できる環境そのものが、この会社で働く最大の魅力にほかなりません。
また、社内で活躍しているメンバーに共通している最大の特徴は、弊社のアイデンティティでもある「顧客ファーストを徹底的に体現できること」、そして「自分の利益以上に、周囲の仲間やお客様のことを想って判断し、行動できる利他性」を持っている点です。ポジションに関わらず、この価値観をベースに自発的に動ける人材が周囲から深く信頼され、社内で大きな活躍を見せています。


企業名 : 株式会社Morrow World
代表者 : 諸澤 良幸
所在地 : 東京都港区東新橋2-18-2 グラディート汐留ビアンコ3階
設立 : 2015年11月
従業員数: 150名(業務委託含む)
事業内容: 英語コーチング事業/ 留学事業 / オーストラリア学研教室 FC本部
URL : https://englead.jp/