【ワンネス株式会社】
石山喜章社長インタビュー

ライブドア事件後に悟り修行され、起業するまでの経緯を教えてください。

ライブドア時代はM&Aで組織が急成長していたので、6名で立ち上げたメディア事業部が4年で（子会社も含めて）600名にまで拡大していきました。そんな中、マネジメントに苦労して「社員の意識改革を実現するには、意識とは何か？を知る必要がある」と思って大学教授や知識人を尋ね歩きました。

その過程で出逢った1人の覚者（悟りを開いた人物）に弟子入りして学ぶようになったのが、ちょうどライブドア事件のタイミングです。2007年にはビジネスを離れて修行の道へ行き、禅問答のような対話と実践活動を通してワンネス感覚（いわゆる無我の境地）も何度か味わい、理解と体感が落ち着いてきた2012年に起業しました。

当時の私のように、マネジメントに課題を感じるビジネスリーダー向けに、潜在意識の活用法を伝える研修やスクールを提供しています。

石山喜章社長は学生時代にいじめを受けていたそうですが？

中学1年生のときはクラス全体からの無視、中学3年生の頃は3人の男子から執拗ないじめを受けていました。14歳の私は「なぜ、先生はコミュニケーションの取り方や人間関係について教えてくれないんだろう？」と感じていました。

そんな想いがあったから、今は社会人向けに、自己理解を深めることで人間関係の改善につながる内容をお届けしています。

ワンネス株式会社の理念と事業内容を教えてください。

「己を知り、未来を拓く」がコンセプトで、自分の内面を深く知ることが、その人の可能性を広げ、未来につながると感じています。

法人向けには企業研修とコーチングを提供し、個人向けには「潜在意識アカデミー」と「潜在意識コーチ養成講座」を提供しております。

どんな方が「潜在意識アカデミー」を受講されるのですか？

受講生の3分の2が女性で、年代は20代～60代と幅広く、経営者、個人事業主、会社員、公務員、主婦の方など、業界・業種ともにダイバーシティに富んだ方々が参加されています。

受講理由のトップ３は、
・ビジネスに活用したい
・人間関係を改善したい
・人として成長したい
と、自己成長を通して人生の豊かさを高めたい方が多いです。

自身の潜在意識を知ることによって得られるメリットなどを教えてください。

営業・接客・サービス業の方は、売上があがっています。会社員として営業をされている男性は、契約数が３倍になり売上も１億円アップされました。メンタルコーチをされてる個人事業主の女性は、売上が３倍になりリピート率は９割まで向上しました。

転職コンサルの女性も個人業績が半年で2倍になり、広告営業の女性も売上がUP、カメラマンの方も注文3倍になり、会社経営者は業績が260%アップされてます。

2つ目のメリットは人間関係の改善です。ずっと旦那さんに対してイライラしていた主婦の方は感情的になることが減って、ご主人との関係がとっても良くなりました。高校生の息子が一切文句を言わなくなったり、中学生の娘の成績が伸びた方もいらっしゃいます。

もう会社を辞めようか？と悩んでいた上司との関係が改善した、いつも嫌味を言ってくるお局さんが味方に変わったという方も。また、質問力が深まってクライアントが感動して涙するようになったという結婚相談所の方、カウンセラーの方も多いです。

ずっと受け身で他人軸で生きて来た女性は「自分軸」で生きられるようになって起業された会社員や、自己肯定感が高まってストレスが減った方など、生き方や人生が変わったという方もたくさんいらっしゃいます。

ワンネス株式会社のサービスの独自性や差別化について教えてください。

「潜在意識」というワードは「引き寄せ」と一緒に使われることが多く、世間ではスピリチュアルなものとして認識されています。実際、市場の9割は個人が提供しているふわっとしたスピ的なサービスが多いのではないでしょうか。

そんなマーケットにおいて弊社は日本で唯一、ロジカルで再現性のある潜在意識の使い方を提供し、トヨタや三菱電機などの大企業にも研修を実施しています。

他で行われているような、引き寄せ、瞑想、呼吸法、催眠療法は一切使いません。グローバル企業の管理職向け研修として展開できるほど論理的なメソッドです。

書籍「世界が一瞬で変わる潜在意識の使い方」が1万部を突破し、ロジカルな内容だからと152社、5,800名以上がこの潜在意識メソッドを体験していらっしゃいます。

石山喜章社長が出版されている書籍の評判について教えてください。

書籍は2冊出版しております。1冊目が「世界が一瞬で変わる潜在意識の使い方（あさ出版）」で、潜在意識のメカニズムを21個のフレームワークで解説したビジネス書です。

潜在意識がタイトルにつく書籍が「ビジネス書」コーナーに置かれたのは業界初だと担当編集者の方が仰っていましたが、おかげさまで実売1万部を突破し、Amazonランキングでも2位を獲得。2018年4月にも明林堂書店の週間ランキング 3位にランクインするなど、根強い人気を誇っています。

2冊目は「潜在意識から”自分”を変える方法（大和出版）」で、多くの課題の根底に横たわる「自己肯定感」を高める方法を解説しています。自己肯定感に関する書籍がブームになる前に出版したのですが、短期的に成果のある現実的なアプローチ方法と、中長期的に効果のある本質的なアプローチ方法をご紹介しており、特に教育業界の業界関係者から高い好評を頂いています。

3つ目に「コミュニケーション能力を測れる！対話するトランプ２」をAmazonで販売しております。こちらは書籍ではなくカードゲームで、遊びながらお互いを褒め合うゲームになっています。全国の高校や自治体からのお問い合わせが多く、人間力を高め、コミュニケーション能力を磨く為に活用されています。100点満点でコミュニケーション能力を測ることができるので、採用試験の一貫として使う企業もいらっしゃいます。

ワンネス株式会社を運営される上で大切にされていることを教えてください。

「組織」という単語は、もともと生物学の概念なので、会社組織も人体と同じようにフィードバック・ループが機能しないと死に到ります。

人体の中では動脈と静脈が機能して血液が循環していますが、もし静脈が失われたら生きてゆけません。しかし会社組織の場合、トップダウンは得意だけどボトムアップ（現場の意見をくみ上げること）が苦手という会社は多いのではないでしょうか。

経営者は現場から上がってくる情報をもとに経営判断を下しますが、その情報が嘘だったら、まともな経営判断はできず業績も悪化する一方です。

日本は建前文化の社会ですが、建前＝嘘の情報です。なので、いかに現場から「本音の情報」を上げて貰うか？に注力しています。

その為にも働く人が個人として本音で人生を生きることが大事。それぞれの個性や想いを大切にしながらチームとして活動できるような組織デザインを心がけています。

今後の目標やビジョンを教えてください。

私は「心の社会課題」を解決する人を増やしたい！と思っています。いじめ、不登校、パワハラなどの問題はあちこちで見かけますが、それに対応するサービスはまだ多くありません。

潜在意識アカデミー／潜在意識コーチ養成講座の卒業生には、不登校の子供をもつ親専門のコーチやパワハラを解決に導くコーチもいます。彼らのようにロジカル潜在意識メソッドを活用して、誰もが諦めていた社会課題を解決する人が増えていくのが私の願いです。

この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。

人生の豊かさ・幸せは、自分の心が世界をどう認識するか？で決まります。その認知のパターンを自覚し、デザインし直すことで、自分自身の可能性を開き、未来を変えていけます。ぜひ「己を知り、未来を拓く」ため、ご自身の潜在意識の扉を開いていただければ幸いです。