【株式会社 掛川一風堂】
荒川 佳也社長インタビュー
私は静岡県掛川市で生まれ育ち、お茶の産地であるこの地域とともに歩んできました。
当社の原点は、1932年(昭和7年)に創業した「荒川耕一商店」です。創業以来、日本茶一筋に地域の皆様とともに歩み、品質を第一に考えながら、お客様との信頼を積み重ねてきました。
その創業の精神を受け継ぎながら、現在は株式会社掛川一風堂として、新しい時代に合わせた商品づくりや海外展開にも積極的に取り組んでいます。
私自身、代表になって強く感じたことがあります。それは、「伝統は守るものではなく、未来へつないでいくもの」だということです。
日本茶は世界に誇れる文化です。しかし、日本国内では生活様式の変化や若い世代のお茶離れなど、お茶を取り巻く環境も大きく変化しています。
だからこそ、伝統を守るためにも、新しい挑戦が必要だと考えています。

私は、お茶が持つ力を信じています。
一杯のお茶を囲むことで自然と会話が生まれ、人と人との距離が近づく。
お茶には、そんな不思議な力があります。
だからこそ、日本茶という素晴らしい文化を次の世代へ、そして世界へ伝えていきたいと思っています。
お茶を売ることが目的ではありません。お茶を通じて、人と人をつなぎ、地域と世界をつなぐこと。それが私たちの仕事だと思っています。
しかし、その想いにばかり執着してしまうと、本当に大切なことが見えなくなることもあります。だからこそ、一歩引いて物事を見つめ、程よい距離感を保ちながら、本質を見失わない姿勢を大切にしています。
「伝統」と聞くと、昔から変わらないものというイメージがあります。
しかし私は、伝統とは「進化し続けること」だと思っています。
創業当時のお客様と、現在のお客様では生活も価値観も大きく変わりました。
それでも変わらないのは、「良いものを届けたい」という想いです。
品質へのこだわりや、お客様を大切にする姿勢は守りながら、商品の形や提案方法は時代に合わせて進化させていく。それこそが、創業の精神を未来へ受け継ぐことだと考えています。
私が大切にしている言葉があります。
「石の上にも三年」です。
今は何でも早く結果を求める時代ですが、本当に力がつくには時間が必要です。
三年間、本気で続けてみる。その中で失敗もし、成功も経験し、自分なりの考え方が身についていきます。
また、人とのご縁を大切にすることも重要です。
仕事は一人ではできません。人との信頼関係こそが、一番の財産になると思っています。
私が一番嬉しいのは、お客様から「ありがとう」「助かった」と言っていただけることです。
商品を販売するだけではなく、お客様の課題を一緒に考え、解決すること。それが私たちの仕事です。
また、私は「真剣に遊ぶ」という言葉も大切にしています。
遊び心や好奇心があるからこそ、新しい発想が生まれます。海外へ行って現地の文化に触れたり、さまざまな人と出会ったりする経験も、新しい商品づくりにつながっています。
私には大切にしている言葉が三つあります。
一つ目は、「石の上にも三年」です。
結果を急がず、まずは三年間続けること。継続することでしか見えない景色があります。
二つ目は、「やらないと決めたことはやらない」です。
経営には多くの選択があります。何でも手を広げるのではなく、自分たちの理念に合ったことへ集中する。その積み重ねが会社の個性につながると考えています。
三つ目は、「真剣に遊ぶ」です。
遊びとは、ただ楽しむことではありません。新しい経験をし、好奇心を持ち、自分の感性を磨くことです。その経験が、新しい商品や新しい価値を生み出す原動力になると信じています。
1932年に創業した荒川耕一商店から受け継がれてきたものは、「誠実さ」です。
・品質を守ること
・約束を守ること
・お客様を大切にすること
派手さはありませんが、その積み重ねこそが九十年以上続く会社を支えてきたのだと思います。私も、その精神だけは絶対に変えてはいけないと考えています。

掛川は全国有数のお茶の産地です。
豊かな自然、生産者の高い技術、そしてお茶を大切にする文化があります。私たちは、その地域の魅力をもっと世界へ伝えていきたいと考えています。
海外へ行くと、「静岡」や「掛川」を知らない方もまだ多くいらっしゃいます。
しかし、日本茶をきっかけに掛川を知り、日本へ興味を持ち、実際に訪れてくださる方が増えたら、とても嬉しく思います。商品だけではなく、地域そのものを世界へ発信していくことも、私たちの大切な役割です。
社名には二つの想いがあります。
一つは、私たちの原点である「掛川」。
もう一つは、「一風」。
「新しい風を起こす」という意味があります。
伝統を大切にしながらも、新しい発想で日本茶の未来を切り拓いていく。そんな想いを社名に込めました。
私たちの理念は、
「日本のお茶に、新しい可能性を。」
そして、
「掛川から世界へ。新しい一つの風を起こす。」
です。
日本茶は、日本が世界に誇れる文化です。
その価値を守るだけではなく、新しい商品、新しい市場、新しい楽しみ方を提案することで、日本茶の未来を広げていきたいと考えています。

私たちは、お茶を販売する会社ではなく、「日本茶文化を未来へつなぐ会社」でありたいと思っています。
その想いを日々の仕事の中で実践するために、大切にしているのがクレド(行動指針)です。私たちのクレドには、「お茶を通じて人と人をつなぎ、地域と世界をつなぐ」という想いが込められています。
掛川のお茶を世界へ届けることはもちろん、その先にある生産者の想い、日本の文化、そして地域の魅力まで一緒に伝えていきたいと考えています。海外展示会への出展や輸出事業、海外企業との共同開発、地域の素材を活かした商品づくりなど、私たちの取り組みはすべて、この理念とクレドにつながっています。
掛川から世界へ。
新しい一つの風を起こすこと。
それが、私たち掛川一風堂の使命です。
私たちは、日本茶を中心とした商品の製造・販売を行うとともに、オリジナル商品の企画・開発やOEM(受託製造)、海外向け商品の提案などを行っています。
創業以来培ってきたお茶の知識と技術を活かしながら、お客様のご要望に合わせた商品づくりを行えることが当社の強みです。
また、大量生産ではなく、一つひとつの商品を丁寧に作り上げる姿勢を大切にしています。
海外企業からも「一緒に商品を開発したい」というご相談をいただくことが増えており、日本茶を通じた新しい価値づくりに取り組んでいます。

私たちは、「日本茶の入口を増やすこと」を大切にしています。
日本茶は世界に誇れる文化ですが、「苦そう」「飲み方が難しい」と感じている方も少なくありません。そのような方にも、日本茶を気軽に楽しんでいただける商品を作りたいという想いから、「ふるーつ抹茶」は生まれました。
海外展示会では、多くのバイヤーから「日本らしくて新しい」「こんな商品は見たことがない」と言っていただくことがあります。しかし、私たちが目指しているのは、珍しい商品ではありません。
「おいしいから、また飲みたい。」そう思っていただける商品を作ることです。フルーツの風味がありながら、最後にはしっかりと抹茶本来のおいしさを感じられること。そのバランスには特にこだわっています。

私は、「伝統を守るために挑戦する」と考えています。
伝統とは、昔のまま変わらないことではありません。時代に合わせて進化しながら、次の世代へ受け継いでいくことが本当の伝統だと思っています。
品質へのこだわりや、お茶本来のおいしさは決して変えません。しかし、飲み方や楽しみ方は自由でいい。抹茶ラテでも、ふるーつ抹茶でも、ティーバッグでも構いません。
まずは日本茶を好きになっていただくこと。そこから、本格的な日本茶の世界へ興味を持っていただければ嬉しいですね。
国内では急須でお茶を飲む機会が減っている一方で、世界では抹茶人気が年々高まっています。
私は、日本茶の可能性はむしろ広がっていると感じています。ただし、日本国内で当たり前の商品をそのまま海外へ持っていっても、必ずしも受け入れられるわけではありません。
それぞれの国には文化や味覚があります。だからこそ、現地の声を直接聞き、その国に合った提案をしていくことが重要だと考えています。
私は海外へ行くたびに、「日本茶にはまだまだ可能性がある」と実感しています。
世界には、日本文化に興味を持っている方が本当にたくさんいらっしゃいます。
抹茶だけでなく、煎茶やほうじ茶なども「健康的」「高品質」「日本らしい」というイメージを持っていただいています。
一方で、私たちは商品を売ることだけを目的にはしていません。掛川という地域、日本茶文化、生産者の想いまで一緒に伝えていきたいと思っています。
商品は、そのための入り口です。
私たちは、「現場主義」を大切にしています。
海外市場は、インターネットの情報だけでは分かりません。実際に展示会へ行き、現地のバイヤーと話し、その国の文化や市場を知ることが何より重要です。
私自身も積極的に海外展示会へ参加し、多くの企業と直接商談を重ねています。その中で得た声を商品開発へ反映し、日本茶の新しい可能性を広げています。
今後もアジアだけでなく、中東、ヨーロッパ、北米など、世界中へ掛川のお茶を届けていきたいと考えています。
ありがたいことに、お客様からは「対応が早いですね」と言っていただくことがよくあります。
見積書や商品規格書、サンプルのご用意、お問い合わせへの回答など、できる限り迅速に対応することを心掛けています。
特に海外との取引では、スピードが非常に重要です。
返事が数日遅れるだけで、商談のチャンスを逃してしまうこともあります。そのため、「できるだけ早く、そして正確に」を常に意識しています。
また、私たちは商品を販売するだけではありません。「こんな商品を作りたい」「海外向けの商品を開発したい」といったご相談にも、一緒に考えながら進めています。
「掛川一風堂に相談して良かった。」
そう言っていただけることが、私たちにとって何より嬉しい瞬間です。
私たちの一番の強みは、「提案力」と「行動力」だと思っています。
海外展示会へ積極的に参加し、世界中のバイヤーの声を直接聞く。
そこで得た情報を、新しい商品や企画へ活かしていく。
その積み重ねが、掛川一風堂ならではの商品づくりにつながっています。また、小規模な会社だからこそ、お客様一社一社と深く関わることができます。
スピード感を持って対応し、お客様と一緒に商品を育てていく。
その姿勢は、これからも変わることはありません。

私たちが届けたいのは、日本茶そのものだけではありません。
日本茶を通じて、日本の文化や掛川という地域の魅力も知っていただきたいと思っています。
日本茶が好きな方はもちろん、「これから日本茶を始めてみたい」という方や、日本の商品を世界へ広めたいと考えている企業の皆様とも、一緒に新しい価値を創っていきたいと考えています。
一杯のお茶が、人と人をつなぎ、新しいご縁を生み出す。私たちは、その架け橋となる企業であり続けたいと思っています。
私が一番大切にしているのは、「信頼」です。
お客様との信頼、取引先との信頼、生産者との信頼、そして地域との信頼。
どれか一つが欠けても、長く続く会社にはなれません。私たちは1932年、荒川耕一商店として創業して以来、多くの方々とのご縁に支えられながら歩んできました。
その歴史を受け継ぐ者として、「誠実であること」は何よりも大切にしています。
私が譲れないのは、「誠実さ」と「挑戦する姿勢」です。
目先の利益だけを追うのではなく、お客様や取引先との信頼を積み重ねることを大切にしています。
また、私には「やらないと決めたことはやらない」という考えもあります。
自分たちの理念に合わないことにまで手を広げるのではなく、選択と集中を大切にする。限られた時間だからこそ、本当に価値がある仕事に全力を注ぎたいと思っています。
日本茶業界は、この数十年で大きく変化しました。
生活様式の変化により、日本茶を飲む機会は以前より減っています。その一方で、世界では抹茶をはじめ、日本茶への関心が年々高まっています。
私は、この変化を「危機」ではなく「チャンス」だと考えました。
だからこそ、新しい商品を開発し、自ら海外展示会へ足を運び、世界中の企業と直接お話しするようになりました。もちろん、すべてが順調だったわけではありません。思うような成果が出ないこともありましたし、試作品を何度も作り直したこともあります。
それでも、「石の上にも三年」という言葉を信じ、一歩ずつ積み重ねてきました。今では世界各国の企業からお問い合わせをいただき、新しいご縁が広がっています。継続することの大切さを、改めて実感しています。
私たちの仕事は、お茶を通じて人を笑顔にできる仕事です。
さらに最近では、日本国内だけでなく海外のお客様とも仕事をする機会が増えています。掛川のお茶が世界へ広がっていく様子を、自分たちの仕事として実感できることは、大きなやりがいです。
活躍している人に共通しているのは、素直であること。そして、自ら行動できることです。知識や経験も大切ですが、それ以上に「まずやってみよう」という気持ちが成長につながると思っています。
私たちの目標は、「掛川から世界へ。新しい一つの風を起こす」ことです。
これは商品を輸出するという意味だけではありません。
掛川という地域、日本茶文化、生産者の想い、日本のおもてなしの心。そうした日本の価値を、お茶を通じて世界へ伝えていきたいと思っています。
私自身、海外へ行くたびに、日本には世界に誇れるものがたくさんあることを実感しています。それを世界へ届けることが、私たちの使命だと思っています。
5年後には、日本茶の新しい価値を提案する企業として、国内外で認知される存在になりたいと思っています。
そして10年後には、世界中の企業や生産者、地域とつながりながら、日本茶文化を発信するプラットフォームのような存在を目指しています。
掛川一風堂だけが成長するのではありません。掛川という地域、静岡のお茶、日本の生産者が元気になる。そんな未来を目指しています。
私は、「入口を増やすこと」が必要だと思っています。
急須で飲むお茶も素晴らしい文化です。しかし、それだけでは若い世代や海外の方との接点は広がりません。
ティーバッグでもいい。
抹茶でもいい。
ふるーつ抹茶でもいい。
まずは日本茶を好きになっていただくこと。そこから、日本茶の奥深い世界へ興味を持っていただければ、それが文化の継承につながると考えています。
地方には、世界へ誇れる素材や文化が数多くあります。
それを「昔からあるもの」と考えるのではなく、「未来へ伝える価値」として見つめ直してほしいと思います。
私自身、海外へ行くたびに、日本人が当たり前だと思っているものが、世界では特別な価値として評価されていることを実感しています。
だからこそ、地域に自信を持ち、世界へ挑戦してほしいと思います。失敗を恐れず、一歩踏み出すこと。その挑戦が、新しい未来を切り拓いていくと信じています。
私たち掛川一風堂は、1932年に荒川耕一商店として創業して以来、九十年以上にわたり日本茶とともに歩んできました。
創業以来変わらないのは、「誠実さ」と「品質へのこだわり」です。そして現在は、その歴史の上に新しい挑戦を積み重ねています。私たちには、大切にしている理念があります。
「日本のお茶に、新しい可能性を。」
そして、
「掛川から世界へ。新しい一つの風を起こす。」
さらに、日々の行動指針としているクレドがあります。
それは、お茶を通じて人と人をつなぎ、地域と世界をつなぐこと。
一杯のお茶から新しい出会いが生まれ、ご縁が広がり、互いの文化を知るきっかけになる。
私たちは、そんな日本茶の持つ力を信じています。
これからも掛川という地域を大切にしながら、日本茶の新しい可能性を追求し、世界中の皆様へその魅力を発信し続けてまいります。そして、お茶を通じて世界中に笑顔と新しいご縁を届ける企業であり続けたいと思っています。

企業名 : 株式会社 掛川一風堂
代表者 : 荒川 佳也
所在地 : 静岡県掛川市下垂木3470-1
設立 : 1997年(創業:1932年)
事業内容: お茶・自家焙煎コーヒーの製造・販売
URL : https://ippuudou.com/