社長 企業 情報通信 生活関連サービス・娯楽 医療・福祉

【mederi株式会社】
坂梨亜里咲社長インタビュー

【mederi株式会社】<br>坂梨亜里咲社長インタビュー

明治大学卒業後、ECコンサルティング会社を経て、女性向けwebメディアのディレクター、COO、代表取締役を経験。
自らの4年に渡る不妊治療経験からmederi株式会社を設立。オンラインピル診療サービス「mederi Pill」、妊活サポートプロダクト「mederi Baby」を展開。

坂梨亜里咲社長の学生時代や前職でのご経験・ご経歴を教えてください。

宮崎県で生まれ育ち、高校卒業後に明治大学進学のため上京しました。大学では起業を考えておらず文学が好きだったので文学部フランス文学科を卒業。大学在学時はとにかく時間を無駄にしたくなかったので、バイトを複数掛け持ちしたり、教員免許を取得したり、長年の夢だったアイドル活動を行いました。新卒でEC受託運営会社のルビー・グループ株式会社に入社。新卒2年目に大学時代に出会った友人が立ち上げたスタートアップ企業 4MEEE株式会社に4人目のメンバーとしてジョインし、女性向けwebメディアの立ち上げに従事。上場企業に売却されたのち、2018年から子会社社長に就任しました。30歳を目前に「今後のキャリアをどうしよう?」と考えたときに、お金も時間もかけたことで自分でゼロから起業しようと思い、長年の不妊治療経験から着想を経てmederi株式会社を創業しました。

差支えなければ、坂梨亜里咲社長の不妊治療のご経験を教えてください。

AMHという卵巣年齢検査で値が低かったため、いきなり顕微授精に挑むことになり、顕微授精をするための不妊治療を6年ほど行っています。

坂梨亜里咲社長がモチベーションを高める為に行われている事があれば教えてください。

お客様に寄り添ったサービスを提供するために、週末は私自身もカスタマーサポート業務を行い、お客様の声をキャッチアップしています。感謝の声や改善点に向き合うことで、よりよいサービスにしたい!というモチベーションが高まります。
あとは、尊敬する経営者と出会ったり、お話させてもらうこと。弊社の株主には前澤友作氏がいて、最低月1回は会議をさせていただきますが、私にはない視点や考えから気づかされることが多く、経営者としてもっと頑張らないとと思います。

坂梨亜里咲社長が人生を歩む上で特に大切にしていることを教えてください。

約束したことを全力でやり切ること、約束できないことは言わないことです。

坂梨亜里咲社長の座右の銘・大切にしている言葉など教えてください。

「やらぬ後悔より、やる後悔。」後悔しないように、いつも目の前のことに全力で挑んでいます。

企業名「mederi株式会社」に込めた想いを教えてください。

mederi(メデリ)には、「私を愛でる」「お互いが愛であえる社会にしたい」という思いが込められています。健康にフォーカスした事業で、医療機関と連携して本当に良いものをユーザーさんに届けたいという想いから、medicalの「med」も入っているところが気に入って決めました。

mederi株式会社 イメージ

mederi株式会社の理念を教えてください。

ビジョンは、「より女性が生きやすく、暮らしやすく、働きやすい社会にむけて」
そのために忙しい女性でも簡便に健康管理ができるプロダクト・サービスを提供しています。

理念やビジョンに込めた想いと具体的に取り組まれている事を教えてください。

1人でも多くの女性に、早くからご自身の体に興味を持っていただき、納得できる人生を歩むためのサポートをするための、プロダクト及びサービス提供をさせていただいております。

主軸事業は、生理に悩む女性と産婦人科医をマッチングするオンラインピル処方サービス「mederi Pill(メデリピル)」です。私自身、生理不順改善のために10代から妊娠希望するまで10年間ほどピルを飲んでいた経験があり、20〜30代の働く忙しい女性でも簡便に、毎月訪れる生理トラブルやPMSへのケアができるよう、スタートしました。

mederi株式会社の詳しい事業内容や強みを教えてください。

オンラインピル処方サービス「mederi Pill(メデリピル)」の他に、妊娠を望む女性の妊活サポートブランド「mederi Baby(メデリベイビー)」(サプリメントと膣内フローラチェックキット販売)や、自宅にいながら簡単にチェックできる、性感染症検査キット「mederi STD Check kit(メデリ エスティーディーキット)」を展開しています。

想いに共感をしてくれている産婦人科医と共に創り上げているサービスであることです。婦人科領域は、専門とする産婦人科医に診てもらうべきだと考えているのでメデリピルの診療は産婦人科医のみです。
また、独自開発で特許を取得している予約・カルテツールの提供によって、診療が効率よくスムーズに完結する点が強みです。

貴社のオンラインピル診療サービス「mederi Pill」について詳しく教えてください。

メデリピルは、オンライン診療で産婦人科医の診断のもと低用量ピルを処方し、最短翌日にポストへ届けます。その後は定期配送です。20〜30代の仕事や家事、子育てに忙しい女性でも簡便に、毎月訪れる生理トラブルやPMSのケアをすることができます。

ピルの期待できる効果などについて教えてください。

PMS(月経前症候群)と呼ばれる生理前の不快症状の緩和、月経痛や生理不順、ニキビや肌荒れの改善、卵巣がんや子宮体がん、大腸がんのリスク低減などが言われています。

性教育において啓蒙すべきことを教えてください。

mederiでは定期的に学生へ向けた出張事業をさせていただいています。日本では学習指導要領に基づき保健体育の内容が定められているため、諸外国と比べて性教育に費やす時間や表現が限られていると言われています。
高校卒業後、社会へ出る過程で女性の身体や生理/PMSに関する学びの場は少なく、そのような知識不足が職場における女性の健康課題への理解が進みにくい一因になると考えます。
女性のキャリア、ジェンダー平等などの社会課題解決のために、学生へ向けた「性教育」を補う必要性を感じ、定期的に出張授業をさせていただいております。
学生時代に男女の壁を越えて生理やPMSに対する正しい知識を身につけることは、社会におけるジェンダーの平等にも繋がるきっかけになると感じます。

人生においての女性の身体の変化と、その変化に対しどう向き合うべきかを教えてください。

年齢とともに卵子が減少していくこと、卵巣や子宮環境のことなど、年代別の受診したい婦人科検査など、将来子どもを授かることを希望する・しないに関わらず、早めに知っておきたい知識があります。そうすることで、後悔のないライフプランを描くきっかけになると思うからです。

月経・妊娠・出産・産後・更年期、と女性特有のライフステージに合わせた知識をその当事者になってから知るのでは限られた選択肢になりがちです。
女性としての身体の変化を予習して、自分の体の変化に敏感でいてほしいと思っています。

だからこそ弊社では、生理トラブルやPMSに悩む女性、妊娠を希望する女性、そして更年期症状に悩む女性に向けたサービスやプロダクトを誠実に提供することで、多くの女性が納得できる人生を歩むためのサポートをしていきたいです。

mederi株式会社のサービスの独自性や差別化について教えてください。

メデリピルは、独自開発のカルテ機能によりスムーズかつスマートな診療体験を実現。忙しい女性でも、時間や場所に制限されずにオンライン診療を受診できるため、敷居が高い産婦人科をより身近に感じることができる仕組みを構築しています。
また、初めてのピルは不安に感じる方も多いので、始めやすさを意識して感覚的に挑戦しやすい料金設定にしたり、診療代を何度でも無料にしています。そして、診療を担当する医師が、女性の体の専門家である産婦人科医であることも特徴です。一口に「医師」といっても、さまざまな専門分野に分かれています。我々は、デリケートで複雑なお悩みに誠実に向き合うために、産婦人科医による診療を徹底しています。

mederi株式会社を運営される上で大切にされていることを教えてください。

スタートアップならではのスピード感と、そして何よりもユーザーファーストで、誠実であることを大切にしています。
例えば、「予約がとりにくい」「サービスが使いづらい」というようなユーザー様の声があがってきたとします。すぐにサービスフローや案内テキストを変えるなどの改善を図るのですが、お声をキャッチしたその日のうちに改善策を反映させるというくらいのスピード感で運営しています。
もちろん、すぐには変えられないものもあるのですが、可能な限り最短のスケジュールで実行して、ユーザーにすぐ提供していくというのが、メンバー一同が意識しているところです。

今まで苦労された経験、そこから学ばれたことを教えてください。

これまでに経営者として、資金調達、人材、マーケティング戦略を含めさまざまな困難があり、くじけそうな時もありました。そんな時は創業期からの強い思いを改めて見つめ直し、弊社サービスの利用者から届く温かい言葉を励みに乗り越えてきました。学んだことは、会社のトップがどんなときもあきらめないこと、逃げないことで道は拓かれていくということ。漫画・スラムダンクに登場する安西先生の名言として有名な「あきらめたら、そこで試合終了ですよ。」は本当にそうだと思います。

今後の目標やビジョンを教えてください。

mederi株式会社としては、産後ケアや更年期症状のケアといった領域に着手できていないので、これらをカバーすることで、継続率ナンバーワンの女性向けのヘルスケアサービスを目指していきたいです。
長期的な展望は、女性だけではなくて男性の悩みにも寄り添うこと。フェムテックにとどまらず、ヘルステック、ヒューマンテックを目指していきたいと考えています。

この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。

起業当初マーケティング観点がなく、「自分だからこそできる、だからうまくいく」という根拠のない自信だけで起業をしました。
今振り返ると、起業当時の私がマーケティングやビジネス数字感覚に長けていたら、わざわざ起業しなかったと思うので、当時はパッションと行動力だけしかなくてよかったです。
起業や新しいことに挑戦したいという方は、考えすぎずにやってみるのも大事だと思います。

mederi株式会社 ロゴ

企業概要

企業名 : mederi株式会社

代表者 : 坂梨 亜里咲

所在地 : 東京都

設立  : 2019年8月

従業員数: 35名

事業内容: オンライン診療支援システム及びパッケージの企画・開発

URL  : https://mederi.jp/

NEW POSTS

【Vella株式会社】<br>瀧 勇太社長インタビュー 社長,企業,情報通信,生活関連サービス・娯楽,その他

【Vella株式会社】
瀧 勇太社長インタビュー

【株式会社スリーエーコンサルティング】<br>竹嶋寛人社長インタビュー 情報通信,学術研究・専門技術サービス

【株式会社スリーエーコンサルティング】
竹嶋寛人社長イ...

【株式会社8-P】<br>酒井志寿花社長インタビュー 社長,企業,学術研究・専門技術サービス,生活関連サービス・娯楽

【株式会社8-P】
酒井志寿花社長インタビュー

【株式会社Japan PI】<br>小山悟郎社長インタビュー 社長,企業,学術研究・専門技術サービス,その他

【株式会社Japan PI】
小山悟郎社長インタビュー

【株式会社イー・エス・エス】<br>山﨑智士社長インタビュー 社長,企業,卸売・小売

【株式会社イー・エス・エス】
山﨑智士社長インタビュー

【有限会社丸井食品三重工場】<br>西山典孝社長インタビュー 社長,企業,製造,卸売・小売

【有限会社丸井食品三重工場】
西山典孝社長インタビュー

CATEGORY