【Plus－プリュス－】
吉田美子代表インタビュー

現在のお仕事を志したキッカケを教えてください。

43歳の時に離婚をしたことがキッカケです。　当時は会社員として就労はしていましたが、金融資産がほぼ無い状況での人生のリスタートだったため、リタイア後の不安がかなり大きく途方に暮れることもありました。そんな日々を過ごす内に「自分の人生を切り開くには、自分で考えて実行するしか無い。」と考え、金融について正しい知識を身につける決断をしました。また、遠因として30代に前夫が商品先物やFXにのめり込んだ時期が有り、投機ではなく、投資目線の金融行動の大切さを知ったのは私にとっては幸いだったと思います。

創業された経緯を教えてください。

独学で「1級FP技能士、CFPⓇ、証券外務員資格」などを取得し、「独立系FP事務所」を看板に掲げている会社にFPおよびIFAとして就業したのですが、当該会社は無料セミナーで集客し、セミナー参加者へ無料個別相談を行い、金融商品や保険商品を売るだけのビジネスでした。CF（キャッシュ・フロー）表の作成などもせずに、全ての方に同じ提案をして、同じ金融商品を売るという事に違和感を覚え、2015年にFP事務所を立ち上げました。

Plus－プリュス－を運営される上で大切にされていることを教えてください。

「楽しいと思える仕事しかしない」です。創業当時は、来る者拒まず（来る仕事も拒まず）で無我夢中で仕事をしていましたが、それは独りよがりの作業だと徐々に気が付きました。たった一人で出来ることには限りが有ると思います。時間も有限です。それなのに手当たり次第にかき集めていると、目の前の事柄を片付けるだけの作業になってしまい、折角信頼を寄せて下さっているお客様に対して、これ程失礼なことは無いと気が付きました。目の前の仕事が楽しいと思えると丁寧に向き合えると思います。かき集めることを止めると時間と気持ちに余裕が生まれます。つまり、お客様にキチンと向き合えることになります。全てはお客様から教えられた大切な気付きですね。だから楽しくない仕事を断る勇気も必要です。

今まで苦労された経験、そこから学ばれたことを教えてください。

米国におけるFPと日本におけるFPの違いに非常に戸惑いました。CFPⓇという資格に差があるわけでは無いのですが、米国では顧客にとって重要なアドバイザーであるのに対して、日本での認識は「保険を提案してくれる人、家計を診断してくれる人」とのイメージではないでしょうか。本来のFP・IFAの役割とは「顧客のファイナンシャルゴールを達成するために一緒に考えること」そして「ファイナンシャルゴールの達成のために顧客の資産の増大化を図ること」だと経験しました。あるシニアプライベートバンカーとの対話の中で「金融機関出身でIFAに転身された方々は、金融機関に所属していた時と同じ様な考え方で仕事をされている様にお見受けしますが、FPが基本で更にIFAをされている方は顧客自身を見ているのですね。それはプライベートバンカーと同じですね。」との言葉が印象に残っています。FPとは「その方の資産関係はもちろんのこと、考え方や生き方までも知っている」だから一緒にファイナンシャルゴールを目指すことが出来る存在だと思っています。

理念やビジョンに込めた想いと具体的に取り組まれている事を教えてください。

自戒の念も込めて。Plus-プリュス-の理念やビジョンへの意識が薄れてきていたつい最近に起こったことです。2022年頃から2年越しで取り組んでいたプロジェクトを深慮して辞退したのですが、そこからのご縁で別のオファーを頂戴しました。当初はプロジェクトから降りたばかりだったため躊躇し「私には大義が無いので迷っています。」とお答えしたところ、オファーを下さった方から「吉田さん、当方の顧客様は資産家が多いです。ですが、あちこちの金融機関からの提案でどうすれば良いのか？悩んでいらっしゃる方が本当に多いんですよ。提案を受け過ぎて収拾がつかなくて困ってらっしゃる方々も沢山いらっしゃいます。それはキチンと向き合ってくれるアドバイザーが居ないことも一因ではないでしょうか。顧客様に金融リテラシーを身につけて頂くことが、吉田さんの大義になりませんか。」とのお言葉を頂戴しました。自分自身が途方に暮れていたことがキッカケで金融について正しい知識を身につけることの大切さに気付き、金融リテラシーを身につけることの大切さを顧客様へお伝えすることがFPとしての役割だったことを改めて思い出させて頂けました。

吉田美子代表が人生を歩む上で特に大切にしていることを教えてください。

「楽しいと思える選択をする」それを大切にしています。自分が楽しいと思えると、多少のネガティブなこともポジティブに変化します。そうすれば大変さも大きな苦痛にはなりません。やらされているでなはく、没頭してしまったに変化するかも知れません。人と関わることは、時として難しかったり、傷けられたり、傷つけてしまったりと思いもよらないことの連続ですね。でも、楽しいと思える人と関わることで褒められたり、感謝されたり、心を込めて叱って貰えたりもします。もちろん反対に感謝をしたり、愛情を注いだりすることも。人生は長いようであっという間であり、そしてやはり長いと感じます。自分の人生は誰も創ってはくれません。だったら、楽しいと感じながら人生を過ごせるだけで素晴らしいですね。