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【Upmind株式会社】
箕浦慶社長インタビュー

【Upmind株式会社】<br>箕浦慶社長インタビュー

箕浦慶社長 経歴
オーストラリア・パース生まれ。2015年に東京大学工学部を卒業、チームラボに入社。2016年までスマートフォンアプリのエンジニアとして開発業務に従事。2017年に米Bain&Company(戦略コンサルティングファーム、東京支社)に転職し、経営戦略の立案に従事。2021年にUpmind株式会社を設立。瞑想歴はゴア(インド)で体験してから10年以上。

箕浦慶社長の学生時代や前職でのご経験・ご経歴を教えてください。

2010年に東京大学に入学(文科二類)、大学入学当初から当時まだ150名程度であったチームラボにてインターンとして働いていました。チームラボで働く中で、「自分も物を作れる人間になりたい」と思い、元々は経済学部に進学する予定での入学でしたが、大学2年生の時に工学部に進学することを決め、人工知能の松尾研究室に所属していました。大学卒業後は、チームラボに就職し、色々な業種を経験しましたが、最後はスマートフォンのアプリ開発エンジニアとして働いていました。その後、2017年にアメリカ(外資系)の戦略コンサルティングファームであるBain&Company(東京支社)に転職。2019年にはドーハ支社への転勤などを経て、4年間経営コンサルタントとして働いた後に、退職し、2021年5月にUpmindを創業しました。

創業された経緯を教えてください。

元々、自分で起業をした方が、自分の好きなことを仕事にできて自由に生きられると思っていたので、30歳になる前には起業をすると、小さい時から決めていました。

2年前の29歳の時に、とりあえず前職の会社をやめて、そこから今後何をするかを考え始めました。

そのような時に、経済やテクノロジーは成長・発展し物質的には豊かになっているものの、効率化をどこまでも追い求め、忙しい日々を送り、果たしてどのくらい多くの人が幸せを感じながら生きているのだろうか、とふと疑問に思いました。

本当にやりたいことや自分がどうありたいかを意識しながら生きた方が、後悔のない人生、幸せな人生を歩めるのではないかと考えています。日本の人たちにもう少し休むことを覚えてもらったり、生き方のヒントを与えられたりするような事業をしたいと思い、マインドフルネスがそういったことに役に立つと自身の体験から実感していたので、マインドフルネスの習慣を広めていく事業を立ち上げようと決めました。

箕浦慶社長がモチベーションを高める為に行われている事があれば教えてください。

売上や利益も事業を続けていくためには大切ですが、プライベートでも仕事でも、損得はあまり意識せずに、自身がワクワクすることをやり続けたいと考えています。

なので、自身の声を深く聴くということは意識していて、自身に正直なことをやっている限り、モチベーションは続くと考えています。

あとは、長期的にやりたいことを続けていきたいなと考えているので、無理はしないように海外旅行に行ったり休息を意識しながら、事業に取り組んでいます。

Upmind株式会社の詳しい事業内容や強みを教えてください。

Upmind株式会社は、2021年5月に設立したウェルビーイングテックカンパニー。主に、日本で最大のマインドフルネスアプリ「Upmind」を開発・運営(東京大学滝沢龍研究室とも共同研究)し、心に余白をもつことの習慣化を支援するための事業を企画しています。

Upmindアプリは、より多くの方に手軽にマインドフルネスの習慣を身につけて欲しいという思いで開発し、2021年7月にローンチし、現在40万ダウンロード超と、国内最大級のマインドフルネスアプリまで成長してきました。スマートフォンのカメラに30秒指を当てるだけで自律神経のバランスを解析、状態を数値化してスコアリングした上で、改善に適した習慣をレコメンド。専門家監修のもと、瞑想やヨガを通して手軽にマインドフルネスを実践でき、客観的かつ効果的に心をととのえる(余白をもつ)ことが可能です。東京大学とも共同研究を実施し、科学的な検証を元に開発に取り組んでいます。

実際に、東京大学との共同研究では、毎日5-10分のメディテーションの習慣化により生産性が17%向上することを確認するなどの成果が出ております。今後科学的な検証をさらに進めることでより多くの方にマインドフルネスの習慣化に取り組みたいと思っていただけるアプリサービスとなるよう真摯に取り組んでいくつもりです。

東京大学との共同研究:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000083261.html

Upmindアプリ イメージ

瞑想・マインドフルネスのメリットや効果について教えてください。

マインドフルネスは、脳科学の発展とともにさまざまな効果が実証され、海外では西洋を中心に科学的に心に余白をもつための習慣として普及しています。考えすぎてしまう現代人の心(脳)を休息する方法として効果的です。脳を休める役割だけでなく、内受容感覚を高める役割もあり、レジリエンスやEQの向上にも効果があるとされ、マインドフルネスの習慣化で、日々のパフォーマンス向上にも役立てることが期待できます。

日本と海外でのマインドフルネスについての受け入れられ方の違いを教えてください。

海外では、マインドフルネスが科学的に効用が実証された健康習慣であることが認知され、手軽にマインドフルネスが実践できるアプリサービスの登場や、法人企業の福利厚生プログラムとしてのマインドフルネスサービスの導入を背景に、普及が進んできました。

対して、日本では文化的な背景をもとにメンタルヘルス・マインドフルネスへのネガティブなイメージが強く、科学的な効用などへの認知は依然として低いです。

今後、日本市場でマインドフルネスが普及していくためには、ネガティブなイメージを打ち崩すデザインやブランディング(科学的な効用の認知度向上含む)、法人企業への福利厚生プログラムとしての提供による実践の機会へのハードルを下げることが今後重要になってくると考察しています。普及へのハードルは非常に高いですが、Upmind株式会社としてデザインやブランディングに一層の力を入れ、法人向けへのプログラムも開発し、メンタルヘルスへのイメージ刷新・マインドフルネスの普及へ取り組んでいきたいと考えています。

Upmind株式会社を運営される上で大切にされていることを教えてください。

自身がやっていきたいことを長期的に楽しく実験し続けていく場(会社)にしたいという思いが強いので、短期的な売上や利益の目標などは置かず、長期的に意味のあること・自身がワクワクすることを実施していくことだけ意識して、日々事業を運営しています。また、自身がやっていきたいことを100%続けていくために、基本外部からの資金調達はおこなわない方針で、自己資本で事業を続けていくことを意識しています。

どのような方にUpmind株式会社のサービスを届けたいですか?

本当にやりたいことや自分がどうありたいかに、悩んでいる方々にぜひ試してみていただきたいです。

マインドフルネスで心の余白を持って一日を始める・終えるだけで、自身が本当に何がやりたいか・どうありたいのか、より強い意識を持って、一日を過ごせるようになるのでおすすめです。

今後の目標やビジョンを教えてください。

特に目標はないのですが、日本で多くの方がマインドフルネスの習慣化に取り組み、幸せに生きる人がより増えているということに少しでも貢献できればとは考えています。今後は法人事業にも取り組んでいく方向で、従業員の方がマインドフルネスを習慣化することを支援できるような法人プログラムを開発しています。今後、法人プログラムなどを通して、マインドフルネスの習慣をより広げていきたいと考えています。

Upmind株式会社 ロゴ

企業概要

企業名 : Upmind株式会社

代表者 : 箕浦 慶

所在地 : 東京都品川区

設立  : 2021年5月

従業員数: 10名程度(業務委託含む)

事業内容
・国内発で最大のマインドフルネスアプリ「Upmind」を開発・運営(東京大学滝沢龍研究室とも共同研究)
・心に余白をもつことの習慣化を支援するための事業を企画

URL  : https://upmind.co.jp

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