【株式会社ユニ・コア】
谷口功一社長インタビュー
「日々ワクワクできることを仕事にしたい」と思い、グローバルなビジネスに興味を持ち、前職に就職しました。また、車という不動産の次に単価の高い商材を扱えるという点も魅力でした。
実際、前職では世界9カ国を担当し、また大きな取引を一人で任せられるなど貴重な経験ができました。そのことがやりがいにつながり、このビジネスを自分でも続けていきたい気持ちが強くなり、今に至ります。
大学在学時に1年間休学し、ワーキングホリデー制度でオーストラリアに滞在。その経験が、国際的な仕事を志すきっかけになりました。
大学卒業後、WEB媒体のサッカーの記者として約3年従事。日本代表やなでしこJAPANなどの取材を経験しました。
結婚を機に転職活動をし、中古車輸出の海外営業職として約7年間働きました。世界9カ国との取引を担当。50名を超える営業スタッフがいる中、2年連続で売上・利益共に、トップの成績を記録致しました。
コロナ禍の1年目で完全テレワークの中、年間営業成績で社内1位を取れたことが、「人目がなくとも意外と自分は頑張れる」という自信につながったからです。
また、年収1000万円に到達するための近道とはなんだろうと考えたこともきっかけです。もともと、特に独立願望が強かったわけではないですが、今考えると、収入面や家庭のバランス、趣味の時間の確保などどれも叶えるためには、この選択肢がベストだったように思います。
自分や家族や友人のために必要なことに対し、お金を理由にあきらめることがないよう、お金を稼ぐことの重要性を理解することです。また、休みはしっかり取ること。(年に1‐2回の海外旅行など) 日曜日や長期休みは、仕事のやり取りは一切しません笑
「今、自分は何を大切にしたいのか」という自問自答をしながら、自分の譲れない芯を見つけることです。
何より家族や友人との時間を優先することを大切にしています。
有言実行
「日本と世界を繋ぐ小さなコアでありたい」という思いを胸に、ユニ・コアを設立しました。
社名のユニ・コアは、Uni「Universal(世界を)」「United(結ぶ) 」「Unique(唯一の)」 Coreになるという意味を込めています。
自分や会社が世界の小さな歯車の一つになれたらいいなという想いです。
具体的に取り組んでいることは、1か月に1度は海外を視察し、現地の生の声を聞くことです。そのことによって、世界を身近に感じることができます。
日本の中古自動車を、日本全国からのオークションを中心に仕入れを行い、世界各国に輸出しています。現在は、6カ国との取引があります。当社の強みは、営業力と顧客の質です。
当社は、同業他社に多い押し売りをせず、クライアントの利益まで考えた提案型営業をすることで、顧客とコンスタントな取引を続けております。
耐久性:走行距離が10万キロを超えても、 不具合が圧倒的に少なく、また10年落ちの車でも内装状態もきれいに保たれています。
日本人のモノを大切にする精神が反映されているのでしょう。
外装の傷より内装の状態を注視することが大事です。前オーナーが車をどのように扱っているかがわかります。
また、整備手帳が付属していることもポイントです。どのような頻度でメンテナンスがされているか判断できます。
車を輸出する前に、私自身が現車を一台一台下見し、顧客に状態をしっかりと伝えることです。顧客が満足できない状態であれば、その時点でオーダーのキャンセルを受け付けます。
独自性としては、大手が大きなシェアを持っていない、マイナーな国と取引をしている点です。電話営業やオンライン販売に頼っていない点は、他社との大きな違いかもしれません。
経理面では、仕入れを止めないよう、出納業務に気を配ることです。
また、支払い期日より前倒しで支払いをすることも心掛けています。(買掛金をなるべく作らないようにしています。)
海外とのやり取りを日々、直で感じることができることです。
また、会社経営のノウハウを学べることも魅力だと思います。私がわかる範囲なら、社員にはすべて伝えていこうと思っております。
創業して苦労した点は、創業一年目では、自分が描いているビジネスに対して銀行からの借り入れや自己資金が十分でなく、売り上げを作ることが難しかったことです。1年目に実績を作れなかった結果、銀行からの追加の借り入れが確保できず、2年目の事業計画が立てにくかったことが苦労しました。また、創業2年目にはコンサルをしていた企業から、根も葉もない噂を立てられ、一方的にコンサル契約を打ち切られたこともありました。
そこから学んだことは、なにより大切なのは、人に信用してもらうこと。そのためには、自分ができることはなるべくやること。そして、分かりやすい実績を作ることです。
また、ビジネスにかかわらず人から信用してもらうようになるためには、まずGIVEをし続けること。ギブ・ギブ・ギブ アンド テイク。そして、TAKEに期待し過ぎないこと。そのほうが、総合的にはリターンが大きい気がします。
「若い世代は内向きになった」などとよく耳にしますが、海外とのビジネスのほうが、ビジネスチャンスは何倍にも拡がっています。どのようなカタチにしろ、そのチャンスをつかむ2-30代が増えてほしいなと思います。
そして、その一人が将来のユニ・コアのスタッフであったら嬉しいです。
企業名 : 株式会社ユニ・コア
代表者 : 谷口 功一
所在地 : 兵庫県神戸市東灘区
設立 : 2022年2月
事業内容: 中古車の輸出、輸出業コンサルティング