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【一般社団法人Ayumi】
山口広登代表インタビュー

【一般社団法人Ayumi】<br>山口広登代表インタビュー

株式会社クイック・株式会社カンリーで営業・カスタマーサクセス・マーケティングを学び独立。独立後は新規事業開発支援や営業代行、店舗のマーケティング支援を主に行う。車椅子生活を送る従兄弟や祖母が感じた「障害者の選択肢の少なさ」に強い違和感を持ち、2021年8月に一般社団法人Ayumiを創業。Ayumiでは、バリアフリー情報サイトの運営や店舗/商業施設に接客力向上・認知向上・店舗改装によるバリアフリー化への総合支援を行う。事業コンセプトは「 ”できない” を “価値” に変える」 創業後、障害者雇用と定着・女性活躍支援・マーケティング/PR・DE&Iの推進を行い、10社以上の新規事業開発の伴奏支援も行う。

現在のお仕事を志したキッカケを教えてください。

車椅子生活になってからの従兄弟との初めての旅行。 今まで経験していなかった事を経験しました。バリアフリー情報が載っているサイトを検索しても出てこないという社会が生み出すバリア。ホテルに行くと、従業員がバリアフリー対応の有無を把握していない。そして、“無配慮”という名の心のバリア。 このバリアを「障害」と捉え、私はこの課題解決は今後の社会に必須だと考えました。
車椅子生活を送る従兄弟との旅行や外食で感じた課題。
重度関節リウマチだった祖母が生活する中で抱いた願いや想い。
私は、この2つの課題を解決出来る社会にしたいと考えました。
私のキャリアで痛感した、店舗経営をされている店舗や企業の過酷な状況。倒産する会社も、知り合いを含めて多くみてきました。
従兄弟・生前の祖母の想い・願い
経営者が倒産していく寸前に私に語ってくれた想い・願い より良い社会にするためには私に何が出来るのか。ひたすら考えました。
そして、「ふらっと。〜バリアフリー情報サイト〜」の運営を始めました。
私達はこの社会課題に向き合い、”機会格差・情報格差” を新たな形で変えていく必要があると考えています。
障害があるから ”できない” ではなく、障害があるから ”できること=価値” がある。
そのような概念を創っていくために創業し、事業をおこしました。

山口広登代表が人生を歩む上で特に大切にしていることを教えてください。

1.言葉は心を映す鏡
普段から使っている言葉が態度や姿勢に出ます。
Ayumiでは「こんなことしたらもっと良いと思う」「当事者・店舗・社会・Ayumiの4方良しの世界はどんなサービスだろうね」そんな言葉が飛び交います。私たちは目の前にいる人の幸せを、突き詰めて考えて行動できる人を大切にしています。
2.対話し、着実に丁寧に
Ayumiでは「対話」と「着実に進めること」を意識しています。
変化が多く、スピードが求められる時代。ですが、早さばかりを意識して、大事なことを忘れてしまわないようにしたいのです。 対話を行い、共通認識を持ち、目指す方向を揃え、着実に目の前のことを丁寧に進めていく。仕事を円滑に進めていく上で、1人では完結することはありません。
3.問いを忘れず、物事の本質を突き詰める
日々考えて、感じることが出来るように、「何故?」の問いを常に自分や周りの物事に対して立てることです。何かを突き詰めた人にしか見えない景色があります。
日々の言葉使い・態度・過ごし方・時間の使い方・あり方で、私たちの未来が変わります。私はそう信じています。

一般社団法人Ayumi イメージ

企業名「一般社団法人Ayumi」と企業ロゴに込めた想いを教えてください。

デザインのキーワードは「希望」「前向き」「グラデーション」 モチーフは開き始めた扉です。
「今まで行きたくても行けなかった、という思いがある障害者が Ayumiの事業がきっかけで行きたいところへ行き、希望が持てるようになる」ことを願って扉にしました。
また、扉を自ら開けている、すなわち能動的に自分たちが動いている瞬間のデザインにすることで、「能動的な発想の転換が、社会からバリアを無くすことにも繋がる」というメッセージと、未来へ進む躍動感やこれまでのAyumiとは違う不退転の意志を表現しています。
ドアの太陽のようなオレンジ色は、Ayumiが太陽の光となり、今までフォーカスされてなかった人たち(障害者)やみんなが行きたい場所を照らしていく存在になるという覚悟の象徴の色です。

一般社団法人Ayumiの理念を教えてください。

「障害の有無に関係なく、選択肢のある社会に」
という企業ビジョンを元にバリアフリーな社会を目指して活動しています。

詳しくはこちらのページで紹介しておりますので、ご覧頂けますと幸いです。

https://the-ayumi.jp/mvv-concept/

一般社団法人Ayumiの詳しい事業内容や強みを教えてください。

障害者をはじめとした社会に障害を感じている方の「“できない”を“価値”に変える」をコンセプトに、店舗や商業施設のバリアフリー化支援・バリアフリー情報サイトの運営をしています。 商品/サービス/製品のインクルーシブデザインやDE&Iに取り組む企業との共創だけでなく、課題抽出と解決策の提案→企画→実装までの一気通貫で伴走支援をしています。 私たちは障害者の価値創出と共に、新しい就労モデルを具現化しています。 Ayumiは、店舗や施設に特化して接客・環境・情報の3つのバリアフリーに関わるサービスを一気通貫で提供しています。
障害者のためにサービスを始めるも障害者の意見が入っていないものは存在し、障害者だけでなくその家族・医療的ケア児・障害児を持つ家族・高齢者など多種多様な障害を抱えている人たちの意見を貯めているAyumiから監修 / アドバイスが可能であり、それが強みでもあります。
1.ハード面・ソフト面バリアフリー対策におけるアドバイス
2.バリアフリー建築に関する監修
3.障害者をターゲットとしたサービスへの伴走支援(WEBマーケティングも対応)
4.合理的配慮にもとづく接客力向上の支援 / 研修
5.障害者と共に作るバリアフリー情報サイト
6.業界内外問わず共創・協業
幅広くバリアフリー・ユニバーサルデザインに関わり、 ”知見” と ”障害者の声” をどこよりも貯めてきたのがAyumiです。

一般社団法人Ayumiを運営される上で大切にされていること・働く仕事のやりがいについて教えてください。

仕事を進める上でのこだわりは「対話」と「着実に進めること」を意識しています。仕事を円滑に進めていく上で1人では完結することはありません。誰かと何かを成し遂げることがほとんどだと思います。そのため、メンバー・取引先を含めた利害関係者との対話を大切にしています。私にとって対話の本質は「前提を揃えること」と認識しています。
「前提を揃える・共通認識を持つ」この2つに時間をかけるようにしています。
対話を行い、前提を揃え、共通認識を持ち、着実に目の前のことを丁寧に進めていく。最初は時間がかかるので遠回りのように思われがちですが、結果的に1番スムーズに進みます。 先に対処できるリスクを極力潰したいという自分の性格もあるかもしれません。ミスやエラーが起こることは仕方ないと思っていますが、怠慢の産物とも捉えているため、このような仕事へのこだわりがあります。
当法人のバリューでもあるのですが、下記の7つも仕事をする上で常に意識しています。
①素直に・誠実に
②細部まで拘り、お客様の期待を超え続ける
③自分視点ではなく、市場に目をむける
④挑戦・変化・失敗を恐れない
⑤謙虚で学びに貪欲に
⑥価値のあることを正しくやり続ける
⑦歩み寄りを大切に

一般社団法人Ayumi イメージ

今後の目標やビジョンを教えてください。

私たちの最終目的はこの2つです。
障害者とその家族、医療的ケア児・者とその家族を中心としたバリアフリー対策や情報を必要としている人にとって、おでかけ・外出・日常生活における選択肢が ”ある ”状態をつくり、情報格差や機会格差の無い社会にする(調べても情報が出てこないという状態を無くす) バリアフリーに関わる民間企業を、シームレスに、ネットワーク化することによって、障害当事者の移動と労働(滞在)の自由を確保し、企業と社会により多くの価値が循環する仕組みをつくる 5カ年計画として、5年後、このような状態を作ります。
障害者のフルリモートワークが可能であることを証明し雇用促進を行いながら、WEBアクセシビリティの向上や記事内容の充実、情報の鮮度を高くすることにより、今まで対象ではなかった視覚障害者や医療的児・者やその家族にも利用してもらえるサイトにする。 そして、WEB上でも障害者がバリア(障害)が無い状態にする。
障害者の価値創出と共に、新しい就労モデルを具現化する。 このように、明確なビジョン・目標があるからこそそこに向かってまっすぐ進めます。

この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。

目標や夢がある人は、1歩でも半歩でも良いんです。何かアクションを起こしてみてください。そして、誰か1人でも良いです。目標や夢を公言してみてください。もし、その夢や目標が笑われたり、馬鹿にされたりしたら嫌ですよね。でも、あなたは夢や目標を叶えるイメージが少なからず出来ているはずです。恥ずかしいと思う必要なんてないんです。あなたにとっての他人は、人の成功・失敗には一時期興味はもちますが、私たちが思っている以上に興味を持ちませんし、その興味も長く続きません。
だから安心して公言してみてください。 反対に、目標が無い人は焦らないでください。ただ、もし、少しでも焦りを感じているなら「日々考えて、感じること」が出来るようにアンテナを張ってみてください。 アンテナを張るというのは意識的に、「何で?」の問いを常に自分に立てることです。そうやって考えていくと、自分が気になる分野・やりたいこと・やってみたいことが見つかるキッカケが増えます。可能性は無限大です。 日々の過ごし方・時間の使い方で私たちの未来が変わります。
私はそう信じています。

一般社団法人Ayumi ロゴ

企業概要

企業名 :一般社団法人Ayumi

代表者 :山口 広登

所在地 :〒150-0001 東京都渋谷区神宮前六丁目23番4号 桑野ビル2階

設立  :2021年8月

従業員数:18名(業務委託含む)

事業内容

・バリアフリー情報サイトの運営

広報/PR・店舗/施設のバリアフリー化支援

・心のバリアフリーや合理的配慮に関する研修

URL

一般社団法人Ayumi

https://the-ayumi.jp/

ふらっと。~バリアフリー情報サイト~

https://the-ayumi.jp/media/

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