【ミライウェブ株式会社】
工藤社長インタビュー
1991年、岩手県盛岡市生まれ。大学では経営学を学び、社会人としては非IT職を経てエンジニアに転身。その後多数の業務系システム開発等を経験。2019年にミライウェブ株式会社を創業し、現在に至る。MBA(経営学修士)
最初からエンジニアを目指していたわけではないんです。社会人になった当初は、ITとは関係のない仕事をしていました。でも、世の中がどんどんデジタルに移り変わる中で、「このままでは自分の価値を高められない」という焦りがありました。
そこから一念発起して、ITの世界へ踏み出しました。プログラミングの勉強をしながら、資格も数多く取得しました。学んだことを活かして、大手企業様の業務システム開発に携わるようになり「技術で困っている人を助けられる」という実感を持てたことで、この道を志すことになりました。
私は岩手県盛岡市で生まれ、大学では経営学を学びました。当時から「組織や社会に変化をもたらすには、仕組みと戦略が重要だ」と感じていました。
ただ、最初の就職はITではなく、全く別の業種でした。ですが働く中で、自分の中に”技術への渇望”のようなものがあったんです。思い切ってエンジニアへ転職し、猛勉強しました。
Javaやネットワーク、データベースなどの資格の取得や技術を磨いていき、現場で信頼を得られるよう努力しました。現場では、大手企業の基幹システム開発などに関わり、技術の重みを知りました。
独立後は、さらに経営を深く学びたいと考え、MBAも取得しています。現場の技術と経営の視点、どちらも持つことがより多くの価値を提供できると感じたからです。
前職でさまざまな現場を経験する中で、ある時ふと立ち止まって考えたんです。
「このシステム、本当に誰かの役に立っているんだろうか?」
「なぜ、現場で汗をかいている技術者ほど正当に評価されないんだろう?」
そういった違和感が積もり積もって「だったら自分で、意味のある仕事ができる会社を作ろう」と決意しました。
2019年にミライウェブを立ち上げてから、理念は一貫して「技術で顧客の成功を支援し、社会の発展に貢献する」としています。
今も私は経営者でありながら現役のエンジニアとして手を動かしています。技術から離れることなく、現場感を持ち続けながら、仲間とともに”意味のある仕事”を届けていきたいと思っています。
やっぱり一番は「社員の成長を見ること」です。
新しい技術に挑戦した報告、うまくいった時の嬉しそうな顔、ちょっと悩んでる時の真剣な表情――どれも、自分にとってはエネルギーです。
私自身も今でも毎日のようにコードを書いていますし、技術書を読んだり、新しいライブラリを試したりしています。
「経営者であり続けながら、エンジニアとしても一流でいたい」
そう思うのは、お客様や社員から「頼れる」と思ってもらいたいから。そして社員にとっても「背中を見せられる存在」でありたいからです。
「まっすぐでいること」です。良いことも、苦しいことも、真正面から受け止める。人にも自分にも、嘘をつかない。それが、自分の中での揺るぎない価値観です。
会社経営をしていると、目先の利益に心が揺れることもある。だけど、私は”未来に誇れる選択”をしたいんです。
社員にも、お客様にも、家族にも、堂々と向き合えるように。
「一日一ミリでも前へ」
この言葉が、いまの自分の在り方に一番しっくりきています。
派手なことや目立つ成果を一気に出すことよりも、昨日より今日、ほんの少しでも前に進んでいくこと。その小さな積み重ねが、やがて大きな信頼や結果につながっていくと信じています。
私は器用なタイプではありません。でも、だからこそ「愚直に、丁寧に、コツコツやる」という姿勢が自分の強みだと思っています。
朝や業務後の勉強や、地味な業務改善、社員との日々の対話、そんな一見地味なことにこそ意味がある。
派手さはなくても、足元をしっかり固めることが、会社としても、個人としても、一番確かな前進だと思っています。
「ミライウェブ」という名前には、”未来を支える技術を届けたい”という強い願いを込めました。
「Web」は単にインターネットという意味だけでなく、”人と人・技術と社会”をつなぐ象徴だと考えています。
ロゴも、繋がりと広がりを感じさせるデザインにしました。
シンプルだけど、人の温もりがにじむ会社でありたい。そんな想いが込められています。
私たちの理念は「技術で顧客の成功を支援し、社会の発展に貢献する」。これは、単なる掲げる言葉ではなく、私自身が日々の判断基準にしているものです。
とはいえ、理念やバリューが全社員に行き渡っているかというと、まだまだ発展途上です。だからこそ、毎日「社長日報」というかたちで、言葉にして伝える努力を続けています。小さなことでも、繰り返し伝えることが大切だと感じています。
評価制度については、従来のような”上からの評価”ではなく、現在はOKR(Objectives and Key Results)を導入し、社員自身が自分の目標を立てるスタイルに変えました。
評価というより、”個人の成長”に主軸を置いています。
私自身、「人が人を評価すること」には限界があると思っていて、たとえそれが社長であっても、「あなたはここが足りない」と言われて気持ちいい人なんて、いないですよね。
それよりも、自分で目標を定めて、自分なりの成長を実感できることのほうが、よっぽど価値がある。
そう信じて、制度づくりも、コミュニケーションも進化させ続けています。
私たちの事業は、アプリケーション開発・システム開発・ITインフラ構築・Webマーケティング・ITコンサルティングと、多岐にわたります。
でも、単なる”技術提供”ではなく、「お客様の目的を、自分たちの目的に変える」ことを大切にしています。
「このシステムは、何のために作るのか?」
「この施策は、お客様のビジネスをどう変えるのか?」
そんな問いを、プロジェクトの最初から最後まで持ち続けながら、伴走するスタイルです。
コードを書くことも、UIを整えることも、すべては”成果に向かう手段”。だからこそ、技術力だけでなく、課題を汲み取る「対話力」や、未来を描く「提案力」を何より大切にしています。
また、未経験者や若手の育成にも注力しており、「学びながら、実践で成長できる環境」を意識して設計しています。OFF-JTでは社員専用のe-learningシステム「ミライウェブ大学」を用意しております。
技術者としてのスキルだけでなく、仕事を通して”人として自信を持てるようになること”。それが、私たちの考える”人づくり”です。
さらに、昨年度は働きやすさの面でも公的な評価をいただいており、令和6年度には東京都ライフ・ワーク・バランス認定企業にも選定されました。
これは、社員が安心して働ける環境づくりに真剣に取り組んできた結果であり、大きな励みになっています。
結局、会社の一番の強みは”人”なんです。どんなに技術があっても、信頼されるのは、目の前にいるその人自身ですから。
「この会社で働けてよかった」
「この会社に任せてよかった」
そう言ってもらえる存在であり続けたいです。
売上や規模よりも、”信頼される会社”を目指しています。
また、これからは地方創生や教育領域にも挑戦したいと思っています。
企業名 : ミライウェブ株式会社
代表者 : 工藤 魁
所在地 : 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目10番8号 渋谷道玄坂東急ビル2F−C
設立 : 2019年5月8日
従業員数: 10名(2025年6月現在)
事業内容: システムソリューション事業