【板山翔税理士事務所】
板山翔代表インタビュー
一般企業の経理として働いているときに税理士試験に合格したのですが、合格発表を待っている間に、今年受かったらイチかバチか開業して、落ちたら開業はせず、来年合格しても勤務税理士になろうと内心決めていました。
開業してもうまくいくかどうかなんてわからないので、サイコロ振って決めた感じです。笑
無事合格していたので、経理の仕事を続けながら、副業で税理士事務所を開業したのが1回目の起業です。
最初はなかなかうまくいかなかったのですが、スマホだけでクライアントとやり取りができるスマホ税務会計システムを開発して特許出願するなど、あの手この手を尽くしまして、1年ぐらいかけてなんとか軌道に乗せることができました。
そこで経理の仕事を辞めて、20人~30人の中規模の税理士法人を設立したのが2回目の起業です。規模を拡大すればもっと楽に稼げると思っていたのですが、実際はさらに忙しくなり、売上が増えても人件費も増えるので、役員報酬もなかなか増やせませんでした。
結局2年半後に税理士法人を辞めて、たった3人の今の個人事務所に規模を縮小したのが3回目の起業ですね。
「自由で自立した小さな会社を増やすこと」をミッション(社会的使命)としています。
ビジョン(あるべき姿)は「小さな会社の経営の先生になること」です。
イチかバチか起業したものの、誰にも依存しない自立したビジネスが持てて、わりと自由な生活ができるようになったことを今はとても幸せに思っています。
だからそんな会社を増やしたいという想いでこのミッションを掲げています。
ただ私たちのような小さな会社は自由である反面、マンパワーが足りないとか、情報が入ってこないとか、弱い一面も持っています。
私自身、ある程度の成果を上げるまでに3回も起業していたわけで、さまざまな困難や紆余曲折もありました。
そこで、自分の周りの人たちにはもっとスムーズに成果を上げてもらえるように、うまく導ける経営の先生になりたいと思っています。
一番の理由は単純に小さな会社の方が好きだからですね。
自分自身、30人の税理士法人にいたときより、今の3人の個人事務所の方が、よりよいビジネスができているという実感はありますし、手元に残る利益や自由な時間も増えています。経営者のゴールは会社を大きくすること、売上規模を拡大させることであるかのような考え方って今でも根強いと思うのですが、小さな会社ならではの魅力や強みがもっと注目されてもいいと思っているんですよね。
だから私自身、小さな会社の強みを生かしてより強いビジネスを築いていきたいと思っていますし、似たような価値観を持った経営者をサポートしていきたいと思っています。
個性的でユニークな会社が多いのが最大の魅力です。
私がサポートしているのは主に5人以下のとても小さな会社ですが、そのぐらいの人数だと、まず社長や社員の個性や価値観がそのままビジネスに反映されます。また、社長の指示がダイレクトに社員に伝わるので、簡単にビジネスモデルを変えられますし、差別化もしやすい。お客さんの声も社長の耳にすぐ伝わるため、お客さんに合わせてビジネスを変えていくこともできます。
その結果、その会社にしかない個性的でユニークなビジネスをされていることが多いです。
もちろん、人数が少ない分できることが限られていたり、せっかくの個性をうまくアピールできていなかったり、欠点もたくさんあるんですけど。笑
でもそんな欠点も含めて、人間味がある小さな会社の方が私は好きですね。
オンライン専門の税理士事務所であることが一番わかりやすい独自性です。
コロナ禍になってオンライン対応可能な税理士事務所は増えましたが、コロナ禍になる前からオンライン専門で活動している税理士事務所はほとんどないと思います。
最初からオンラインに特化していますので、業務フローは他の事務所と似て非なるものです。
領収書はスマホアプリで撮影するだけ、通帳やカード明細もスマホアプリで撮影するか、PDFやcsvデータをクラウド上にアップしてもらいます。税務相談はグループチャット、電話、Zoomなどで行い、税理士である私に直接連絡ができるようにしています。申告書や届出書も電子申告したのちPDFで提出しますので、郵送や訪問はほとんどありません。
余談ですが、完全にペーパレス化してしまったので、開業時に購入した100万円弱の複合機は廃棄しました。笑
コロナ禍になる前からオンラインに特化していたのは、このように不要な郵送や訪問をなくして、浮いた時間で相談対応や情報発信ができるようにするためです。
こうやって好きなビジネスモデルを作っていけるところが、小さな会社のいいところですね。
自由で自立した小さな会社を増やすというミッションを達成するために、5人以下の小さな会社の経営に役立つ情報を発信していますので、興味がある記事を見かけたらぜひ読んでほしいです。
記事を読んでもらったところで私が儲かるわけではありませんので、本当に役に立つと思う情報しか発信していませんし、時間の無駄にはなりませんのでご心配なく。笑
それともう一点、小さな会社がこうやって情報発信を続ける重要性も伝えたいですね。
私たちのような小さな会社が情報発信なんかしても、ほとんどの人は興味ないですし、労力に見合った成果もすぐに上がらないのは事実です。
しかし、記事を読んでくれる一部の人々だけにでも想いが届けば、きっとその人たちには感謝してもらえますし、より良い関係が築けるはずです。
小さな会社の最大の強みはお客さんとの距離が近く、人間関係が築きやすいところです。
情報発信するマンパワーが足りないという弱点には目をつむって、ぜひ挑戦してみてください。笑
まずは記事を読んでくださってありがとうございます。
私の記事を読んでくれる人なんてほとんどいないと思いますが、記事を読んでくださるあなたのような一部の人にだけでも、小さな会社の魅力が伝わればいいなという想いでこの記事を書きました。
小さな会社は自由にビジネスモデルを変えられる、社内の情報伝達が早い、お客さんとの距離が近いなど、差別化した強いビジネスを作る上で有利な部分をたくさん持っています。
あなたのビジネスがよりユニークで個性的になっていく上で、私の事例が少しでも参考になれば幸いです。
法人名 : 板山翔税理士事務所
代表者 : 板山 翔
所在地 : 京都市下京区
設立 : 2020年2月
従業員数: 2人
事業内容: オンライン専門の税理士事務所