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【株式会社博水】
江越猛信社長インタビュー

【株式会社博水】<br>江越猛信社長インタビュー

江越猛信社長 略歴
1962年9月5日生まれ(福岡市)
1985年3月 福岡大学商学部卒業
1985年4月 キャノンシステム販売入社
1989年8月~ 博水

現在のお仕事を志したキッカケを教えてください。

練り物屋として私で4代目となりますが、前社長時代に倒産を経験しました。
その時の悔しさ、情けなさ、人の本性を身を以て体験したことがキッカケです。

江越猛信社長の学生時代や前職でのご経験・ご経歴を教えてください。

地元の大学を5年かかって卒業。大手事務機器販売会社に営業職として入社。

創業された経緯を教えてください。

2代目が若くして戦死したため、先代は戦後の混乱期に創業の地佐賀県を離れ、博多の地に新天地を求めました。博多の大手老舗蒲鉾店で修行し40代で独立。そのまま佐賀に戻ることなく博多の地で株式会社博水を設立。現在に至っています。

江越猛信社長がモチベーションを高める為に行われている事があれば教えてください。

自分自身への挑戦をやめないこと。50歳から始めたランニングは毎年フルマラソン大会への参加や60歳から始めたアルトサックスなど日々新に挑戦し続けています。

江越猛信社長が人生を歩む上で特に大切にしていることを教えてください。

額に汗をかくこと。自分の体を使ったこと。自分の頭で考えたこと。そこから出る直感。

江越猛信社長の座右の銘・大切にしている言葉など教えてください。

挑戦と応戦

企業名「株式会社博水」と企業ロゴに込めた想いを教えてください。

博多の地に足をつけた水産物を世界に

株式会社博水の理念を教えてください。

人を良くすると書いて食

理念やビジョンに込めた想いと具体的に取り組まれている事を教えてください。

弊社で製造販売している魚肉煉製品は日本を代表する伝統食文化です。四方を海に囲まれた日本は約900年前から魚で作った煉製品を食していました。
滋養の高い食品であると同時に目で楽しんだり、香しい香りや、口に入れた食感を大事ににして永きにわたって日本人の食を支え続けています。
その製品・商品を作る人が良い人でないと良い商品は出来上がりません。人を良くする食は作り手も良き人になっていく。の理念です。

株式会社博水 商品

株式会社博水の詳しい事業内容や強みを教えてください。

玄界灘で水揚げされた新鮮なえそを自社で捌いて原料として使っています。鮮魚から自社加工で煉製品を作っている全国でも数少ない練り物屋です。
煉製品の原料として最高級のえそを使って、主に調味すりみを製造し、全国の魚市場を通して割烹料亭、鮨屋、料理屋、ホテル、病院給食等に卸しています。
また、福岡市の小学校・中学校の学校給食にえそをベースにしたさつま揚げやつみれ、未利用魚や低利用魚を原料としたギョロッケ(すりみにパン粉をまぶして揚げたもの)を提供しています。海外への煉製品の輸出も行っています。北米(ロサンジェルス、ポートランド、ハワイなど)やオーストラリア、台湾、シンガポール、マカオ、香港などに味付きすり身のほかさつま揚げ、いかしゅうまい、えびしゅうまい、いわししゅうまいを販売。コロナ禍以降は順調に売上を伸ばしています。博多地元の特産品としても、高速道路のサービスエリアや福岡空港のお土産売店、博多駅内のお土産物店で販売していただいております。
福岡県、福岡市のふるさと納税返礼品としてもご採用いただき、本当に多くの方にご利用いただいております。
人気の工場前直営店舗もあり、揚げたてギョロッケは大人気です。
SNSやネットを通じて、お客様にも商品提供しております。自社通販サイトのほか、アマゾン、楽天市場、ヤフーショッピングサイト等で販売していただいております。
新商品開発にも積極的に取り組んでおり、えそのすりみで作った麺「HAKATA BOKOMEN」は、博多豚骨ラーメン、博多うどんに続いて麺処博多に今、センセーションを起こして、取材殺到中で、製造が間に合わないほどです。社長の「もったいない」精神からできた、博多えそ醤(はかたえそびしお)は原料として使うえその内臓や頭などのそれまでは廃棄されていた部分を発酵させて作った逸品で、小泉環境大臣の時に、「環境大臣表彰」を受賞しました。この博多えそ醤で味付けした国産若鶏の胸肉にえそすりみを巻いて揚げた「ギョロチキ」は鶏の唐揚げを超越した商品として、大変好評を得ています。その他現在も続々と新商品を開発中です。

株式会社博水のサービスの独自性や差別化について教えてください。

自社で鮮魚から煉製品を作れること。自社で原料調達・企画・生産・販売を一気通貫で行える煉製品業界のSPA

株式会社博水を運営される上で大切にされていることを教えてください。

「人を良くすると書いて食」は、「良い人が食をつくる」ことと対句。
良い人をつくるには、自身が日に新た日々新たに挑戦していく事が大切だと考えています。

株式会社博水で働く仕事のやりがいについて教えてください。

お客様に「美味しかったよ。ありがとう」と言われること。

今まで苦労された経験、そこから学ばれたことを教えてください。

最大の試練は、コロナ禍。こんな事が何時でも起こり得ると学びました。
歴史は挑戦と応戦の繰り返しです。淡々と挑戦と応戦を繰り返すことの大事さを学びました。
例として
仕事がなくなり、時間ができたので、本格的にHACCPの衛生管理システムを導入する事が可能になりました。
ネット販売に本格的に取り組むきっかけとなりました。
コロナ期間中に直営店舗を無人販売として、新たな客層の発掘につながりました。
そして、何よりも、全国津々浦々に多くの博水ファンがいらっしゃることが、判明しました。

株式会社博水 外観

どのような方に株式会社博水のサービスを届けたいですか?

数多の博水を支えてくださっているファンの方々と、まだ博水を知られていない国内外のたくさんの方々にサービスを届けたいです。

今後の目標やビジョンを教えてください。

創業から122年。連綿と紡いできた歴史は5代目へ引き継がれようとしています。
守るべきものと革新していくもの。常に挑戦と応戦。同業他社が減じていき、国内人口も減っていく中で、知恵を絞り挑戦のバトンを承継していきたいと考えています。
危機には応戦していきたい。常にチャレンジャーとして自身を変革し続けたい。この思いは、大きく引き継がれています。
海外へのますますの販路拡大やネット販売への挑戦。自社店舗の多店舗展開等々。スタッフとともにワクワクしながら成長し続けたいです。

この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。

伝統と革新がある日本の食文化を、支え発信している会社です。規模は小さいながら大手にはできない仕事、ワクワクすること、楽しいこと、を見つけながら前を向いて進む会社です。

株式会社博水 ロゴ

企業概要

企業名 : 株式会社博水

代表者 : 江越 猛信

所在地 : 福岡県福岡市南区清水2-18-36

設立  : 1996年3月

従業員数: 12名

事業内容: 水産食品製造業・水産煉製品製造業・冷凍食品製造業

URL  : https://hakusui-foods.com/

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