【グロースパートナーズ株式会社】
古川 徳厚社長インタビュー
東京大学理学部地球惑星物理学科卒業。同大学大学院情報理工学系研究科創造情報学専攻修士課程修了。学生時代は、宇宙流体力学のシミュレーション、高速ロボットハンドと高速ビジョンの研究などに従事し、「じゃんけんに必ず勝つロボット」として多数メディアにも出演。Massachusetts Institute of Technology (MIT) Computer Science & Artificial Intelligence Laboratoryでの研究経験も有する。
2007年よりマッキンゼー・アンド・カンパニー・インク・ジャパンにて、全社戦略、海外戦略、生産性改善、SCM、買収対象企業の事業精査などに従事。2010年よりアドバンテッジパートナーズおよびアドバンテッジアドバイザーズにて、上場企業成長支援プライベート投資ファンドの責任者などを務め、約40件、累計約1,000億円の投資実行に関与。2022年9月よりグロースパートナーズ株式会社代表取締役。
学生時代は、東京大学理学部地球惑星物理学科にて宇宙流体力学のシミュレーションなどに取り組み、その後、同大学大学院情報理工学系研究科創造情報学専攻修士課程に進み、高速ロボットハンドと高速ビジョンの研究に従事しました。
研究成果の一つである「じゃんけんに必ず勝つロボット」は、多くのメディアでも取り上げていただきました。また、Massachusetts Institute of Technology (MIT) Computer Science & Artificial Intelligence Laboratoryでの研究経験もあります。
大学院修了後は、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク・ジャパンに入社しました。半導体、電気機器、製薬、小売、銀行、保険、PEなど、幅広い業界のクライアントに対して、全社戦略や海外戦略の構築、生産性改善、SCM、買収対象企業の事業精査などに従事しました。
その後、アドバンテッジパートナーズおよびアドバンテッジアドバイザーズにて、上場企業成長支援プライベート投資ファンドの責任者などを務めました。
約40件、累計約1,000億円の投資実行に関わり、成長戦略の策定、追加買収、海外展開、新規事業拡大、オペレーション改善、コスト削減、経営管理の高度化など、投資先企業の企業価値向上支援に取り組んできました。
2022年にグロースパートナーズを設立し、2023年10月よりファンド事業を開始しました。現在は、投資とハンズオン支援を組み合わせた形で、上場企業および未上場企業の成長支援に取り組んでいます。
一見すると、宇宙物理やロボティクスの研究と、コンサルティングや投資ファンドの仕事は異なる分野に見えるかもしれません。しかし、私の中では一貫して「複雑なものを構造化し、課題を解き明かす」という点でつながっています。
研究では、目の前の現象を分解し、因果関係を考え、仮説を立て、検証を重ねていきます。経営においても、企業が抱える課題を丁寧に見極め、どこに本質的なボトルネックがあるのかを考え、実行可能な打ち手に落とし込むことが重要です。
マッキンゼーでは、企業変革を進めるための考え方や方法論を学びました。アドバンテッジパートナーズでは、投資家として企業価値向上に責任を持つ立場を経験しました。この両方の経験を活かし、現在は資金提供とハンズオン支援を組み合わせた形で、企業の成長に伴走しています。
マッキンゼー時代には、大企業の経営変革に関わる機会が多くありました。一方で、企業規模が大きくなるほど、変革には長い時間がかかり、経営の現場に直接的な影響を及ぼすことの難しさも感じていました。
その後、投資ファンドでの経験を通じて、比較的規模の小さい上場企業や中堅・中小企業であれば、少数精鋭のプロフェッショナルが経営に深く関わることで、企業を大きく変えられる可能性があると実感しました。
グロースパートナーズは、そうした企業に対して、資金提供だけでなく、経営の現場に入り込みながら成長を支援する存在でありたいという思いから創業しました。単なる投資家ではなく、経営者の皆様と同じ目線で課題に向き合う「成長のパートナー」でありたいと考えています。
当社は、投資およびハンズオン支援事業を行っています。投資家の皆様からお預かりした資金を、成長余地のある上場企業や未上場企業に投資し、投資後は経営支援を通じて企業価値の向上を目指します。
現在、当社がサービスを提供するファンドは、上場企業出資が107億円、バイアウトが69億円となっており、上場企業出資とバイアウトの双方に取り組んでいます。
当社の大きな特徴は、資金を提供して終わりではなく、投資先企業の現場に深く入り込む点です。経営戦略、営業、マーケティング、オペレーション、人材採用、M&A、DX、IRなど、企業の成長に必要なテーマについて、実行段階まで伴走します。
特に、現場を徹底的に見ることは大切にしています。外食企業であれば店舗のオペレーションを確認し、営業組織であれば商談や資料、顧客とのやり取りまで把握する。こうした地道な分析を通じて、机上の空論ではない具体的な改善策を提示できることが、当社の強みだと考えています。
企業が成長するためには、資金だけでも、助言だけでも不十分な場合があります。資金があっても、それをどのような成長投資に使うのか、どの順番で実行するのか、組織をどう動かすのかまで設計できなければ、十分な成果にはつながりません。
当社は、投資家として資金を提供すると同時に、経営支援の実行にも深く関与します。投資先企業の経営陣と議論を重ね、課題を明確にし、優先順位を決め、必要に応じて現場にも入りながら改善を進めます。
投資実行後は、経営陣や現場メンバーへの1on1インタビューを通じて課題を構造化し、実行すべきプロジェクトを設計します。そのうえで、月次の報告会やプロジェクト会議を通じて、経営陣の意思決定と現場での実行を支援します。
投資家としてリターンに責任を持つ立場だからこそ、表面的なアドバイスではなく、企業価値向上に直結する支援を行う必要があります。この緊張感と当事者意識が、当社のビジネスモデルの特徴だと考えています。
投資判断においては、事業そのもののポテンシャルに加えて、経営陣とともに企業価値向上に取り組めるかどうかを重視しています。
独自の技術やサービス、顧客基盤を持ちながら、資本政策や経営体制、成長戦略の面で十分に力を発揮しきれていない企業は少なくありません。そのような企業に対して、当社が関与することでどの程度成長余地を引き出せるのかを丁寧に見極めています。
また、投資は短期的な資金提供ではなく、一定期間にわたって経営者と伴走する取り組みです。そのため、経営者の方と率直に議論できる関係性を築けるか、同じ方向を向いて企業価値向上に取り組めるかも非常に重要です。
最も大切にしているのは、投資先企業、投資家、そして当社メンバーに対して、誠実であることです。
投資先企業に対しては、厳しい指摘も含め、企業価値向上に必要なことを率直にお伝えする必要があります。一方で、単に指摘するだけではなく、実行まで一緒に取り組むことが重要です。経営改革には時間がかかることも多く、粘り強く伴走する姿勢を大切にしています。
投資家の皆様に対しては、お預かりした資金に対して最大限のリターンを目指す責任があります。その責任を果たすためにも、投資判断や経営支援の質を高め続けることを意識しています。
また、当社は約10名体制の少数精鋭の組織であり、戦略系コンサルティングファームや投資銀行出身者を中心に構成されています。一人ひとりが投資先企業の成長に深く関わるため、プロフェッショナルとしての高い当事者意識を大切にしています。
当社では、若手であっても早い段階から責任ある仕事に関わる機会を提供することを重視しています。投資や経営支援の仕事は、実際の案件を通じて学ぶことが非常に多く、難易度の高い環境に身を置くことで成長速度が高まると考えています。
一方で、ただ任せるだけではなく、チームとして議論し、フィードバックし、必要なサポートを行うことも重要です。個人の努力に依存するのではなく、案件を通じて学びが蓄積される組織にしていきたいと考えています。
評価においては、成果はもちろんですが、課題に対してどれだけ主体的に考え、行動し、周囲を巻き込みながら前に進められたかを重視しています。
日本には、独自の技術やサービス、地域に根ざした強い顧客基盤を持ちながら、十分に成長しきれていない企業が数多く存在していると考えています。特に、上場企業であっても、資本市場との向き合い方や成長戦略の描き方によって、まだ大きな企業価値向上の余地がある企業は少なくありません。
一方で、既存事業の延長線上だけで成長を続けることが難しくなっている企業も多くあります。新規事業、M&A、海外展開、人材採用、経営管理体制の強化など、これまでの延長線上にない成長施策が必要になる場面も増えています。
当社は、そうした企業に対して資金と経営支援の両面から関わり、経営者の皆様が次の成長に踏み出すための後押しをしていきたいと考えています。
今後は、チームの質と量をさらに高め、より多くの企業に対して実効性のある支援を提供できる体制をつくっていきたいと考えています。若手メンバーの育成にも力を入れ、投資先企業の成長に本質的に貢献できるプロフェッショナル集団を目指します。
また、投資家層の拡大も重要なテーマです。国内投資家に加え、海外投資家や機関投資家との関係をさらに広げることで、より大きな規模で企業の成長を支援できるようにしていきたいと考えています。
当社は、FinCity.Tokyoが公表する「EM Showcase 2026」にも選定されました。これは、日本国内の注目すべき新興資産運用業者を国内外の機関投資家に紹介する取り組みであり、当社の投資活動やハンズオン支援の取り組みをより広く知っていただく機会になると考えています。
グロースパートナーズという社名の通り、私たちは企業の成長に寄り添うパートナーでありたいと思っています。上場企業の価値向上や、地方・中堅企業の成長支援を通じて、日本企業の可能性を引き出す存在であり続けたいです。
企業には、それぞれ固有の強みや可能性があります。一方で、その可能性を十分に発揮するためには、経営者がリスクを取り、組織を変え、時にはこれまでの延長線上にない挑戦をする必要があります。
私たちは、そうした挑戦に向き合う経営者の皆様と、長期的な視点で伴走していきたいと考えています。資金提供だけでなく、現場に入り込み、課題を一緒に考え、実行まで支援することで、企業の成長に貢献してまいります。
グロースパートナーズは、これからも日本企業の成長可能性を信じ、その価値を最大限に引き出すためのパートナーであり続けます。

企業名 : グロースパートナーズ株式会社
代表者 : 古川 徳厚
所在地 : 東京都目黒区自由が丘 2-16-12 RJ3
設立 : 2022年7月25日(2023年10月ファンド事業開始)
従業員数: 約10名
※正社員、インターン、業務委託を含む体制
事業内容: 投資及びハンズオン支援事業
URL : https://www.growthpartner.co.jp/