【FPサテライト株式会社】
町田萌社長インタビュー

現在のお仕事を志したキッカケを教えてください。

高校時代、ファイナンシャルプランナー（FP）という職業を知り、魅力的な職業だと感じたことが一番初めのきっかけです。その後、大学に進学しましたが、FP事務所の求人を調べたところ、新卒採用はおろか中途採用すらなく、保険や証券会社などのコンサルティング営業の求人ばかりでした。
新卒の場合は銀行、保険会社、証券会社などの選択肢しかなく、幅広い分野を学び、そこから問題解決をしていくコンサルティング型のFPとして活動するには、今の日本では独立以外に道はないと思い、20歳の頃に独立開業を決意しました。
その後、税金分野と経営を学ぶために税理士法人に新卒で入社し、現在に至ります。

FPサテライト株式会社の理念を教えてください。

弊社は以下の企業理念を掲げています。

１．ファイナンシャルプランナーの社会的認知度と地位向上に努め、社会の発展に寄与する。
２．お客様の問題解決とライフプランニングの意識向上が最たるサービスと認識し、ファイナンシャルプランニングのプロフェッショナルとして使命を果たし、貢献する。
３．ファイナンシャルプランニングの充実が人生をより豊かにするという信念を持って行動する。
４．FP事業を通じて日本全体の金融リテラシー向上に貢献し、日本経済発展の一翼を担う。

理念の軸としては、FPの社会的認知度と地位を向上させること、ファイナンシャルプランニングのプロたること、日本全体の金融リテラシーを向上させることで社会の発展に寄与することです。

理念やビジョンに込めた想いと具体的に取り組まれている事を教えてください。

理念の根幹にはFP業界に変革を起こすこと、FPの社会的認知度と地位を向上させることの2点があります。

弊社では全ての活動、事業において理念を念頭において活動しています。
例えば記事執筆事業やセミナー講師事業を通じて「1.ファイナンシャルプランナーの社会的認知度と地位向上、2. ライフプランニングの意識向上、4. 日本全体の金融リテラシー向上」等の達成を目指しています。

また「1.ファイナンシャルプランナーの社会的認知度と地位向上」のために「所属FP」という形をとることで、FPが活動する機会を創出しています。芸能事務所のようなイメージです。

その他「1.ファイナンシャルプランナーの社会的認知度と地位向上，4. 日本全体の金融リテラシー向上」達成のために学生インターンシップ等を受け入れることも行っております。

全ての活動が企業理念に通じると考えておりますので、具体例は枚挙にいとまがありません。

FPサテライト株式会社の詳しい事業内容や強みを教えてください。

弊社は金融商品を取り扱わない中立な立場から業務を行うファイナンシャルプランナーの会社です。
消費者第一の業務を前提として、有料でのマネー相談だけでなくFPの専門性を活かしたマネー記事執筆やマネーセミナー、研修の講師、法人コンサルティングなど、幅広く業務を展開しています。

金融商品の取扱いを行わないことで、幅広い視点からお客様に寄り添った問題解決が可能となっています。
また、弊社ではFP会社では数少ない「経営革新等支援機関」の認定を経済産業省から受けています。これにより、法人の事業計画書策定、財務コンサルティングなどをFPの視点から提供でき、経営者の方にとって最適な提案を行うことができます。

貴社サービス「家計改善プログラムKAERU」について教えてください。

その名の通り、家計改善するためのサービスです。ライフプランよりもう少し短中期的な家計にフォーカスをして、伴走型で貯蓄体質を目指します。

家計改善を通じてマネーコントロールができるようになることで、お金に対する漠然とした不安の解消、好きなことにお金を使える人生を送ることができるようになります。

「ライフプラン」という言葉は馴染みが薄く、「FPにライフプランの相談をしよう！」という方はほとんどいらっしゃいません。それよりも、もっと誰でも知っている「家計」の問題を解決することで、FPの価値を感じてもらいたいという想いでリリースしました。

FPサテライト株式会社を運営される上で大切にされていることを教えてください。

利益第一主義ではなく、社会全体がより良くなることを第一目的としています。

利益第一で行うのであれば、まず金融商品を販売した方が良いですし、販売しないとしてもクライアントの金融商品に誘導する記事原稿やセミナーを提供するように訴求していくでしょう。
業務を担当する所属FPへの報酬ももっとシビアにし、指導や研修も行わない方が利益になります。

しかし、持続可能な企業としていくためには、これからの時代に誰かを犠牲にした経営は通用しません。弊社では、最終的に情報を享受するエンドクライアント、消費者に対して誠実な情報提供を行うことを徹底しており、クライアントの要望であっても金融商品に誘導する情報提供は行いません。

また、所属FPは業務委託ですが無償で研修を行い、技術指導も行っています。これは、FP業界が未発達で育成する風土が醸成されていないため、FPとして活躍したい方のチャンスを創出する目的で行っています。

さらに、インターンシップやボランティア、越境研修の受け入れを積極的に行っています。現在弊社では新卒採用も中途採用も行っておらず、所属FP採用も積極的には行っておりませんが、独立系FPの認知度拡大を主目的としています。新卒採用を行っていないにも関わらず学生インターンシップを行うことは大学さんにも大変驚かれました。

このように短期的な利益ではなく長期的に社会全体が良くなるための意思決定を心掛けています。

今後の目標やビジョンを教えてください。

FP業界を発展させていくことや、日本全体の金融リテラシーを向上させるための課題は山積みに感じています。少しでも業界や日本の発展に寄与すべく、会社の力をつけていきます。

そのための手段として、FPを軸としたさまざまな事業を展開していくこと、全国展開をしていくことを掲げています。