【株式会社BRICS】
清水 英治社長インタビュー
清水英治/1982年生まれ。静岡県富士市出身。高校卒業後、バックパッカーとして48カ国を旅した後、大手自動車プレス金型メーカーに入社。語学力を生かして海外ユーザー及び外国人労働者管理の対応業務に携わる。リーマンショック時に希望退職し、専門学校へ入学。卒業後、国家公務員となり、厚生労働省に入庁。静岡労働局で約6年間、補助金・助成金・職業紹介・外国人就労支援などの国家事務に携わる。公務員を退職後、株式会社BRICSを設立し、代表取締役に就任。ロボットSIerによる工場自動化支援メディア「スマート工場自動化ラボ」、静岡県特化転職エージェントによる「転職支援メディア」を運営。
高校では、柔道にすべてをかけていました。
けれど全国大会を目前に大怪我をして夢(オリンピック金メダル)が絶たれてしまい、その後は気持ちを切り替えられず、勉強に振り切れないままグレてしまった時期もありました。
高校卒業後は、8万円だけを握りしめて世界48カ国を旅するバックパッカーに。
各国で生き抜くため、靴磨き、スキューバーダイビングのインストラクター助手、レストランのホールなど、できる仕事はなんでも挑戦し、その国で生活できるよう必死に言語を学びながら過ごしました。
帰国後は、自動車の金型メーカーである製造業の現場に飛び込みます。
リーマンショックを機に退職し、専門学校へ進学。
その後、国家公務員として働く道を選びました。
しかし、どうしても自分の足で稼ぎたいという想いは最後まで消えることはなく、30歳を目前に国家公務員も退職。
そこから独立し、自分の道を歩み始めました。
今振り返ると、私は一貫して
肩書ではなく、生き方を選んできた人生
だったのだと、強く感じています。

柔道での挫折も、バックパッカーとしての過酷な日々も、公務員経験も、すべて今の経営に直結しています。
まず、柔道での大怪我は努力が一瞬で無になるという現実を教えてくれました。
だからこそ、私は環境に依存せず、自分で立ち上がる力を大切にしています。経営も同じで、外部要因で計画が崩れることは日常です。そこで折れない心の筋力は、柔道での挫折から得たものです。
バックパッカー時代は、生き抜くために仕事を選ばず、言語を必死で学び、文化も価値観も違う人たちと向き合う日々でした。
この経験が、今のどんな人とも対話し、ゼロから関係をつくる力につながっています。経営者に必要な現地対応力、異文化耐性コミュニケーション力は、この時に鍛えられました。
公務員時代は、国家としてどう社会を運営するのか、その仕組みを深く知る時間でした。
補助金、法律、行政の動き方を肌で感じたことで、今の事業でも行政と企業をつなぐ視点、制度を読み解く力が大きく生きています。
一言でまとめるなら、
挫折は心を強くし、旅は視野を広げ、公務員経験は仕組みを見る目を養った。
この3つの土台があるから、どんな状況でも折れず、迷わず、前に進む経営ができています。
BRICSを創業した原点にあるのは、ずっと心の奥にあった自分の足で稼ぎたい、自分の人生は自分でつくりたいという想いです。
私は高校時代、柔道にすべてを懸けて生きていましたが、大怪我で夢が途切れました。
その後のバックパッカーとしての放浪も、公務員としての安定した生活も、製造業の現場で泥にまみれた日々もすべての時期で共通して残り続けたのが、この気持ちでした。
公務員として働いていた頃、確かに安定はありました。しかしその一方で、心のどこかで人に決められたレールではなく、自分の手で未来を作りたいという想いが強くなっていきました。
バックパッカー時代に各地で靴磨きやレストランの仕事をしながら生き抜いた経験も、自分で価値を生み、自分で立つことの感覚を鮮明にしてくれました。
そして帰国後、製造業の現場で汗を流す中で、現場にはチャンスの原石が無数に眠っているということに気づきました。
しかし、多くの中小企業が人材不足・非効率・教育不足・仕組み化の不在に悩み、ポテンシャルを活かしきれていない。
「この現場の価値をもっと引き出したい」
「日本の製造業を、もう一度強くできるはずだ」
その想いが、BRICS創業の決定打になりました。
BRICSの原動力は、ただの起業ではありません。自分の人生を生き切るための挑戦であり、同時に人と現場の可能性をもう一度開くという使命でした。
今もその気持ちは変わりません。
肩書きではなく、生き方を選び続ける。
その積み重ねがBRICSという会社になったのだと思います。

私が人生で何より大切にしているのは、肩書ではなく生き方で勝負することです。
柔道の大怪我で夢を失ったときも、バックパッカーとして世界を放浪したときも、公務員を辞めてゼロから挑戦したときも、共通して心にあったのは
自分の人生は、自分の決断と行動で切り拓くという姿勢でした。
私は、どれだけ立派な肩書きがあっても、行動が伴わなければ意味はないと思っています。逆に、どんな泥臭い環境でも、本気で行動し続ける人は必ず道が開ける。
だからこそ、今でも意識しているのは
・自分で考え、自分で決断すること
・行動量で誰にも負けないこと
・失敗を恐れず、挑戦し続けること
・生き方に対して正直でいること
この4つです。
特に、バックパッカー時代に8万円だけを握りしめて48カ国を旅した経験は、人は環境ではなく、意思と行動で生き方を変えられるという確信をくれました。
そして公務員を辞めて独立したときは、安定よりも、自分の生き方に忠実でありたいという想いが最後に背中を押してくれました。
私はずっと生き方を選んできた人間です。
これからも、肩書きや評価より、どう生きるかを自分に問い続けること。
それが、私が人生を歩む上で一番大切にしていることです。
BRICSは
「ヒト」「エンジニアリング」「モノづくり」
という3つの事業を軸に、地域の製造業を支える会社です。
◎ ヒトリレーション事業(人材 × 教育 × ブランディング)
製造業・建設業を中心に、
・人材派遣・紹介
・外国人材(特定技能)支援
・DX・AI研修
・企業ブランディング支援
など、人に関わる課題を一気通貫でサポートしています。
単なる派遣会社ではなく、
採用 → 育成 → 定着 → 企業価値(ブランディング)向上まで入れるのが強みです。
◎ エンジニアリング事業(ロボットSIer × AI × 工場改善)
ロボット導入、AI-BOX(オンプレLLM)、画像処理、設備販売・施工など、工場の自動化とスマートファクトリー化を本気で進める事業部です。特に強いのは、製造現場で使えるレベルまで落とし込む技術です。
メーカーの説明ではなく、現場に入り込んで
・ロボットティーチング
・画像検査機
・生産性改善
・工場のAI化
・DXシステム内製支援
まで一貫して行う点が、他社との違いです。
◎ モノづくり事業(精密加工 × 技術者育成)
機械加工を中心に、
・単品部品加工 治具設計制作
・5軸加工
・製造技術者の育成
・CAM/測定の実践教育
を行っています。
この事業があるからこそ、BRICSは現場に根ざしたリアルな改善を提案できます。紙のDXではなく、機械の動きや加工のクセまで理解して提案できる会社は多くありません。
BRICSの最大の強み
3つの事業がバラバラに動くのではなく、
現場 × 技術 × 人材 × AIを一体で設計できること
です。
製造業の課題は一つではありません。
・人がいない
・技術が継承できない
・現場が非効率
・DXが形だけになる
・ロボットが使いこなせない
こうした複合的な問題を、BRICSは
「ヒト × 技術 × 現場改善 × AI」
の4つをセットで解決できます。
この事業間のシナジーこそ、BRICSが他社に真似できない最大の強みだと思っています。

BRICSの最大の強みは、
「ヒト × 技術(エンジニアリング) × モノづくり」が一体となった現場発スマートファクトリーをつくれることにあります。
多くの企業は、人材なら人材、ロボットならロボット、加工なら加工と、縦割りで事業が成立しています。
しかし製造業の現場課題は、単体では絶対に解決できません。例えば、ロボットを導入しても人が育っていなければ動かない。加工のクセを知らなければ改善が机上で終わる。AIを入れても、現場の運用が成立しなければ成果にならない。
BRICSはこの現場の現実を知っているからこそ、三事業を横断した提案ができます。
製造業のスマートファクトリー化支援におけるBRICSの独自性と評価ポイント
BRICSのスマートファクトリー化支援が評価されている一番の理由は、現場を理解した上で、AI・ロボット・人材・加工技術をワンストップで設計できる会社だという点です。
多くの企業は
・ロボット会社
・システム会社
・コンサル
・教育会社
・工事会社
のように役割が分断されています。
しかしスマートファクトリーは、どれか1つだけでは成立しません。現場のリアルと技術を束ねて初めて成果が出ます。
BRICSの独自性は、この分断を超える総合力にあります。
BRICSのサービスを届けたいのは、現場を変えたい、会社を次のステージに上げたいと本気で思っている経営者・工場長・現場リーダーの方々です。
スマートファクトリー化やDXは、設備を買えば実現するものではありません。大切なのは、変えたいという意思と、前に進む覚悟です。BRICSが支援したいのは、例えばこんな企業です。
1.現場の課題を解決したいが、何から手をつけるべきか悩んでいる会社
・人が集まらない
・技術者が育たない
・ロボットやAIに興味はあるが不安
・DXが形だけで終わっている
こうした課題を抱える企業に、BRICSは現場目線の一歩から寄り添います。
2.スマートファクトリーを本気で目指したい会社
スマートファクトリー化を進めようとしても、
・人材
・技術
・設備
・仕組み
がバラバラだとうまく機能しません。
BRICSは三事業(ヒト・技術・モノづくり)を通じて、現場で動くスマートファクトリーを一緒につくりあげます。
3.現場に伸びしろはあるのに、環境や仕組みが追いついていない会社
日本の製造業には、磨けば光る現場がたくさんあります。しかし、
・教育の仕組みがない
・改善できる人材が不足
・技術継承が止まっている
・設備投資に踏み切れない
といった理由で、本来の力を発揮できていない企業も多い。
BRICSは、そんなポテンシャルのある現場ほど支援したいと考えています。
4.人と技術をセットで成長させたい会社
単なる派遣でもなく、単なるロボットSIerでもなく、単なるコンサルでもない。
BRICSの価値は
ヒト × 技術 × 現場 × AI
を一体で設計できることです。
この考えに共感し、人材も技術も同時にアップデートしたいという企業にこそ、一番届いてほしいサービスです。
BRICSが届けたいのは、変わりたいという意志を持つ現場すべて。
会社の規模にも関係ありません。
本気で変えたいと思う人がいれば、BRICSは現場が確実に変わる伴走者として全力で向き合います。
BRICSのこれからの目標は、
地域から日本の製造業をもう一度強くする
というビジョンを本気で形にすることです。
その中心にあるのは、
50人で売上100億円を実現する、スマートファクトリー支援のモデル企業を静岡からつくるという挑戦です。
BRICSは地方企業ですが、地方から革命を起こすつもりでいます。
スマートファクトリー × 人材育成 × AI × 現場力
この4つを武器に、静岡から日本の製造業を変えるというビジョンに真っ向から挑み続けます。
売上100億円を50人で、社員の平均年収2,000万円という目標は、一見すると非常に挑戦的に見えるかもしれません。
しかし私にとってこれは夢物語ではなく、戦略として十分に実現可能なモデルだと考えています。
この目標に向けたBRICSの戦略は、大きく4つです。
1.3事業の掛け算による高付加価値モデルの確立
BRICSの強みである
ヒトリレーション × エンジニアリング × モノづくり
を単体で伸ばすのではなく、連動させて利益率を最大化することが根幹にあります。
1つの現場に入ると、
・人材(採用・育成)
・ロボット・AI導入
・加工技術の改善
・スマートファクトリー化
まで一貫支援できるため、横展開・深堀りの両方が可能です。
これにより、単価の低い労働集約ではなく、利益率30%以上の事業構造をつくることができます。
2. 現場完結型スマートファクトリーで利益率を飛躍させる
スマートファクトリー化は、設備を売れば終わりではありません。AI、ロボット、人材育成、加工技術が一体化して初めて成果が出ます。
BRICSは
・AI-BOX
・ロボットSI
・画像検査
・現場教育
・加工現場での実証
を持っているため、サプライチェーン全体を握れる会社です。
部分最適ではなく、現場完結の全体最適を提供できることで、高い粗利益率 × ストック収益 × 長期取引の3つが成立します。これが、50人で100億円を可能にする収益モデルです。
3.営業利益率30%以上を実現する少数精鋭の組織
50人で100億というのは、『人数を減らしたいのではなく、一人あたりの生産性を最大化したい』という明確な意図があります。
そのためにBRICSは、
・業務のDX化
・AIによるオペレーション代替
・ノウハウの仕組み化
・最小人数でも回るビジネス設計
・60%で動く文化の徹底
を進めています。
人数を増やして管理の重さをつくるのではなく、小さく強い組織で圧倒的な成果を出すことが経営方針です。
4.平均年収2,000万円を可能にする高収益人材モデル
社員の平均年収2,000万円という目標は、給与を上げたいという感情ではなく、それだけの価値を生み出す人材を育てたいという意思の表れです。
BRICSの教育体系では、
・技術(加工・ロボット・AI)
・マネジメント
・コンサルティング
・補助金・行政知識
・経営視点
の5つを学び、社員を経営に強いエンジニアへ進化させることを狙っています。
この育成モデルが完成すれば、一人あたり年間粗利2億円程度は十分に可能であり、そこに対して年収2,000万円は適正な労働分配率になります。
BRICSが描いているのは、地方から世界に通用する製造業支援モデルを生み出すことです。
その象徴が、『100億円 × 従業員50名 × 平均年収2,000万円という目標』です。
これはただの数字の野望ではありません。
・地域の若者が夢を持てる会社
・世界と戦える技術集団
・静岡から始まる次世代のスマートファクトリーモデル
この3つを実現するための必然の戦略です。
BRICSは今後も、生き方で勝負する会社として、数字ではなく価値で日本の製造業に挑み続けます。

私が目指す「静岡県で一番有名な企業」というのは、決してテレビに出るとか、派手な広告を打つという意味ではありません。
私が描いている姿は、静岡の人なら誰もが名前を知っていて、同時にあの会社は地域を変えていると尊敬される存在です。いわゆる知名度よりも、信頼度と貢献度で有名になる企業をBRICSは目指しています。
1.現場から地域の産業を底上げしている会社
製造業のスマートファクトリー化、技術者育成、人材の確保これらに本気で取り組んで、BRICSが入った現場は確実に変わると言われる会社でありたい。
実績そのものが静岡のブランドになる企業です。
2. 若い人があそこで働きたいと本気で憧れる会社
スマートファクトリー、ロボット、AI、DX、海外、経営
これらを一社で学べる企業は静岡にはほとんどありません。BRICSに入れば人生が変わると高校生・大学生が感じるような、成長の象徴になる会社を目指しています。
3.地域の企業が困った時に最初に相談される会社
・人が足りない
・工場を自動化したい
・技術継承どうしよう
・補助金を使いたい
・AIが気になる
そんな時に真っ先にBRICSの名前が挙がる。地域の伴走者として有名な会社。
これが目指す姿です。
4.50人で100億を達成し、経営のロールモデルになる会社
静岡から少数精鋭 × 高付加価値 × スマートファクトリーのビジネスモデルを確立し、BRICSみたいな会社をつくりたいと言われる存在。
地域にイノベーションの基準をつくる会社です。
5.生き方で語られる会社
私は肩書より生き方を大切にしてきました。だからBRICSも、社長の名前ではなく、社員一人ひとりの生き方が語られる会社でありたい。
「BRICSらしいね」「あそこの会社の社員はすっげぇ」と言われる文化や挑戦が、静岡で共通言語になるレベル。
それが、私が思う静岡県で一番有名な企業です。
私が目指すのは、派手に知られる会社ではなく、誠実に必要とされる会社。
静岡の産業と未来を本気で変えていくことで、自然と県内で一番知られる存在になるそんな企業像を描いています。

企業名 : 株式会社BRICS
代表者 : 清水 英治
所在地 : 静岡県駿東郡清水町卸団地304番地
設立 : 2012年7月2日
従業員数: 正社員:15名 派遣社員:50名
事業内容: エンジニアリング事業部/モノづくり事業部/ヒトリレーション事業部
URL : https://brics.ltd