【bravesoft株式会社】
菅澤英司社長インタビュー
菅澤英司社長 略歴
法政二高から法政大学情報科学部へ進学。学生エンジニアとして活動し22歳で起業。15年間で世界4拠点150名でのグループに成長。アプリ開発にいち早く進出し、これまで総計1億DL,1000件以上の開発を経験。首相官邸やTVerなど代表作の開発を主導。「最強のものづくり集団」を目指し、エンジニアリングの理想を追求。趣味はプログラミング、1人旅、ブログ、読書。
大学に入学して、授業で情報処理を学んでおりましたが、大学2年生の頃に大学の仲間とインターンシップでプログラミングのアルバイトを始めて、そこで初めて作ったガラケーアプリが月に1,000万円の売上を記録する大ヒットアプリとなったんです。それだけヒットしたアプリを作ってもバイト代は時給換算だと500円程度ぐらいだったんですが笑
それでも全然気にならず、”自分が作ったプロダクトを多くの人が使ってくれている”、というのが楽しくてしょうがなく、家にも帰らずに会社に泊まり込み、何本ものアプリを作りました。
そうして時が経ち大学生活も最高学年になり、周りの友人は就職活動を始めましたが、どこかの会社に入って働くのではなく、”起業”とかはそこまで意識してなかったんですが、友達とプログラミングをしているのが楽しかったですし、稼げる自信もありましたので、その延長でなんとなく自分達だけで働きたいという思いで、仲間3人で卒業後に会社を作りました。
bravesoftを設立した時も今も、我々は”最強のものづくり集団”を目指しています。その中で、一人一人が”勇気”を持って業務に取り組んで欲しいという思いを込めて、勇気=ブレイブ、を社名に冠しました。
これからも勇気を持って、世の中に新しい風をどんどん巻き起こしていきたいですね」
bravesoftの企業理念は「新しいものへの果てしない挑戦」「挑戦による社会貢献」「楽しむ」の3つとなります。
「新しいものへの果てしない挑戦」
私たちは今、幸福な生活を享受しています。
食事に困ることもなく、飛行機は空を飛び、いつでも誰とでも連絡が取れます。これらは全て過去の誰かが、新しいものに挑戦した結果であると言えます。
当社は技術者を中心に構成されています。もし目の前に、挑戦すべきワクワクするようなものがあれば、あまり考えすぎる前に、積極的に挑戦していきます。私たちに取っては挑戦そのものが職業であり、挑戦による成功が成長の本質です。
挑戦の結果がどうなるか、勝算はあるのか、結論のでない議論を繰り返すよりも、そこに魅力的な課題があれば、積極的に挑戦していきます。そして挑戦の方法は技術革新だけではありません。グローバル化や高齢化社会への対策など、人類の新しい課題は無数に設定されています。
私たちにとって最も上級な価値観は「挑戦」と考え、企業理念の第一にこれを選定しました。
「挑戦による社会貢献」
社会貢献のため、挑戦すべき具体的なテーマをいくつか例示します。
・スマートフォン業界への貢献
高度なIT端末を持ち歩けるようになることで、より充実した生活が享受できるようになる。スマートフォン業界の発展に寄与する。
・グローバル化への貢献
世界中の人々が対等に交流し、それぞれ得意分野を発揮して生産量をあげ、貧困が減り、平和で楽しい社会が育つ。グローバル化の推進に寄与する。
・高齢化対策への貢献
世界中がこれから体験する少子高齢化社会において、技術に基づく効率化により、誇りを持って年をとる。高齢化社会への技術による対応に寄与する。
小さな一歩が、大きな社会貢献になることを信じて、新しい挑戦を続けていきます。
「楽しむ」
楽しい会社は楽しみたいと感じる人が集まって、初めて実現できます。私たちは仕事を楽しみ、さらにそれによってより大きな成果が出せるような環境づくりを実践していきます。
bravespiritsはbravesoftグループのメンバーが最も尊重する行動指針をまとめたものです。
会社の規模が大きくなるにしたがって多様な価値観を持つ人材が集まってきます。挑戦か安全か、組織か個人か、価値観は人それぞれですが、チームとして大きな目標を掲げ達成に向けて団結して突き進むためには、全員がおなじ価値観を共有し迷わずに行動していく必要があります。そのために当社ではメンバーの意見をもとにbravespiritsを定め、全員が署名し大切に遵守しています。
bravesoftを起業した当初、元々案件があり、ついてきてくれる社員もいたので、なんとか仕事を回すことができたのですが、従業員の給料支払いは本当に大変でした。初月から150万円くらい人件費が発生しましたし、これを定期的に払い続けなければならないという意味で資金繰りには本当に苦労しました。
背に腹は変えられず、炎上するとわかっていながらも従業員の為に危険な案件を引き受けて、多くの人が受けたがらないような仕事も是非と引き受けて、そうして何とか1年、会社を継続する事ができましたが、国内エンジニアの不足や人件費高騰などを鑑み、いち早く中国の市場に目を向け、今尚続いているオフショア開発を早々に行ない、結果としてこの選択はbravesoftにとって重要で正しい選択となり、事業をどんどん拡大する事ができているので、いち早くグローバル化を実現させたことは意味があったと思っております。
事業としては「自社プロダクト」「パートナープロダクト」の2つを行っております。
bravesoftは創業後はWEBサイトの受託開発をメインに行ってきましたが、2009年にiPhoneが日本国内で普及し始めたことから「これからはアプリの時代が来る」と考え、いち早くアプリ開発事業に着手しました。
結果「TVer」「bokete(ボケて)」「31アイスクリーム公式アプリ」など、700本以上、累計1億ダウンロードを超えるアプリ開発を実現し、アプリ開発に関しては同業他社と比較しても多くの実績を持っており、現在も多くのパートナー様の事業成長・課題解決を実現する「パートナープロダクト」の開発事業を行っております。
そしてアプリ開発とは別軸に、これからはイベント参加による「体験」が重要となるという思いから、2014年よりイベントをアプリの力で盛り上げるイベントプラットフォーム「eventos」のサービス提供を開始しました。
eventosはイベントアプリを簡単に作れるプラットフォームとして多くのリアルイベントで活用されており、2020年以降はライブ配信機能も搭載してオンラインイベントにも対応し、現在6,000を超えるイベント、300万人以上の方に体験いただいております。
更にはイベントを盛り上げる「Live!アンケート」などのイベントを盛り上げる周辺開発にも取り組んでおり、イベントをテクノロジーの力で盛り上げるイベンテックを実現する「自社プロダクト」も多く提供しております。
このような「自社プロダクト」「パートナープロダクト」の2つの事業を行っており、更にはグローバル展開も行い、企画からデザイン、開発、運用までを一気通貫で行えることがbravesoftの強みです。
パートナー様の事業成長・課題解決を実現する「パートナープロダクト(https://www.bravesoft.co.jp/service/contract/)」
イベントプラットフォーム「eventos(https://eventos.tokyo/)」
イベントを盛り上げる「Live!アンケート(https://enquete.eventos.tokyo/)」
現在、bravesoftはテクノロジーとイベントを掛け合わせた造語・eventech(イベンテック)という価値観を重視しております。
2011年にマーク・アンドリーセン氏は「Software Is Eating The World(ソフトウェアが世界を食べ尽くす)」と予言しましたが、まさに今、ソフトウェアによって人々の生活は大きく変化しつつあります。
最近はDX(Digital Transformation)・RPA(Robotic Process Automation)という言葉が流行っていますが、それらもすべてソフトウェアが世界を食べ尽くす現象といえます。そしてこの先には、AI、ロボットによる大きなイノベーションが生まれていくことは明らかです。人々は「やりたくない労働」から開放され、飢えや生活の不安は大いに解消されるでしょう。(そのためにbravesoftもソフトウェア開発をますます頑張っていきます)
一方で、労働から開放され自由な時間を手にした人類は、果たして幸福になれるでしょうか?
我々は、「イベント」がひとつの回答になると思っています。
たとえば、音楽業界に起きている1つの潮流にヒントがあります。CDなどの楽曲の売上は大きく下がりましたが、それと反比例するように、ライブやフェスなどのイベントの売上は上がり続けているのです。
音楽以外でも展示会やエンタメなど、全体的にイベント市場は成長していました。今はコロナ禍で大きく落ち込んでいますが、いずれ必ず復活すると確信しています。一般にはデジタルとリアルは相反するもので、デジタルが普及するとリアルの機会は減ると思われています。実際には、デジタルとリアルは相互に価値を高め合います。
人々はイベントを通して、自己実現、コミュニティへの参加、新しい発見を楽しみ、人生に彩りや活力を得て、幸福な人生にアップデートしていくだろうと想います。
毎日が文化祭であり、運動会であり、入学式であり、フェスである日々。全員が主催者であり、参加者であり、表現者であり、視聴者であるコミュニティ。
我々はソフトウェアを通してそんな時代の実現に挑みます。テクノロジーの力でイベントの感動や体験に新たな価値をもたらすことを「イベンテック」と呼称し、2020年に商標も取得しました。
ただ、イベンテックという言葉はあくまで「カテゴリ」の名前であって、これを会社名やサービス名で使うつもりはありません。多様な企業がイベンテックを実現し、切磋琢磨しながら、イベントを進化させていく未来を望んでいます。
イベント × テクノロジーの進化に挑戦する皆様と一緒に、「イベンテック革命」を実現し、次世代の人類にワクワクする人生を届けるべく、これからもソフトウェア開発に励んでまいります。
bravesoftは2021年7月にオフィスを大規模リニューアルしました。コロナで集まることが難しかった時代を経て、今、改めて「オフィスは必要」と宣言します。最強のものづくりには「ワイワイなんでもいいあえる良質なカルチャー」が必須です。カルチャーを醸成する舞台装置としてオフィスの重要性はむしろ高まっています。リモートの便利さを当然のように享受しながら、リアルの素晴らしさも両立させるべく、自由で活発なコミュニケーションを加速させるために出社ローテーションの整備、出社した際のランチ補助など様々な工夫を凝らしています。
「就職なんてしたくない!」
それがハタチの僕の率直な想いでした。
どこを見渡してもやりたい仕事など見当たらず、カイシャと言われているものはなんだか茶番に思えていわゆる「シューカツ」というものを避ける道を真剣に探しました。
もちろん、不平不満を言っているだけではただの子供です。行きたい会社が見つからないなら、自分で理想の環境を作るのみ。そう考えて在学中に必死に技術を身につけ社会とのつながりを作り、シューカツはせずに23歳でこの会社を起業しました。
それは野良犬のように厳しい日々で、そして今でも続いています。 野良犬のように走り回りながら少しずつ力をつけ、自信をつけ、自由に走り回る歓びを噛み締めて、また新しい荒野に向かっています。
18年経った今になって思えば、たしかに既存の会社の中にも輝いている人もいるし、素晴らしいチームに巡り合うこともあり、若さゆえの視野の狭さや思い込みも多少あったかもしれません。
でも、なんだか今の「会社」や「社会」はちょっとおかしい。これは子供から大人までみんな感じているのではないでしょうか?
これだけ技術が進歩したり、生活のスタイルが大きく変わった現代で、社会は昔の仕組みのままで、なんだか無理が出てきているようです。
低成長でもなんとなく生活していける幸せな現代では、 仕事に情熱を持ち新しい挑戦を続けるという価値観も薄れつつあります。 ジワジワと高齢化が進み、保守的な空気に包まれた社会では、危なっかしい挑戦をする人より、行儀の良い人が増えてきています。 ああ、残念だなと、諦めることもできます。でも、人生は一度きり。
批判ばかりで黄昏れながら無為に過ごしている暇はありません。
僕は信じています。
のんびり生きていける時代でも、何かに全力で打ち込んでみたい人がいること。バカにされてもいいから自分で自分の未来を切り開いていける人がいること。理想のものづくりを追求して社会に貢献したいと想う人がいること。
個人的な経験からも、きっと日本中にそこそこの人数がいると思っています。
皆さん、ぜひ集まりましょう。
勇気を武器に自分たちの未来を、そして新しい社会を切り開いていきましょう。
人生は一度きり。
あなたの挑戦を心よりお待ちしております。
企業名 : bravesoft株式会社
代表者 : 菅澤 英司
所在地 : 東京都港区
設立 : 2005年4月
従業員数: 150名
事業内容: イベンテック事業(自社プロダクト・パートナープロダクト)