【株式会社ビジネスキャリア・コンサルティング】
小松茂樹社長インタビュー
東京外国語大学外国語学部数米第二過程 スペイン語専攻 卒業。株式会社スタッフサービス(人材派遣)にて営業職を経験後、営業企画部門へ。人材コーディネーターの行動データ収集と統計分析を行い、業務プロセスの改善や環境整備に従事。その後、三基商事株式会社(健康食品·化粧品卸売)へ転職。営業企画・マーケティング·情報システム·総務·人事·経営企画室などを歴任。業務の改廃新、プロセスの簡素化、マニュアル作成による汎用化、ITを用いた効率化を得意とし、様々な部門での業務改善やパフォーマンス向上に取り組む。後に、経営企画部門の人事担当として、人事制度の再設計や評価、査定、採用、社員研修などを行う。
2015年より株式会社日本コンサルタントグループに勤務。リーダーシップ・マネジメント、業務改善・生産性向上、キャリアデザイン、営業力強化、ビジネススキル向上など幅広い範囲で、業績向上や人材育成の支援を実施。理論的な背景と情熱的な語り口を交えた講演スタイルに定評があり、セミナーや研修で高い支持を得ている。中小企業のマネジメント機能構築や業務効率化コンサルティング、職場改善、人事制度改訂など、実務的な指導も手がける。2021年2月に独立。同年8月に法人設立。
大学卒業後、人材派遣会社を経て、健康食品の会社に入社しました。入社して7年経った頃に人事部に異動となり、人事制度の改訂や社員教育を担当することになったのですが、まったく知見がなかったため、外部のセミナーにいくつか参加させてもらいました。
そこではじめて、経営コンサルタントという職業の存在を知りました。決して仕事熱心とは言えず、不勉強でもあった私は、コンサルタントという職業を知らず、「世の中には、仕事のやり方を社会人に教えるという仕事があるのだな」と関心を抱きました。
加えて、他の受講者の方々とのお話の中で、社内でビジネススキルの研修が盛んに行われている会社があることを知りました。当時勤めていた会社、その前に勤めていた会社でも、研修と言えば採用時に行われるようなものくらいしかなかったため、在職中の社員に、しかも外部講師を招いてビジネススキルの研修を実施しているという話に非常に驚きました。
社会人の勉強は基本的に自習であり、本を読んだり、自分でお金を出して教育機関に通学するものだと思い込んでいた私にとっては、大きなカルチャーショックでした。その後、自己啓発に関心を抱くようになり、本を読んだり、動画を視聴したり、講座を受けに行ったりする中で、論理的思考やコミュニケーション、問題解決などの知識を習得していきました。
その時に強く感じたのが、「これを20代の頃の自分に教えてあげたい」という想いです。当時の自分が悩んでいたこと、困っていたことを解決する方法が、世の中にはすでにある。しかし、自分で勉強をしない限り、その存在に気づくことすらできない。
私以外にも、こうした不勉強のために不要な苦労をしている人たちが、世の中には大勢いるのではないかと考えるようになりました。そして、人事のセミナーに参加した時に出会った経営コンサルタントの存在を思い出し、自分もそちら側に回りたいと思うようになったのです。
コンサルティング会社に転職し、6年弱勤務しました。仕事は非常に楽しかったですし、自分に向いているとも思ったのですが、全国展開している会社だったこともあり、出張が非常に多かったため、忙しくなるにつれて、家を不在にすることが多くなりました。
入社して3年後に第1子が産まれたのですが、ちょうどその頃から仕事が立て込むようになり、平日はほぼ家を空けるような状況になりました。妻がワンオペで育児をせざるを得ず、妻の負担もかなり大きくなってきましたし、ワークライフバランスが崩れ、産まれたばかりの子どもとあまり接することができない状態なったことで、私自身も仕事の目的を見失いへじめていきました。
その後、新型コロナウィルスの蔓延により、就業形態が在宅でのオンライン仕事に変わり、そこで第2子が誕生したこともあって、生活スタイルを全面的に見直したいと考えるようになりました。コンサルティングや研修の仕事は好きだし、続けていきたい。しかし、家庭とのバランスも大事にしたい。幼児2人を育てながら無理のないペースで仕事をやっていくには、組織に勤務するよりも、独立した方が良いのではないかという結論に至りました。
妻の実家が岡山であったこともあり、オンライン中心ならどこに住んでも構わないだろうと考え、東京を離れて関西に移住することも決めました。移住先を神戸にしたのは、新幹線と空路が整っていて、全国各地へ移動しやすいためです。岡山に近く、全国へのアクセスが容易という点で、神戸は非常に良いロケーションでした。
加えて、書籍の執筆や、YouTubeでの情報発信など、いち従業員の立場ではなかなか踏み込めなかったこともあり、自分の会社を作った方が自分のやりたいことを実現できると考えたことも一因です。幸いにして、前職で担当していた顧客も、業務委託形態で継続してご支援できる体制もありましたし、当時の上司も私の状況を理解してくださいました。コロナ2年目となる2021年2月に円満退職とさせていただき、個人事業主として仕事を続けながら引越と開業の準備で数ヶ月を経て、同年8月に株式会社ビジネスキャリア・コンサルティングを設立いたしました。
「迷ったら難しい方を選べ」
コンサルティング会社に転職する前に勤めていた会社の経営者からいただいた教えです。ラクな方、無難な選択に流れがちだった私への苦言だったと思います。
当時はあまり仕事熱心とは言えず、なるべく時間や労力をかけずに仕事を「こなそう」としていた私の姿勢が見透かされていたのでしょうね。10年以上経った今でも、この言葉を言われた場面はよく覚えています。
その後、コンサルティング会社に入ってから、この言葉を実践してきました。経験も実績もない私が、35歳からコンサルタントとしてのキャリアをスタートさせる上で、とても重要な指針になりました。
案件の引き合いをいただいた時には、「やらない」ではなく、迷わず「やる」方を選択する。容易な案件と難しい案件が選べるのであれば、迷わず難しい方を選択する。
実績どころかまったく知見がなく、どのようにやるのか見当がつかないような案件でも、迷わず「やる」方を選択しました。その後、情報収集や学習、準備などに追われる羽目になりましたが、納品までになんとか間に合わせる、という経験を何度も重ねる中で、力をつけていったように思います。
今でもこの指針を大事にしていて、判断に迷った時には難しい方を選択するように心掛けています。短期的には仕事がしんどくなることもありますが、常に新しい経験や知見を獲得してパワーアップできるので、長期的には成功の道につながると信じています。
弊社名は、「ビジネス(経営)コンサルティング」と「キャリアコンサルティング」を掛け合わせた名称として、「ビジネスキャリア・コンサルティング」と名付けました。
私の2つの専門領域である、「中小企業診断士(経営コンサルタント)」と「キャリアコンサルタント」をそのまま掛け合わせた名称です。
社名が長いので、金融機関の登録文字数に収まらなかったり、領収書を書いてもらう時に忍びない気持ちになったりと不具合もありますが(笑)、名は体を表すという言葉もある通り、「何をする会社なのか」を明確に表現することが大事だと考えました。
企業ロゴは木をモチーフにしています。実は私の名前が「茂樹」なので、自分の名前を表しているという側面もあるのですが(笑)、弊社が目指す人材育成のあり方をイメージとして表しています。
大樹は「成長」を表し、取り巻く轍は「キャリア形成」を表しています。環境変化の激しい現代のビジネスシーンにおいては、様々なスキル(枝)やテクニック(葉)を身につけることはもちろん有効です。しかし、それらを効果的に使いこなすためには、枝葉を支える幹や根がしっかりしていることが求められます。
職業生活において幹に相当するのは、仕事の意味や意義、価値や目的といった「職業観(キャリア観)」です。これは一朝一夕で身につくものではなく、日々の一つひとつの仕事の経験を通じて次第に育まれていくものだと言えます。
そして、根に相当するのは「人間性」です。誠実さや謙虚さ、感謝の念、主体性や当事者意識、積極性、チャレンジ精神など、仕事の根底にあるものは自身の人間性であり、絶えず磨き続けることによって、幹が育ち、枝葉が賑わうのです。
毎日の職業生活の積み重ねが人間性とキャリア観を形成し、あたかも年輪が広がっていくように、自分自身を徐々に大きく成長させていく。そんなストーリーをロゴに込めています。
弊社のミッション(使命)は、「デキる人を増やして、社会をもっと快適にする」です。
仕事がデキるようになれば、仕事が楽しくなります。何事もうまくいけば楽しいし、うまくいかなければ辛い。仕事を楽しくするために最も手っ取り早いのは、仕事がデキるようになることなのです。
そして、仕事が楽しくなれば人生も楽しくなります。フルタイムで働いている方を前提にすれば、仕事の時間は人生の3分の1を占めます。残り3分の1は寝ている時間なので、覚醒している時間の半分は仕事だとも言えます。その仕事が楽しくなれば、人生も楽しくなると言えます。仕事がデキるようになり、より高度な仕事に挑めるようになれば、その楽しさはますます高まっていくと言えます。
そして、人生が楽しい人が増えれば、社会はもっと豊かになります。社会も組織も、個人の集合体です。一人ひとりの人生が豊かになることが、豊かな社会をつくることにつながります。
加えて、仕事がデキる人が増えることで、社会には優れた商品やサービスも増えていきます。生活の様々な課題を解決できるようになることで、社会はもっと快適になっていきます。
このように考えると、すべての起点はまず仕事がデキるようになることであり、デキる人が増えることなのです。仕事がデキる人が増えることで、日本社会は失われた30年をついに抜け出し、お金・時間・心に余裕のある豊かな社会になります。これが、弊社が追求しているビジョンです。
そのために、弊社は人材育成や組織開発を中心とした、コンサルティングサービスや研修をご提供しています。
まず、最もこだわっているのが、「おもしろい研修」をご提供することです。弊社の基本的な考え方として、「学びの場はおもしろくなくてはならない」という思想があります。良い研修というのは、受講者の方々から「ためになった」ではなく、「おもしろかった」という感想をいただけるものです。
1日や2日の研修を受講したからといって、すぐに仕事の成果が良くなるわけではありません。学んだことを日々の仕事の中で繰り返し試行し、実践していただく必要があります。しかし、記憶は薄れるものですし、新しいことに挑戦するためには動機づけも必要です。
ただ知識や情報を受け取るだけの研修は記憶に残りにくく、受講中に感情が動いた研修は記憶に刻まれます。また、人は他人から聞いた話よりも、自分が言ったこと、やったことの方が記憶に残るものです。
そのため、例示や体験談などで講義をおもしろくするのはもちろん、個人演習やグループ演習で多くの体験をしていただくことによって、学びの場をおもしろくする工夫を盛り込んでいます。
加えて、学習内容を定着させるためには、反復も重要です。どうせ実施するのであれば、1日限りの研修ではなく、数ヶ月にわたって継続的に受講いただくことで、実践を主体としたプログラムを導入いただくようご提案しています。
中には、講師と受講者が毎週接点を持つような、かなり濃密なプログラムもございます。研修の目的は、知識や技術を得ることではなく、仕事の成果を良くすることです。実践と行動によって、具体的な成果を出すことにこだわった研修サービスをご提供するよう務めています。
また、研修だけですべての問題が解決するわけではなく、組織や職場環境を良くすることも欠かせません。組織活性化、人事制度、業務改善など、多方面からのコンサルティングサービスをご提供することで、人と組織の両面から「デキる人を増やす」取り組みを広げています。
この書籍は、弊社の看板サービスである「自律型人材研修」のプログラムを文字に起こし直したものです。外部環境の変化により仕事の柔軟性やスピードが求められている中では、上からの指示や命令をこなすだけではなく、為すべきことを自ら考えて行動する自律型人材になることが必要であると説いています。
自律型人材は「やることを決める」「決めたことをやる」という2つの原則に基づいて仕事を進めていきます。やることを決めるためには、自分の意思や能力と、組織からの期待をうまく適合させることが必要です。そして、そのためには自分自身について深く知ること、組織と環境を理解することの両方が求められます。本書ではその具体的な手順を説明しています。
また、決めたことをやるには、目標設定と計画づくり、自分の行動を律するセルフマネジメントが欠かせません。人間はラクな方に流れるものです。自分の行動を統制するためには適切な計画と運用が求められます。
今後、生成AIの普及と進化により、仕事の性質はますます変化していきます。具体的な指示ができる作業はAIが代わりにやってくれるようになるので、人間の仕事は課題設定と意思決定、解決策の実行に集中していくことになります。自律型人材は、まさにこれからの時代に求められる、業種や職種を問わない本質的な人材像だと考えています。
規模や予算の関係から、研修を導入できるタイミングにない企業も多いかと思います。また、私が以前勤めていた会社のように、人材育成に投資をしない企業もまだまだ多いです。そうした企業にお勤めの方にも私の考え方をお伝えしたいと思い、書籍にいたしました。
ある大手企業から、内定者への課題図書として大量にご購入いただいた実績もございます。生成AI時代を生き抜く仕事力を身につけたい方には、ぜひ手にとっていただきたいです。
指示待ち人間からの卒業〜自ら考えて行動する「自律型人材」になる方法〜
私は人材派遣会社、健康食品会社を経て、36歳の時に経営コンサルティング会社に転職しました。当時はまだ転職35歳限界説も根強く、転職活動にはかなり苦労しました。実績も業界経験もない私を評価してくれる企業は少なく、40社近くに応募をしましたが、ほとんどは面接にすら辿り着けず、書類選考で落選するような状況でした。そんな私を拾ってくださった前職には、ただただ感謝するばかりです。
とはいえ、入社はできたものの、1年近くほぼ仕事がない状態が続きました。どこの馬の骨ともわからない素人同然に、大事な顧客を任せる営業担当はいるわけもなく、また社内競争も激しかったので、既存案件や良い新規案件は先輩コンサルタントに確保されてしまうような状況だったのです。
やることがないので、とにかく自己研鑽に励みました。自分ができることを企画書としてまとめ、誰もいない会議室でビデオカメラを回しながらプレゼンや講義の練習をし、自分で見て直す、ということを繰り返していました。
入社して1年たった頃、指導担当の先輩が管理職に昇進することになり、いくつかの仕事を移していただけることになりました。非常に運が良かったです。とはいえ、それでも一人前の仕事量にはまるで及ばず。とにかく仕事が欲しくて、先輩方が断った手のかかる案件、割の合わない案件、決して優良顧客とは呼べないような案件をかき集めていきました。
幸い、仕事が少ないので時間だけはありました。実績も経験も能力も乏しい私にとって、先輩方に勝るものは時間だけです。資料作成やリハーサルなど、とにかく準備に時間をかけて、一つひとつの案件に万全の状態で臨みました。それだけ準備して挑めば結果は出るもので、幸いにしてお客様からは高い評価をいただけることが増えてきました。
顧客案件だけでなく、社内で開催するセミナーに登壇するチャンスもいただきました。同じ会に登壇される先輩方よりも高い評価を得たいと、こちらも準備に時間をかけて臨んだ結果、ありがたいことに「小松の話が良かった」と言ってくださる声も多くいただけました。
こんなようなことを繰り返しているうちに、社内での評価も高まっていき、入社して3年目経った頃には一人前以上の成績が出せる状態に辿り着きました。すると状況は一転して、引き受けきれないくらいのボリュームの案件を、営業担当から持ちかけられるようになりました。スケジュールが常に埋まっている状態になり、仕事を断ることも増えていきました。
ここから学んだことは「結果を出している人に、仕事が集まる」ということです。しばしば「忙しい人に仕事が集まる」と言われますが、それが本当なんだという実感を得ました。予定がずっと埋まっていて、これ以上引き受けられないという状態にあっても、まだ仕事の依頼が来る。非常に光栄なことです。
入社した直後の方が、一つひとつの仕事にたっぷり時間をかけられる余裕があるのに、その時には仕事がまったく来ない。忙しくなればなるほど、ますます仕事が来る。とても皮肉な現象ですが、これが現実なんだと思います。だからこそ、弊社は「結果を出す」ことにこだわります。
まず結果を出す。実力が足りないのであれば、その分を時間でカバーする。十分な時間をかければ、新人がベテランよりも高い評価を得ることは可能なのです。そして、能力と評価は結果を出した後についてきます。仕事においてこだわるべきは、まず目の前の仕事で結果を出すことなのです。「能力よりも行動と成果を重視する」という私の価値観が形成された、非常に重要な経験だったと思います。
会社設立から4年目を迎えて業績も安定してきたこともあり、これからは事業の規模を拡大していきたいと考えています。
日本社会が失われた30年から脱却し、お金・時間・心に余裕がある社会となるためには、大勢の「仕事がデキる人」が必要です。ごく限られた一部の優秀な人だけでは、世相を変えることまではできません。みんなが優秀になり、みんなが豊かにならないと、本当の意味で豊かな社会にはならないのです。
だからこそ、弊社の理念は「デキる人を育てる」ではなく、「デキる人を増やす」と定めています。自律型人材の育成をはじめ、業種や職種を問わない汎用的なビジネススキルを高めることによって、本質的に仕事がデキる人を増やしていくことができます。
多くの企業では、業務に直結する専門的な知識や技術は重視されて、一定の教育投資がなされています。しかし、ビジネススキルは軽視されたり、自己啓発で行うものだと見做されたりして、決して十分な投資がされないことがまだまだ多いと言えます。私はそれを変えていきたい。従業員教育こそが組織を強くする最高の投資であり、ビジネススキルを高めることは個人のキャリア実現と組織の業績向上の両方に働くのです。
そのためには、私だけではなく、数多くの同志が必要です。昨年から、弊社ではパートナープログラムを導入し、弊社サービスを顧客に紹介いただける方や、弊社の講師として研修を実施していただける方を増やしています。私が所属している兵庫県中小企業診断士協会のご縁もあり、すでに数名の販売パートナー、講師パートナーのご登録をいただきました。「デキる人を増やして社会をもっと快適にする」という理念を実現するために、今後は組織として事業を拡大していきます。
また、併せて、弊社サービスを直接ご導入いただけない方々に向けて、YouTubeなどSNSでの情報発信も積極的に行っていきます。かつての私のように、「世の中には自分の問題を解決してくれる方法がすでに存在する」ことに気づく方が増えれば、社会はもっと良くなっていくだろうと考えています。
日本は超高齢社会に突入し、職業人生はますます長くなっていくことが見込まれています。誰もが70歳や75歳まで働くというのが、ほぼ確実に来る未来だと言えますし、やがては定年という概念もなくなり、生涯現役が当たり前の世の中になっていくことでしょう。人生の半分近くを占める「仕事」をどのように行うかは、より一層、人々の幸福を左右する要因となっていきます。
どんな仕事であっても、うまくいけば楽しいですし、うまくいかなければ辛いです。仕事が楽しくなる最大の秘訣は、仕事がデキるようになることであり、これは持って生まれた資質や才能で決まるものではありません。仕事に求められる能力の大部分は、訓練によって後天的に習得可能なスキルなのです。
かつての私は、決して仕事熱心とは言えなかったですし、ましてや仕事がデキる方でもありませんでした。遊ぶことばかり考えて、お金のために渋々仕事をしているような人間だったと言えます。もちろん、価値観は様々ですから、そうした生き方が悪いわけではありません。しかし、どうせ長く働くのであれば、仕事は楽しいに越したことはありませんし、お金も稼げるに越したことはありません。
仕事がデキるひとになるためには、自分に合った仕事を選ぶことと、仕事をうまくやるためのスキルを身につけることの両方が必要です。そもそも、自分に向いていない仕事をするのは辛いですし、たとえ向いている仕事であったとしても、基本的なビジネススキルを高めなければ実務は思うようにいきません。
どんな人にも才能はあります。しかし、皆が皆その才能を自覚し、開花させられるとは限りません。いろいろなことに挑戦し、経験を得て、内省と自己分析を重ねる中で、次第に自分の向き不向きに気づいていくことができます。自分に向いている仕事に就けることは非常に幸せですし、そのためには選り好みせずに様々な機会に挑戦していくことが有効です。キャリアの前半は自分の才能を見つけるための旅路だと言えるでしょう。
そして、キャリアの後半は、自分がいるフィールドで世の中に価値を還元していく旅路です。自分の才能を活かすためにも、素地となるビジネススキル、行動特性、そして人間性を絶えず高め続け、自分らしく働いて結果の出せる「デキる人」を目指す姿勢を保つことが、きっと人生に豊かさを与えてくれるはずです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
企業名 : 株式会社ビジネスキャリア・コンサルティング
代表者 : 代表取締役 小松 茂樹
所在地 : 兵庫県神戸市中央区
設立 : 2021年8月
事業内容
経営コンサルティング業
1.企業、団体に対する経営診断、指導及び助言に係る業務
2.個人のキャリアに関するコンサルティング業務
3.企業研修、セミナー等、イベントの企画、立案及び実施
4.前各号の事業の受託業務
5.経営指導、キャリアコンサルティングに係るコンテンツの製作及び販売
6.前各号に附帯関連する一切の事業
URL : https://bizcareer.jp/