【株式会社アクトビ】
藤原 良輔社長インタビュー
自動車整備の専門学校を卒業後、メルセデス・ベンツ正規ディーラーでメカニックとして勤務し、22歳で飲食店を開業。
その後、東京のSIerにてエンジニアとして複数の開発案件や農業系IoTサービスの立ち上げに携わり、
クリエイターは”つくる”に留まらず価値創造まで担うべきと考え、コンサルティング企業へ転身。
フリーランスを経て2018年にアクトビを設立。
現在はテクノロジー × ビジネス × グローバルナレッジを武器に、事業創出や業務改善、海外法人設立など多方面で事業を推進している。
僕がアクトビを立ち上げた背景には、日本のソフトウェア開発が抱える構造的な課題への強い違和感がありました。
高校を中退した後、自動車整備士や飲食店経営などを経験し、25歳からエンジニアとして働き始めました。当時は“技術を身につけて、自分の力で価値を生み出したい”という思いが強かったんです。
ですが、エンジニアとして働く中で「日本のソフトウェア開発は6割が失敗に終わっている」という事実を知り、その数字が示す現実を現場でも少しずつ体感するようになりました。
次第にその失敗の原因の多くが「作り手である技術者が“作るもの”にだけ意識を向けてしまい、なぜ作るのか、本来の目的を理解しないままプロジェクトが進んでしまう構造」にあると感じるように。
特に、前職での新規事業である、農業系のIoTサービスの立ち上げは大きな転機でした。実際に作物を育てているビニールハウスや圃場に何度も足を運び、直接利用者の声を聞きながら開発を進める中で、「作り手が目的を理解することこそが、本質的な価値提供に直結するんだ」と強く確信できたんです。
こうした経験から、“目的意識を持った技術者組織を創りたい”という思いが固まり、アクトビの創業につながりました。
僕が大切にしているのは「正しくあること」「誠実であること」「嘘をつかないこと」の3つです。
自分の選択に責任を持ち、言い訳をしない。
これは人生全体に通ずる姿勢であり、仕事や経営にも一貫して反映されています。
自分の行動に誇りを持てるかどうかが、最終的には自分自身の人生を形づくる、そう信じて日々を選択するようにしています。
僕が Purpose Driven を経営の中心に据えたのは、
“作り手が目的を把握することで、作られるものの品質やもたらされる社会価値が大きく変わる” という確信があったからです。
一つ一つの仕事には必ず、やるべき理由があります。
その目的が曖昧なまま進むと、手段が目的化してしまい、期待した成果が得られません。
「なぜやるのか?」という目的が明確になると、判断基準は揃い、無駄な作業は自然と削ぎ落とされます。アクトビでは、この思想を開発プロセスだけでなく、組織づくりにも徹底的に取り入れています。

アクトビは、新規事業開発、DX支援、ソフトウェア開発、業務改善、ブランディング、中小企業向け顧問サービスなど、幅広い支援を行っています。
一見幅広いように見えるかもしれませんが、これらすべてが「デジタルの専門家が、クライアントと目的に沿って共創する」ことを軸にしている点で繋がっています。
私たちのミッションは一貫して、クライアントの「コアにつながるテクノロジーを提供する」こと。強みは事業の“幅”ではなく“目的に沿って徹底的に伴走する姿勢”だと考えています。
クライアントの「本当に解決したい課題」や「達成したい目的」から一緒に考えることで、その目的に必要のないものは作らず、価値の妥当性を常に確認しながら進めていくことが可能です。
単なるシステム開発ではなく、企業が本質的に前進するための伴走者であることを、メンバー全員が意識しています。
AIは、過去のデータをもとに最適解を提示してくれる非常に強力なツールですが、
その最適解が「本来の目的に沿っているか」を判断するのは、これから先もやはり人間の役割だと考えています。
未知の領域に対する意思決定、
誰かの意図や感情を理解すること、
価値の妥当性を見極めること。
こういった領域は、AIでは代替できません。
AIの力を活かしながらも、人が“何を良しとするのか”を定義し続けることが重要だと思っています。
僕が目指しているのは、「100年先も成長し続ける会社」をつくることです。
急成長でなくとも、芯の通った、価値ある成長を続けられる組織でありたい。
そのためには、社員一人ひとりの継続的な成長と、時代に合わせて進化していく組織であることが欠かせません。私たちはデジタルの専門家として、時代に必要とされる価値を提供し続ける会社であることを目指しています。
目的を定義しそれを基準に判断することは、事業においても、個人においても非常に大切だと考えています。
目的が明確になると、行動の理由がはっきりし、成果に向かうスピードも精度も上がります。
私たちの掲げる Purpose Driven は経営のためだけの考え方ではなく、人が自分の人生を主体的に選び取るためにも役立つものだと考えています。
目的なくして、価値あるものは作れない。
この考え方が少しでも、これから何かに挑戦するみなさんの“前進”のきっかけになれば、嬉しく思います。

企業名 : 株式会社アクトビ
代表者 : 藤原 良輔
所在地 : 大阪府大阪市西区北堀江1丁目3-24 4F
設立 : 2018年2月
事業内容:
【Tech-Integrator 事業】
・デジタルトランスフォーメーション支援
・ソフトウェアの企画・開発・運用
・ブランディング
・UX/UIデザイン
・プロダクトの企画・開発・運用
・Salesforceの運用支援・開発・コンサルティング
・技術顧問支援
URL : https://actbe.co.jp/