【ドクターメイト株式会社】
青柳直樹社長インタビュー
千葉大学医学部卒業後、千葉市内の病院皮膚科医として臨床診察に従事。
介護施設から受け入れた患者を診察する中で、介護施設によってケアの対応に大きくムラがある課題を見つける。課題解決のため、2017年12月に「ドクターメイト株式会社」を設立。現在も自身の経営するクリニックに毎週日曜日は診察に訪れるなど、現場目線を重視し続けている。
介護現場から病院を受診する人の重症度がまちまち。「なんでこんなになるまで連れてこなかったんだ!」という人もいれば「なぜ、こんな軽症で病院に来たのか」と思う人もいる。
また病院から退院させようと思ったときも、「その状態だと施設ではみれないから、受け入れられない」というコミュニケーションもあった。
超高齢社会において、医療は医療、介護は介護だと成り立たないと感じた。
千葉大学の医学部ではじめは救急医や循環器医という急性期の医師を志す。その後、研修医になり、研修をしている中で、上記の医療と介護の連携の課題を感じる。
急性期の治療を行っても、退院調整や家族との調整が多くなることに疲弊し、大きく診療科を変更。皮膚科の中でも、特に皮膚悪性腫瘍の手術を行う皮膚外科領域に専門性をおき、千葉大学皮膚科学教室に入局。
内科から皮膚科に専門性を変更したが、内科で感じたように高齢者の医療・介護連携の課題を同じように感じた。
日々の診察・治療で目の前の患者さんを救うことはやりがいも意義もあることであるが、心のどこかで根本的な課題解決になっていないのではないかという思いがあった。
どうにかしたいと思っていたが、いち勤務医の立場ではどうしようもないと思っていた。そのときに、学生時代の先輩が起業をし、その手伝いをするようになった。そこで、課題解決のために起業という選択肢があることを知り、起業を考えるようになった。
ただ、当時は大学に所属をしており、自分の医師としてのキャリアを捨てることに大きな苦悩があった。しかし、最終的に自分しかできないことをしたいという考えで起業をすることにした。
モチベーションを高めるためには、なぜこの事業をやっているのかという理由に立ち返るようにしている。解決したい社会課題や、その課題を解決した先の世界のことを考えることで、今自分がやっていることへの意義を再度意識する。
また、今悩んでいることや考えていることは、積極的に人に話すか書き出すかしてアウトプットを行い、悩みを課題分解するようにしている。
「誠実さ」「素直さ」「成長意欲」を常に忘れないこと。今の自分にプライドを持つのではなく、成長した先の未来の自分にプライドを持つこと。今の自分にプライドを持つと、横柄になるが、自分が成長していくことや成長した先の自分に対してプライドを持てば、現時点の自分はまだまだ道半ばであり、自然と「誠実に」「素直に」「常に学んで成長していこう」という気概を持てるから。
事業を行う上で大事にしていることは「バランス」「タイミング」「ユーモア」。
この3つが崩れると、うまくいかないと思っている。
座右の銘は、長いですが、
「百聞は一見に如かず」ということわざの全文で
百見は一考に如かず(ひゃっけんは いっこうに しかず)
「百回見るより、一回自分で考えることのほうが大切である」
百考は一行に如かず(ひゃっこうは いっこうに しかず)
「百回考えるより、一回自分で行動することのほうが大切である」
百行は一効(果)に如かず(ひゃっこうは いっこう(か)に しかず)
「百回行動するより、一回自分で結果や成果を出すことのほうが大切である」
百効(果)は一幸に如かず(ひゃっこう(か)は いっこうに しかず)
「百回結果や成果を出すことより、一回自分の幸せにつながることのほうが大切である」
百幸は一皇に如かず(ひゃっこうは いっこうに しかず)
「百回幸せにつながるより、一回自分がみんなのために行動することのほうが大切である」
企業名 : ドクターメイト株式会社
代表者 : 青柳 直樹
所在地 : 東京都中央区東日本橋3丁目7−18
設立 : 2017年12月8日
事業内容: 介護事業所向け医療サービスの提供