【株式会社エイトレッド】
岡本康広社長インタビュー
岡本康広社長 略歴
1971年島根県生まれ。1990年に上京、システムエンジニアとして自身のキャリアをスタートさせた。その後営業に転身し、1994年株式会社ソフトクリエイトに入社を果たす。最初の入社から現職に至るまでの間に二度、ソフトクリエイトグループを離れ、富士ソフト株式会社ではソリューション営業、合同会社DMM.comでは3Dプリント企画営業、そしてロボット事業を立ち上げ、事業責任者を歴任。2017年にソフトクリエイトグループへ三度目の入社。2018年、株式会社ソフトクリエイトホールディングスがM&Aした株式会社エートゥジェイの代表取締役副社長に就任。2019年6月より現職。これまでシステムエンジニア、営業、事業企画、アライアンス、広報、マーケティング、新規事業など幅広い経験を積んで、現在は経営に力をそそいでいる。大切にしていることは信頼とスピード。営業時代、お客様との関わり合いの中でビジネスは最終的に人であるという気づきを得る。その後のキャリアでも人とのつながりと、つながることで起きる化学反応に魅力と可能性を感じ、現在は経営者として社内外のコラボレーション推進に取り組んでいる。
株式会社エイトレッド公式サイトより引用
学生時代にMSXというパソコンを親に買ってもらい、プログラミングに夢中になりました。そして商業高校の情報処理科に進み、ソフトウェア関連のキャリアを志しました。90年に日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社(現・株式会社日立ソリューションズ)のプログラマーとして新卒入社して上京しました。
94年に株式会社ソフトクリエイトに入社。技術から営業に転身し、苦労と努力を重ねて営業成績MVP表彰を2年連続して受けましたが、管理職としてのマネジメントで挫折。営業をもっと突き詰めたいという思いから、99年に富士ソフトABC株式会社(現・富士ソフト株式会社)に転職しました。その後、ソフトクリエイトの林勝社長(現・株式会社ソフトクリエイトホールディングス会長)からお誘いを受けて2002年に再びソフトクリエイトに入社。株式上場前のタイミングだったこともあり、広報の立ち上げやアライアンスの推進、新卒採用、新規事業立ち上げなど幅広い領域のプロジェクトを遂行しました。12年には執行役員に就任し、70名の営業部員のマネジメントも行いました。
40歳を過ぎた13年、新しいことに挑戦するなら最後のタイミングだと思い立ち、株式会社DMM.com(現・合同会社DMM.com)に転職し、ロボット事業を自ら立ち上げました。今後の人生設計を真剣に考えていたタイミングでソフトクリエイトのOB会に参加したところ、林会長から再度「戻ってこないか?」と声をかけられ、17年に2度目の出戻りでソフトクリエイトに入社しました。
18年にはソフトクリエイトホールディングスがM&Aした株式会社エートゥジェイで副社長を務め、経営統合(PMI)に尽力しました。そして19年にソフトクリエイトグループである株式会社エイトレッドの社長に就任しました。
ソフトクリエイトホールディングス林会長からは「新しい発想と行動力でエイトレッドの第2成長期を築いてほしい」と期待をいただきました。グループの中でもさまざまな仕事を経験している稀な人間だったので、白羽の矢が立ったのでしょう。
「強みは弱み、弱みは強み」です。ある特性が強みになるか、弱みになるかは相手が決めることですよね。例えば、「大きな声で話すこと」は「元気が良い」という強みがある反面、見方を変えると「うるさい」という弱みにもなる可能性があります。強み、弱みは表裏一体で、結局のところ相手の立場になって考え、どうすれば強みに見えるかを相手に合わせて変えていくことが大事になると思います。おごらず、相手の立場を理解しながら行動していくことを心掛けています。
エイトレッドは22年4月に設立15周年を迎えました。申請・承認(決裁)など、社内申請手続きの電子化(ワークフローシステム)ひと筋で、中堅・中小企業向けクラウドサービスである「X-point Cloud(エクスポイント クラウド)」と、大規模組織向けパッケージシステムの「AgileWorks(アジャイルワークス)」を開発・提供するワークフロー専門メーカーとして、お客様の業務効率化を後押しし続けてきた自負があります。いまではお客様が4,000社を超え、特に「X-point Cloud」はクラウド型ワークフローで11年連続国内シェアナンバーワン(デロイト トーマツ ミック経済研究所 「コラボレーション・モバイル管理ソフトの市場展望 2022年度版 」調べ)を誇っています。
また、サポートサービス(保守)やクラウドサービスを含めたストックベースの年間売り上げが全体の約8割を占めており、全国の販売パートナーを通じた年間売り上げも全体の約9割である点も競合他社と異なる特徴です。これらが安定した経営基盤につながっています。
ワークフローは業務から業務、人から人へとつながっていきます。カスタマーサクセス活動により一層注力し、良い製品、良いお客様の財産を生かして、さらに事業拡大を目指したいと考えています。
21歳の時に、売れなければ給料が貰えないフルコミッションでの飛び込み営業をしていた経験があります。ところが、売り込もうとすればするほど売れません。一方、お客様の声を真剣に聴き、応える人には依頼や紹介がきていました。お客様の立場に立ち、悩みや要望に真摯に応えられる人が営業成績を上げられることを学びました。
最初にソフトクリエイトに在籍した時は、営業でナンバーワンになり、25歳で部門を持たせてもらいましたが、部下をマネジメントしながら売ろうとしても成績が上がらず、人の上に立つことは簡単ではないことを思い知らされました。その後、試行錯誤しながら自らが先頭に立って活動し、その姿を部下に見せながら部下と一緒に行動することで営業成績が上がるようになりました。
ワークフローは企業の意思決定を支援し、経営スピードを上げる重要な業務です。しかし、ワークフローの電子化・仕組み化ができているのは未だ一部の企業にとどまっています。そこでエイトレッドでは、20年にワークフロー総研(https://www.atled.jp/wfl/)を立ち上げ、ワークフローの力でバックオフィス部門の業務効率化を推進してDXを実現できるように、ワークフローに関するさまざまなナレッジやノウハウ、成功事例などの情報発信を積極的に行っています。
ワークフローは、業種・業界を問わず、すべての部署で利用ニーズがあり、全社を網羅した意思決定や他業務とのハブになり得るため、電子化・仕組み化が成功すれば生産性向上やDXの推進が期待できます。ファーストDX(参考:https://note.com/atled_tunagari/n/nf1c0ed4fe03f)を実現するためにはワークフローシステムの導入・活用が最適であり、より多くの企業にサービスをお届けしたいと願っています。
ワークフロー市場のマーケットリーダーを目指しています。良い製品・サービスを良い形でお客様へ提供することにより、お客様が認めてくれて、選んでくれて、愛用していただくことによって、喜んでいただける。そうしたら、長く愛用いただき、また紹介もしていただける。結果としてワークフロー市場のナンバーワンのシェアを獲得できる。そのような姿を目標としています。マーケットシェアだけを追求すると、単なる売り込みになってしまいます。あくまで顧客満足度を優先していきたいと考えています。
ビジョンは「行列のできるエクセレントカンパニーを目指す」を掲げています。行列に並び待たされたとしてもエイトレッドの製品・サービスを楽しみにしていてくれて、ワクワクしながら待っていてくれる。エイトレッドは販売パートナー様と一緒に、お客様をお待たせしないよう努力する。それが信頼につながり、さらに行列ができる。そのような姿が、社会全体から認められ、選ばれるエクセレントカンパニーではないかと考え、目指すべきゴールと定めました。
企業名 : 株式会社エイトレッド
代表者 : 岡本 康広
所在地 : 東京都渋谷区渋谷
設立 : 2007年4月
事業内容: ワークフローシステムの販売・開発及びクラウドサービスの提供
URL : https://www.atled.jp/