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【マッチングワールド株式会社】
町⽥博社長インタビュー

【マッチングワールド株式会社】<br>町⽥博社長インタビュー

1949年、鹿児島県に生まれる。高校卒業後、大阪の近畿電気通信局(現・NTT)に勤務。その後、現金問屋に転職し、経験を積む。1983年に独立し、年商200億円規模の企業を築き上げるが、1992年には在庫負債46億円を抱えて倒産。浪人期間を経て、再起を果たす。2001年、マッチングワールドの前身となる株式会社マチダを設立し、代表取締役社長に就任。2006年に社名を「マッチングワールド株式会社」に変更。現在に至る。

現在のお仕事を志したキッカケを教えてください。

高校卒業後、日本電信電話公社(現・NTT)に入社し、多くのことを学びました。しかし同時に、自分の知識不足を痛感する場面も少なくありませんでした。そこで24歳のときに退職を決意し、現金問屋へ転職。ここで初めて、商品の流れや価格の決まり方、そしてビジネスにおける商流を体系的に理解することができました。
その後、立ち上げたゲーム流通事業では急成長を経験しましたが、約46億円の過剰在庫を抱えて倒産に至りました。苦しい経験を徹底的に分析する中で、「在庫を活かす仕組みが必要だ」と気づき、それを自らつくることを決意しました。これが現在の仕事の出発点です。

創業された経緯を教えてください。

私は過去に年商200億円まで成長した会社を経営していましたが、在庫負債の重さから倒産を経験しました。そこから「在庫リスクを抱えない仕組みづくりこそが、企業の未来を支える」と痛感しました。
この経験をもとに2001年、在庫を必要とする人と余らせている人をつなぐ仕組みをつくろうと考え、2001年にマッチングワールドの前身となる株式会社マチダを設立しました。その後、2006年に社名をマッチングワールド株式会社とし、現在の事業につながっています。

「M-マッチングシステム」の最大の強みはどこにあるとお考えですか?

「M-マッチングシステム」の最大の強みは、楽天やAmazonといった大手ECサイトの相場を分析し、手数料や利益を踏まえた“売れる価格”を自動で提示できる点にあります。JANコードで商品を正確に特定できるため、国内外を問わずスムーズな取引が可能です。
営業力や勘に頼らなくても、仕組みとして正確な取引ができる――つまり、“人ではなく仕組みで勝負できる”ことこそ、このシステムの最大の強みです。

M-マッチングシステム

取扱商材をホビー分野に特化された背景にはどのような戦略があるのでしょうか?

私はもともとホビー業界に長く関わってきました。その中で、ホビー分野は他の商材に比べて市場の成長余地が大きく、これからも安定した需要が続くと考えています。
特にゲーム、トレーディングカード、プラモデル、アニメグッズといった商品は熱心なファンが多く、市場は非常に盛んです。つまり、一度売れて終わりではなく、商品が長期的に循環する特性があります。
こうした点に魅力を感じ、私たちはホビー分野に特化する戦略を選びました。

マッチングワールド株式会社を運営される上で大切にされていることを教えてください。

私が経営で一番大切にしているのは「人ではなく仕組みで成果を出す」という考え方です。個人の営業力や勘に頼るのではなく、誰が使っても正確に取引できる仕組みを整えること。これによって社員一人ひとりが安心して働け、取引先にとっても公平で信頼できるサービスになります。
また、社員が働きやすい環境をつくり、安心して挑戦できる組織づくりも大切にしています。仕組みと環境、この両輪を整えることが、企業の成長にもつながると考えています。

今まで苦労された経験、そこから学ばれたことを教えてください。

私はかつて、年商200億円規模の会社を経営していましたが、在庫負債46億円を抱えて倒産した経験があります。どん底を味わい、浪人生活も経験しました。そのときに強く学んだのは「在庫を抱えることの怖さ」と「仕組みの重要性」です。
この経験があったからこそ、同じ失敗を繰り返さないために、在庫リスクをなくす仕組みづくりに全力を注ぐようになりました。
現在の「M-マッチングシステム」も、その学びから生まれたものです。失敗は苦しいものでしたが、結果的に今の事業につながる大切な財産になったと考えています。

今後の目標やビジョンを教えてください。

直近の目標は売上200億円を確実に達成し、その先の1,000億円を目指すことです。そのためにAIによる需要予測や新商材の開拓を進めています。特に注目しているのはペット用品で、リピート性があり市場規模も大きい。専門バイヤーを迎え、在庫流通を本格化させています。さらに販路もアジアから世界へ広げていく考えです。私は76歳ですが、まだまだ挑戦を続けます。動けるうちに次の仕組みを仕込み、在庫活性化の未来を切り拓いていきたいと思っています。

マッチングワールド株式会社 実績

この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。

私が伝えたいのは、「どんなときも諦めないこと」です。私は過去に会社を倒産させ、銀行からも見放されかけました。それでも挑戦をやめず、粘り強く前に進み続けたからこそ、今があります。
失敗は終わりではなく、必ず次への学びになります。そして、チャンスは待っていても誰も運んではくれません。自らの手で掴みにいくものです。諦めずに挑戦を続けていきましょう。
また、当社は7期連続で増収を続け、5年以内に売上300億円、将来的には1,000億円を目指しています。
余剰在庫の活用や、新たな市場の開拓に挑む企業の皆さま、ぜひ共に新しい価値を創りましょう。新たな商材や販路のご提携やご相談もお待ちしています。

マッチングワールド株式会社 ロゴ

企業概要

企業名 : マッチングワールド株式会社

代表者 : 町⽥ 博

所在地 : 東京都中央区日本橋馬喰町1-11-6

設立  : 2001年6⽉

従業員数: 109名 ※2025年8月現在

事業内容: 在庫マッチング事業「M-マッチングシステム」展開・EC事業・実店舗「まちキャラ」運営・PIKAPRO DX事業

URL  : https://matching-world.com/

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