【株式会社Well-being経営研究所】
小林広治社長インタビュー
小林広治氏略歴
1972.12 長野県出身(50歳)
1991.03 長野県立諏訪清陵高校卒
1996.03 早稲田大学理工学部機械工学科卒
1998.07 25歳で、テクノエイド(現:Well-being経営研究所)創業
2000.04 有限会社化
2005.07 株式会社化
2007.06 キズナキャストへ社名変更
2022.10 Well-being経営研究所に社名変更
現在に至る
過去に事業を失敗した際に、自分はなぜ起業したのか? 自分はなぜ働いているのか? そもそも何のために生きているのか? という問いに向き合っていた時期があります。
その時にたどり着いた答えは、「すべてのひとは、幸せになるために生きている。」でした。
そこから、事業を持続するために「人の幸せに貢献しなければならない。」と考えるようになりました。
また、時代の大きな流れを見たときに、270年前から始まった産業革命以降、地球全体が工場のようになり、「人」がまるで機械のように扱われてきたと感じました。それが、いま大きな揺り戻しが始まっており、「人が人らしく働き、生きる」時代に入っている、と10年位前に時代の流れを分析し、これから人と組織の大変革期が始まると考えました。
そこから、一人ひとりが主体的な働き方、生き方ができるような人づくり、組織づくりを志しています。
中学生の時に、世界中の自然破壊のニュースをみて、大人たちに幻滅し、いつか世界一の会社をつくり、莫大に稼いで、そのお金で世界中の森を買い占めて、私有地にして、守る!と決めました。
しかしながら、大学をでてもダラダラ過ごしており、ある時に電車のガラスに映る自分の老けた顔をみて、「何やってんだ、オレ。。。」と思ってから奮起して、まずは週末起業。
でも、独立するまでの勇気がなく。。。
そして、最後は、1999年7月にノストラダムスの大予言で地球が滅びる、というときに、どうせあと地球はあと1か月後になくなっちゃうなら、やりたかったことをやろう!と思い、1999年7月7日に会社を辞め、独立しました。
法人化は、翌年2000年4月20日です。
最近はモチベーションをあげる、というよりも、いかにノイズを減らし、クリアな状態でいるか、心をオープンにできるか、ということを意識しています。そうすると、必要なことは自然と湧き上がってきます。
そのために、意識していることは、
1) 笑顔でいること
2) 感謝の気持ちを忘れないこと
3) すべてを受け入れ、楽しむこと
です。
自分が本当にやりたいことは何か? この世の中に生まれてきた理由は何か? それが明確に分かってきたので、それに忠実に生きる、ということです。
それは、今後変わるかもしれませんが、前の問いのようなマインドセットでいれば、必要なときにその変化が訪れると考えていますので、その時はそれを素直に受け入れるつもりでいます。が、いまはきっと生涯かけて変わらないだろうな、とは思っています。
前の名前「キズナキャスト」という名前は本当に気に入っており、2008年に事業で失敗した際に、諸先輩方からは「早く破産して出直した方がいい」と多くの方にアドバイスされましたが、ぼくはこの会社名を失いたくない一心で、これまで続けてきました。
しかし、前々の問いのマインドセットでいることができるようになったときに、妙なこだわりがなくなったんです。また、「キズナキャスト」は自分自身だ、という想いも生まれました。その時に、「キズナキャスト」という会社名から卒業できたのです。
そして、それと同時に、これからは「ウェルビーイング経営だ!」という確信があったので、そこに特化するために、社名を変更しました。
SEO的に有利になるだろう、という下心もありましたが(笑)
「育成する」という観点がそもそもないかも、です。人は自己成長することに喜びを感じるイキモノだとおもっているので、本人の「こうしたい!」をできる限り大切にしたいと思っています。あとは、本人が気づいていない「強み」を伝えることで、本人の新しい気づきになる場合があるので、それは常に意識しています。
あとは、ぼくは戦略コンサルタントとして、常に言い続けているのが「戦略の基本はゴールから考えること」。なので、本人が将来どうなりたいのか? を考えるお手伝いはできる限りしたいと思っています。
まさに、「ウェルビーイング経営」を突き詰め、それを世の中に発信し続けていきたいと考えています。いつかは、日本初の「しあわせ経営」として世界に発信するのが目標です。
ロゴは、私たちの大切なパートナーの、慶應大学前野隆司先生の「幸せの4つの因子」が4つ葉のクローバーで表現されていたのを参考にさせていただきました。
「すべてのひとが、いきいき!わくわく!働ける未来へ」です。
「いきいき!わくわく!」というのが、まさに「ウェルビーイング」です。当時、メンバーと一緒にこの言葉を考えたときに、5年ほど前に「むしろ、そのものズバリで“幸せ”という単語に変えたらどうか?」とぼくは提案したのですが、ほかのメンバーからは「宗教臭い」という理由で一蹴。。。でも、今考えれば、それがまさに「ウェルビーイング」だったことを考えると、ぼくの感性と先取りさは、やっぱり間違いなかった、と思っています(笑)
でも、みんなで決めた!ということに意味があると思っているので、いまでもこのフレーズは大好きです(^^)
まずは、自分自身の「ウェルビーイング」とは何か?を問うことからじゃないか、と思います。多くの人は、自分にとっての幸せを外に求めます。お金とか地位とか、またあの人がとか、社会が、とか。「青い鳥」の物語は、それを明確に伝えてくれているメタファー(暗喩)です。自分自身の幸せは、外にはありません。自分の中にしかないのです。何のためにお金が必要なのか? 地位が必要なのか? 自分にとっての一番の喜びは何か? 自分は何のために生きているのか? 問い続けた先に、自分が本当に求めていることが見えてきます。
そして、世の中すべてのひとが、その自分にとっての「幸せ」のために生きられるように、お互いが尊重しあい、支援しあう。そんな、組織、社会を実現したいです。
いまは、「ウェルビーイング経営」を実践できる企業が増えるように、いままでの経営の考え方を切り替えられるようなサポートをしています。
具体的には、大企業を中心に、組織の中に変革チームのコアメンバーを育て、コアチームを創ることを目的とした、ワークショップ型の企業研修を、すべてオンラインで提供しています。
強みの1つ目は、ウェルビーイング×組織変革の2軸を両立させたプログラムであるということ。なぜならば、いかに社員一人ひとりのウェルビーイングを高めたとしても、人は環境のイキモノなので、組織がブラックな状態であれば、すぐに元に戻ってしまいます。
そこで、せっかく投資して高めたウェルビーイングを定着させるには、どうしても組織変革が必要になるわけです。
強みの2つ目は、まず社員一人ひとりのウェルビーイングを高めるために、私たちが採用したのは、この業界の第一人者の慶應大学の前野隆司先生と奥様の前野マドカさんの二人で開発された「ウェルビーイングダイアログカード®」です。
強みの3つ目は、組織変革は、この道のスペシャリストのODLaboという会社とのコラボになります。
また、実業以外には、
なぜ、いまウェルビーイングなのか?
なぜ、いまウェルビーイング経営なのか?
ウェルビーイング経営しないとどうなるのか?
ウェルビーイング経営するとどんなメリットがあるのか?
このようなことを啓蒙的に講演もさせていただいております。
そして、強みの4つ目は、組織・企業横断型の研修プログラム、という点です。
本プログラムは、ご参加いただく複数の企業の受講生が合同で研修を行う組織・企業横断型の研修プログラムになっております。
これにより、得られるメリットは大きく3つ。
1つ目は、お互いのケーススタディやノウハウを共有できる、ということ。
2つ目は、それによって莫大な時間とコストの削減ができる、ということ。
そして、3つ目は、同じ志を持った仲間がいる、という心の支えです。
前述の通り、①ウェルビーイング×組織変革、②第一人者が開発したツールを使っている点、③組織開発のスペシャリストとのコラボ、がいまの主力商品「Well-beingマネジメント|エントリープログラム」の独自性と差別化のポイントです。
あとは、このプログラムは、全編オンラインで提供できるので、全国どこからでも参加できます。
また、本プログラムは、複数企業の方々が同時に学べる仕組みにしているので、同じ受講企業さん、受講生同志が信頼できる仲間になっていく、というのも特徴です。
それにより、お互いの成功事例、失敗事例を共有できる、というメリットと、難しい問題に向き合っている仲間が会社の外にいる、という心の支えにつながります。
なので、今後はこの受講企業、受講生のコミュニティ化を強化したいと考えています。
メンバー全員が「いきいき!わくわく!働ける」環境づくりが、第一です。
自らができていないのに、人には言えません。
また、常にこのビジョンに向かって言っている、という確認。
戦略の基本はゴールから考える、そして、それを常に考え続ける、ということです。
いきいき!わくわく!働ける人を世の中に一人でも増やすことができたら、そんな組織を増やすことができたら、うれしくないですか??
そして、同じ目標に向かって、自己成長できること、感謝しあえる仲間がいること。です。
ふりかえると、自分は、自分の内面にある「心の空洞」を埋めるために、生きてきた気がします。それが埋められたときに、本当の意味で、人にも、ものごとにも、心の底から感謝できるようになりました。
感謝が足りないと大体何かしらの問題が起こります。
逆に言えば、何か問題が起きたときは、自分の感謝が足りていないことを教えてくれている、と考えられるようになりました。
まずは本気で社員の幸せを考える企業、本気で自分の会社をよくしたいと考えているみなさん、本気で幸せになりたいと考えている方々とお付き合いしたいです。
それだけでもきっと何十年とかかるかもしれません。その先のことはまたそのとき考えます。
時代変化の本質は、「指示命令型・競争社会から自立共創型社会への転換」と、ずっと言い続けています。
それは、つまり、前述でもチラと触れたとおり、工場的な世界観から、生身のイキモノ的な世界観への転換、だと言えます。
本当の意味で、人として生きられる時代に戻り始めてるわけです!
まずは、2025年までに受講企業を100社、受講生500人のコミュニティを確立したいです。
このコミュニティが日本の企業をウェルビーイング化するための核になるはずです。
そして、このコミュニティをさらに発展させ、2030年には1万社、10万人まで拡大したいです。そしたら、日本は変わります。
やはりいま多くの方が、企業という枠組みの中で働いているので、企業が変わる、というのが一番大きなポイントになると考えています。
しかしながら、企業が変わっても、個人が変わらなければ意味がありません。
そして、社員一人ひとりが本当の意味で自立すると、もう会社に所属している意味がなくなります。したがって、最終的には、組織中心の社会から、個人中心の社会になると考えています。それは、今までのように一人1社で働く時代から、プロジェクト単位で働く時代。同時に複数のプロジェクトに参加し、複数の企業で働く時代です。すべてその起点は自分です。自分が本当にやりたいことだけをやる!やれる!もうそんな時代はすぐそこまで来ています。
とにかく、自分が本当に生きたい人生はなんだったのか、徹底的に考え続けてください。
そしてそれが見えたら、そこに向かって徹底的に歩み続けてください。
途中で変わっても全然問題なし!
本気でやっていれば、それまでの経験が必ず役に立つはず。
必ず、そこから新しい道が拓けてくるから。
そして、お互い、この世を去るときに、「最幸な人生だったね!」と言い合えるようになりましょう!
企業名 : 株式会社Well-being経営研究所
代表者 : 小林広治
従業員数: 6名
所在地 : 東京都渋谷区渋谷2-7-13 ネオメット青山3階
設立 : 2000年4月
事業内容
・組織変革コンサルティング事業(企業研修、ワークショップ、コンサルティング、セミナー、講演会、イベント運営等)
・その他上記に付帯する事業