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【株式会社USEN Properties(U-NEXT.HD)】
田中 僚 代表取締役社長インタビュー

【株式会社USEN Properties(U-NEXT.HD)】<br>田中 僚 代表取締役社長インタビュー

株式会社ファミリーマートに入社し20歳で店長、21歳でスーパーバイザー、28歳で店舗開発を担当。その後、飲食専門のコンサルタント会社で、飲食店舗事業者の多店舗展開支援に従事。
2020年、株式会社USEN Propertiesの事業立ち上げにジョインするため、株式会社U-NEXT HOLDINGSに入社。自身も営業を行い、あわせて営業組織の構築を担当。
2024年9月、株式会社USEN Properties 代表取締役社長に就任。

田中社長の学生時代や前職でのご経験・ご経歴を教えてください。

中学生の頃から「早く社会に出て自立したい」という強い意志を持っていたので、高校卒業後に㈱ファミリーマートに入社しました。30歳まで在籍し、アルバイトもファミリーマートだったので合わせると14年ほどお世話になった会社です。20歳で店長、21歳でSV(スーパーバイザー)、28歳で店舗開発を経験し、この経験が今の仕事でも強く生かされています。
18歳から30歳までの経験で培われた商圏特性の把握、お客さまの購買動向の分析や心理を読み解く力は現在でも強みになっています。

その後、飲食店の多店舗展開を支援するコンサルティング企業を経て、㈱USEN Propertiesの事業立ち上げと同時に営業担当を担い、36歳だった2024年9月に代表取締役に就任致しました。

現在のお仕事を志したきっかけを教えてください。

私が現在の仕事を志したのは、店舗ビジネスが好きだからです。
店舗ビジネスは「立地」や「商圏内でのお店の使われ方」が事業の成否に大きく関与します。前職、前々職の経験で不動産契約に関わる借主、貸主、仲介の3つの立場を経験したことで得た多角的な視点が現在の店舗用不動産事業という仕事において揺るぎない確信へと繋がっています。

成長を続けるために、若手のうちから意識すべきことは何だと考えていますか。

18歳の時に「42歳までに取締役になる」という目標を設定し、常に公言することで自分の逃げ道を断ってきました。「理想像から逆算して今の自分に足りないスキルは何か」「到達すべきレベルはどこか」を徹底的に逆算し、一年一年を積み重ねたことが今の私を形作っています。

㈱USEN Propertiesの企業理念を教えてください。

㈱USEN PropertiesはUSEN&U-NEXT GROUPの店舗用不動産事業を牽引する会社です。

代表取締役社長に就任した際に掲げたMVV(Mission/Vision/Value)があり、私たちはプロフェッショナル集団として事業を推進しています。
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MISSION:NEXT for U~店舗用不動産で未来を繋げる~

VISION:店舗用不動産のトータルソリューションカンパニーとして関わる全てのステークホルダーの未来を想像する

VALUE :店舗用不動産のプロフェッショナル集団~「誠実」「挑戦」「貢献」~

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㈱USEN Propertiesの詳しい事業内容や強み、またサービスの独自性や差別化について教えてください。

私たちの強みは「圧倒的なブランド認知」×「資本力」にあります。

そのうえでUSEN&U-NEXT GROUPが保有するBtoB市場・BtoC市場の顧客資産や店舗ビジネスに精通した豊富なソリューションを事業で活用し、競争力を高めることができます。
財務総合政策研究所の法人企業統計調査によると、日本の不動産業の売上高は59兆円(令和6年)にのぼりますが、私たちが主戦場としている店舗用不動産に特化したマーケットは現時点で約1,500億円規模と推計されるニッチな領域※1です。
私たちのブランドを武器にリーディングカンパニーに駆け上がるチャンスがあると考えています。

事業の柱は「賃貸・売買仲介」「サブリース」「プロパティマネジメント」「ローカルデベロッパー」の4つです。ただ物件を仲介するのではなく、グループが保有する膨大なBtoB/BtoCの顧客資産、そしてDXやエンターテインメントなどのソリューションを掛け合わせることで、物件に新たな付加価値をつけることが可能です。
※1出典:TSRのデータを基に算出。

USEN&U-NEXT GROUPの顧客基盤やDX・エンタメの強みは、店舗用不動産事業にどのような価値をもたらしているのでしょうか。

私たちは店舗用不動産のプロフェッショナルとして、不動産資産をお持ちの地主・家主さまに対して適切な収益性をご提示しながらテナントリーシングを行うことができます。
併せて、グループシナジーを生かしてデジタルサイネージ、テナント家賃保証、電気料金や通信・インフラの適正化、防犯強化などのコストと保全性の最適化までを一気通貫でご提案できます。この不動産資産の保全性と収益性を同時に高める力こそが、私たちの独自性と価値だと思います。

USEN&U-NEXT GROUPのシナジーを、経営戦略上どのように位置づけていますか。

グループが有する店舗事業のバリューサイクル(開業支援・開店準備・販売促進・運営サポート)が最大のグループシナジーと考えています。47都道府県の全てのエリアでこのバリューサイクルを保有している企業は他に考えられません。

私たちは不動産所有者さまからお預かりした「物件情報」という無形商材を、飲食店、クリニック、理美容、小売店、サービス業などの店舗事業のお客さまにご提供しています。豊富な顧客資産を有しているので店舗出店を希望する多くの企業さまとリーチを取ることができます。さらに私たちはバリューサイクルを利用することで、ただの物件紹介に留まらない、開業に向けたトータルソリューション提供が可能になります。

今後はシナジーを生かして国内の主要都市や地方繁華街に事業展開し、一気呵成にエリア拡大を実現していきたいと考えています。

株式会社USEN Propertiesイメージ1

福島駅東口再開発事業に参画することになった経緯について教えて下さい。

福島と聞いて皆さまが連想されるのは、震災と復興だと思われます。2011年、当時23歳だった私には何もできませんでした。時を経て、代表という役割をいただいた今、地権者の方々の熱い想いと事業コンセプトに触れ「当社なら復興の力添えと貢献ができるかもしれない。」という考えに至り参画を決断しました。
地域の方々からの期待に応え、持続的な運営を実現するため、私たちは福島県に何度も足を運びました。事業の継続性や収益性を十分に検証した上で、最終的に参画を決断いたしました。

福島駅東口再開発事業の「エンタメ×DX」を掛け合わせた体験型フードホールとは、具体的にどのようなものになるのでしょうか。

同じくUSEN&U-NEXT GROUPの株式会社USENが提供する豊富な店舗・施設向け音楽配信、株式会社U-NEXTが提供する映像コンテンツを融合させた、五感で楽しめる体験型フードホールです。
DXの活用により、席でのテーブルオーダーから容易な決済までを完結させ、ストレスフリーな体験を提供します。 また、福島駅周辺の生活圏の方と車で35分圏内の方をメインターゲットにしています。フードホールの空間を2つのコンセプトに分けることで、お子様連れのファミリー、学生、駅周辺の就業者など、様々な方が一つの場所で集い、誰もが居心地の良さを感じながら過ごせる空間づくりを進めています。

メインコンセプトの「『日常に寄り添う居心地の良さ』と『心躍るエンターテイメント』が融合したフードホールで東北の玄関口をつくる」に相応しい空間を創出します。開業は2030年と少し先ですが、私自身開業をとても楽しみにしています。

株式会社USEN Propertiesイメージ2

※パース案のため変更の可能性あり。

(仮称)川口市柳崎一丁目 NSC プロジェクトのクリニックモール事業では、「医療をより身近にする」ためにどのような工夫やDX活用を行っていますか。

少子高齢化を見据えたクリニックモール事業も重要な柱です。日本の65歳以上人口は3,500万人※2を超え、人口に占める割合は30%※3を超えました。さらに2040年頃には高齢者人口がピークを迎え約3,900万人と人口割合の40%になるといわれています。人口動態に変化が生じ、需要と供給が変わることを見据えてクリニックモール事業を進めています。

生活圏内に複数のかかりつけ医がいて、DXによって待ち時間を解消することで予防医療に繋がることを期待します。地域の方々に「検診のついでに買い物ができる」利便性を提供し健康を支えるこの事業は、まさに今の日本が必要としているものだと自負しています。
取材時点ではまだ開業前ですが、こちらの開業もとても楽しみな事業のひとつです。

※2 出典:厚生労働省「地域包括ケアシステム」、※3 出典:内閣府「令和 5 年版高齢社会白書」第 1 章 高齢化の状況

地方再開発やローカルデベロッパー事業に取り組む意義を、経営視点でどのように捉えていますか。

社会的価値経済的価値の両立を意識しています。
ローカルデベロッパー事業は局地的な地域の中で必要とされる機能をつくることを定義付けしています。地域の方々の生活利便性が上がる施設をつくり、さらに持続的な収益を生むことで地域に根付く事業展開を構想しています。今は東京一極集中になって日本のGDPの約36%※4が東京圏に集まっていますが、今後は地方回帰が進むと予想しているので地方都市の再開発案件に携わることで、周辺地域にもヒトが増えて経済が循環する環境をつくる一助になりたいと考えています。

※4 出典:内閣府「県内総生産(生産側、名目)

代表取締役社長就任後、経営者として最も意識していることや判断軸は何ですか。

「論語と算盤」「感謝と恩返し」が私の座右の銘で経営でも意識しています。
私の出身高校は渋沢栄一氏の生誕の地である埼玉県深谷市にあり、道徳と収益の両立という思想の根源になっています。どれほど優れた事業であっても道徳心がなければ永続しません。また当然自分一人ではできることに限界があります。
ステークホルダーの皆さまや弊社のメンバー、またいつも支えてくださる方々に対して感謝を忘れず、忍耐力を高めて物事に一喜一憂せずに経営と事業判断ができるように努めています。

経営者として「これだけは譲らない」と決めている価値観があれば教えてください。

仕事の成果に対して常に誠実、高潔であること。信念を曲げずに自らが模範となって動く率先垂範を貫くこと。今を起点にベストを尽くすことに集中しています。

㈱USEN Propertiesを運営される上で大切にされていることを教えてください。

会社の将来を考えて長期的な利益を出すことに拘っています。
自身の強みは徹底力と継続力、業界における見識、事業専門性の高さと課題解決に向けた行動姿勢と分析しています。強みを生かすためにリーダーシップも磨き続け、4年後の中期経営計画を実現するための各地域展開も含め、永続的な成長に繋げないと会社を守れないと考えています。そのうえで大きな転換点に繋がるチャンスを逃さないように時代の変化に合わせることを大切にしています。

社員一人ひとりが成果を出し続けるために、どのような環境づくりや評価を意識されていますか。

不動産業のマネジメントには旧態依然の印象を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、私たちは働き方とチームビルディングの手法が違います。
メンバー全員が「知識・知恵・技術・テクニック」を習得できるよう教育に力を注いでいます。「一人ひとりがプロとして自立し、オーナーシップを持って業務に当たる」そのために必要な心理的安全性を確保し、営業、企画、バックヤードすべてのポジションの人材が最大限のパフォーマンスを発揮できる環境を整え続けています。

店舗用不動産市場の中で、㈱USEN Propertiesは今後どのようなポジションを目指していきますか。

私たちは「準デベロッパー」という独自の立ち位置を確立します。日本の大手デベロッパーに次ぐ存在として「店舗不動産といえばUSEN Properties」というポジションを目指し、店舗用不動産における新たな成長市場を先駆けて開拓していきます。

中長期的に描く㈱USEN Propertiesの未来像、どのように成長させていきたいか教えてください。

企業ブランドがお客さまに対して一番の安心に繋がる要素だと考えているので、中期的な将来像は「大手店舗用不動産会社」として、ブランドを不動のものにします。一都三県の実績を土台に早々に地方都市にも進出して全国規模での事業展開を加速させていきます。

次に挑戦したい領域について教えてください。

AI機能を搭載したプラットフォームの構築に挑戦したいと考えています。これにより、出店企業さまと不動産所有者さまの課題を解決し、新たな需要と供給を創出できると確信しています。

店舗開業を目指す方や地域づくりに関わる方へ、メッセージをお願いします。

店舗を開業するということは、多くの人にとって人生をかけた「一大イベント」です。また、地域づくりには必ず不動産という土台が関わります。
私たちは、店舗用不動産のプロフェッショナル集団として、皆さまの挑戦に伴走し、街の未来を繋ぐ一助であり続けたいと願っています。「店舗の数だけ、街の未来は明るくなる。」その確信を持って、これからも邁進してまいります。

株式会社USEN Propertiesロゴ

企業概要

企業名 : 株式会社USEN Properties(U-NEXT.HD)

代表者 : 田中 僚

所在地 : 東京都品川区上大崎3-1-1 目黒セントラルスクエア

設立  : 2020年7月

事業内容: 不動産関連事業

URL  : https://usen-properties.co.jp

 

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