【BEENOS HR Link株式会社】
岡﨑陽介社長インタビュー
タレント事務所にて広告企画やメディア開発などを経験し、2015年にBEENOSグループ入社。 エンタメ関連事業従事を経て、Linkusを企画・開発、2020年6月に提供開始。 2020年12月にBEENOS HR Link株式会社を設立、代表取締役社長に就任。 最近では支援業務の内製化や、自社が登録支援機関となりグループ内の支援の一本化を希望される雇用企業様に対するコンサルティングも行う。2021年7月には国際協力機構(JICA)の課題アドバイザーとして参画。
現在のBEENOS HR Linkで行っている特定技能に伴うHR業務のDX事業は、BEENOS groupの中で新規事業立ち上げの部門にいた際に、次の事業を考える中で特定技能制度について知ったことがキッカケです。
前職ではエンターテイメント業界で様々なプロジェクトに従事していました。先述したように、BEENOSグループに入社後は、新規事業領域の部門でプロダクト開発をはじめとして、様々な事業立ち上げに関わってきました。BEENOS HR Linkの起業後は、特定技能分野に関するDX支援の傍ら、JICAのアドバイザーや、特定技能の対象領域となる業界団体へのアドバイザー、講演への登壇など、特定技能制度を適切に運用し、日本の人手不足解消につなげるための啓蒙活動にも勤めています。
繰り返しになりますが、私はもともと新規事業立ち上げの部門にいました。次の事業を考える中で、特定技能制度の事を知り、詳しく調べていく中で、自身が現在従事しているIT業界の知見を活かせば、煩雑な手続き業務や、関与者が多いことによる情報共有の難しさ等の課題を解決できるのではないかと考えました。 そこから、現在のLinkus(リンクス)の関係者をデータベースで連携していく、というプロダクトの構想をはじめました。Linkusは制度変化に合わせて常にアップデートを続けており、現在は導入企業のほとんどが、特定技能の雇用や支援手続きに関わる書類生成業務の8割が削減される、と評価いただけるまでになりました。

新規事業を立ち上げ、成長させていく上では、むしろ、モチベーションの高い・低いでパフォーマンスが左右されないことが重要だと考えています。モチベーションは一定に維持しつつ、子どもやペット、家族とのふれあいで気持ちをリフレッシュする事を大切にしています。
先にも述べたように、家族との時間は大切にしています。
昔「クレバー」と自分自身を表現されたことがあり、しっくり来たのを覚えています。それから『機転が利く/ずる賢い』人でありたいと思っています。勉強ができる、知識がある、という事よりも、課題に対しての解決力や、柔軟性を大事にしたいと考えていますし、それが自身の強みだとも考えています。
企業名ではなくサービス名なのですが、「Linkus」はLinkとusをつなげた造語です。先ほども述べたように、特定技能の雇用では、様々な機関が関与します。このサービスを通じて、全ての人をつなげていきたいという思いがこめらています。また、この思いはロゴにも込められており、Linkusのロゴの輪と地球に、世界中をつないでいくという思いが込められています。
BEENOS HR Linkは、特定技能の雇用に伴う手続き業務の煩雑さを解消するための支援業務管理システムである「Linkus(リンクス)」を祖業としてスタートしています。 先ほどのロゴへの思いでもお話ししましたが、当社の理念には全ての関係者を繋ぐということがあります。特定技能は技能実習制度の反省を踏まえ、日本の労働人口減少の解消のために生まれた制度です。雇用にあたっては、特定技能外国人に対しての適切な支援とともに、在留資格に関わる定期的な書類の提出が義務づけられています。 制度が適切に活用されていくためにも、手続きの煩雑さと透明性の担保は不可欠であり、BEENOS HR Linkはその点に貢献していくことを理念としています。
【Linkus機能画面】

理念そのものが事業内容と直結しています。 主要プロダクトであるLinkus(リンクス)は、特定技能の雇用手続きや支援業務を一元管理するSaaSです。このシステムを通じて、煩雑な書類作成の自動化や、企業・支援機関・外国人材といった関係者間のスムーズな情報共有を実現しています。これにより、制度の「手続きの煩雑さ」と「透明性の担保」という課題を直接的に解決し、理念を具現化しています。
当社の主力事業は、特定技能の支援・管理SaaS「Linkus(リンクス)」の開発・提供です。 強みは、この領域に特化している点にあります。特定技能制度は法律や要件の変更が頻繁にありますが、Linkusは常に最新の制度に対応しアップデートを続けています。また、単なる書類作成ツールではなく、タスク管理、外国人材のデータベース管理、支援記録の蓄積など、特定技能の運用に必要なあらゆる業務を網羅しています。その結果、導入企業様からは「書類作成業務の8割が削減された」という評価をいただいており、これが我々の最大の強みだと考えています。
独自性は「関係者全員を繋ぐプラットフォーム」である点です。特定技能の運用には、雇用企業、外国人本人、登録支援機関、さらには行政書士や入管など、非常に多くのステークホルダーが関わります。従来は、情報がExcelや紙で散在していました。 Linkusは、これらの関係者が必要な情報にアクセスし、進捗を共有できる単一のプラットフォームを提供します。煩雑な業務をDX化するだけでなく、関係者間のコミュニケーションコストを大幅に削減し、透明性を高める点。ここが他社にはない独自性であり、差別化のポイントです。
制度の「現場」の声を何よりも大切にしています。特定技能制度は、日本の人手不足という社会課題を解決するためにありますが、その運用は現場の企業様や支援機関様、そして外国人材の皆様の努力によって支えられています。 我々はSaaSを提供するIT企業ですが、常に現場の課題に耳を傾け、制度の変更にも迅速に対応し、「本当に使える」システムであり続けることを重視しています。知識や正しい運用・機能の使い方を押し付けるのではなく、現場の課題に対する柔軟な解決策を提供し続け、様々なユーザーの環境にマッチすることを大切にしています。
【Linkus機能画面】

自分たちの仕事が、日本の大きな社会課題である「人手不足の解消」に直結していると実感できる点です。我々のLinkusが普及することで、企業の特定技能外国人材の受け入れがスムーズになり、また、外国人材が安心して日本で働ける環境が整っていきます。 お客様から「Linkusのおかげで業務が本当に楽になった」「もっと多くの外国人を支援できるようになった」という声を直接いただけることが、何よりのやりがいです。
前職のエンタメ関連の業務では、プロジェクト単位で動くため、様々な立場、職種の方との接点があった。それが今の事業でも、多様な業種、立場の方の課題に柔軟に対応できる素地につながっています。 この「多様なステークホルダーの調整」という経験は、BEENOS HR Linkの立ち上げ時にも活かされています。特定技能制度は、先ほども述べたように関係者が非常に多い複雑な領域です。創業当初は、業界の慣習や複雑な法律要件の理解に苦労しましたが、エンタメ業界で培った「異なる立場の人の利害を調整し、プロジェクトを前に進める」というスキルが、現在のプラットフォーム構想や、業界団体・関係省庁との連携にも役立っていると感じます。
まず第一に、特定技能外国人材の受け入れをされている企業様と、その支援をされている登録支援機関様です。これらの皆様が、煩雑な手続き業務から解放され、本来注力すべき外国人材とのコミュニケーションや育成、定着支援といった本質的な業務にもっと時間を使えるように、我々のサービスを届けたいです。 そして、その先には、日本で働く外国人材ご本人にも、安心して働ける環境を間接的に届けたいと考えています。
短期的な目標は、Linkusを特定技能分野におけるSaaSのデファクトスタンダードにすることです。 中長期的には、特定技能だけでなく、その他の在留資格にも対応範囲を広げ、日本で働くすべての外国人材と、雇用する企業にとっての必須インフラとなることを目指しています。国境を越えて、誰もが活躍できる社会基盤を創り上げることが我々の最終的なビジョンです。
日本の人手不足は深刻な社会課題であり、「特定技能」制度はその解決の鍵の一つです。しかし、制度の複雑さが導入のハードルになっているケースも少なくありません。私たちは、テクノロジーの力でそのハードルを下げ、企業と外国人材の素晴らしい出会いを一つでも多く創出したいと考えています。 外国人材の雇用に関わる企業の皆様、ぜひ一度、一歩踏み出すきっかけとしてBEENOS HR Linkにご相談ください。また、この分野での課題解決に興味がある方も、ぜひお声がけいただけると嬉しいです。

企業名 : BEENOS HR Link株式会社
代表者 : 岡﨑 陽介
所在地 : 東京都品川区西五反田8-4-13 五反田JPビルディング7F
設立 : 2020年12月3日
事業内容: SaaS型越境HRプラットフォーム「Linkus(リンクス)」の運営
URL : https://linku-s.com/