【株式会社横引シャッター】
市川慎次郎社長インタビュー
私は二代目なので、生まれた時から「将来、経営者になる為・人の上に立つ人になる為」の帝王学を教えられて育ちました。
その為、大きくなっても「会社経営をしている家庭に生まれ育って、将来親の後を継がない子供の意味が分からない」と
思っていたので、当たり前・当然だと思っています。
※この考えは、今は私の息子にも承継しており、息子(19歳)も頑張っています。
学生時代はひと言でいえば「やんちゃ」でした。
中学・高校は、ケンカばかりしていたり、髪の毛が金髪で、左耳にピアスを7個開けていた時期もありました(笑)
高校は、出席日数を計算しながら卒業をしたので、当然成績は下から数えた方が早い生徒でした。国士舘中学・高校を卒業後、中国:北京にある清華大学に語学留学をし、留学2年半目に同じ北京にある語言文化大学(現:語言大学)に二年生から入学。合計5年半の中国での留学経験を経てきました。
帰国後、すぐに父の会社に入社するが、当時会社で進めていた不動産事業部を立ち上げる為、宅地建物取引主任者の資格を
取りに休職。宅地建物取引主任者の国家資格は合格したが、実務経験が必要なため、父の会社を一度退職し、不動産会社に就職。
当時、付き合っていた彼女と同棲をする為、4か月で不動産会社を退職し、アルバイトで介護業(訪問入浴)の仕事に従事。
アルバイトから正社員へのお誘いもあったが、正社員になると手取りが減ってしまうため、1ヶ月でアルバイトに復職。
約1年の介護業を経て、父の会社である㈱中央シャッター、㈱横引シャッターに再入社し、現在に至る。
創業は、亡き父でもある創業者(先代の社長)が起こしました。
当時、シャッターの修理をメインとする製造メーカー:㈱中央シャッターで、他社の横引きシャッターを修理していましたが、
約40年前の製品ですので、製品クオリティーは低く、大手シャッターメーカーさんが横引きシャッターの販売停止を決意したので
「動きの良い横引きシャッターを開発しよう」と、先代社長が一念発起。
上吊り式横引きシャッターを開発し、パテントを取り、営業をしていくが、40年前の当時では「どんなに良い製品を作っても、
下請け会社からは買う事は無い!」と、大手シャッターメーカーに断られた為、㈱中央シャッターとは別会社になる、
特殊シャッターの専門メーカーとして、会社を起業した。
自分のためよりも「社員のため」「会社のため」「家族のため」が一番モチベーションが上がります。
最近は上記に加えて「将来の息子のため」も加わっています。
「創業者の遺志を継ぐ」「ビジネスとプライベートの両立」「好きな仲間と楽しく働き、みんなで豊かになる」
「出会いに感謝」
自分のために人が動いてくれるのはタダではない。
「シャッターが横歩きする」から蟹。㈱横引シャッター創業20周年の時に企業ロゴを刷新し、現在のロゴに変わる。
【社是】
私がこの会社で働く目的と意義は会社に利益を齎し、企業の存続と発展を図り、
全社員の生活の安定と将来性を考え、社会に貢献し、寄与する組織を築くとともに
「三方よしの精心」を基本精神として、
常に、お客様の希望・期待に応えることが自分の仕事であると心得ます。
【社訓】
商売は、益を求めて 商売ならず。
人 喜んでこそ 商売なり。
日々の社長業としての考え方や所作。
私は二代目なので、創業者の遺志とは違った会社経営をするのであれば、この会社からは退社しなければならない。
という「社長ルール」を持って日々経営者業を営んでいる。
上から下に動くシャッターではなく、横に動いたり、床と水平に動く特殊シャッターの製造販売メーカー。
他社では「できない」モノを創り上げてきた39年の実績で、ニッチトップとなる。
世の中にないシャッターをお客様と一緒に伴走をしていくことが我々の使命でもある。
少数精鋭で北海道から沖縄まで、自社の社員が取付をする為、本当の責任施工を愚直に続けている。(メーカー最大10年保証を実施)
上下式のシャッターとは違い、シャッターラインが直線ではなく、曲線が描ける為、設置場所に制約が少ない。
最大開口54Mを一枚のシャッターで開閉できる。
オリジナルのフルオーダーのシャッターを製造できる。
国土交通省から、横引きシャッター最大となるH6m×W32.5mの防火防煙のCAS認定を取得。
常に商品開発を怠らない、開発メーカー。
「創業者の遺志」
楽しく働ける職場で、みんなで仲良く働き続けられること。
社内では、すでに「お互い様精神」が構築されており、70歳定年制はあるものの実際には運用せず、現在83歳が最高齢として
正社員で働いている。
世間のルール・決まり事を破らなければ、世間の常識にとらわれずに、自分たちの正しい事と自分たちが良くなる事を
率先して行っている。
自分たちが進む道が間違いだったと気が付いたら、すぐに軌道修正をする。
人を信じる難しさ。
相手に心を開いてもらうためには、まず自分から。
本音で、真剣に向き合う。
人(社員)が居てくれるお陰で、社長業をやれている。
自分がやるべき事と自分がやってはいけない事の境界線を理解し、周りにも伝える。
必要とされているお客様に、ちゃんと真摯に向き合うサービスを常に提供したい・し続けたい。
一昨年(2023年)から「30年超長期計画」を公表し、実践中。
2023-2032:第一シーズン『秀忠の役割』
初代から二代目、二代目から三代目にバトンをつないでいくのは、同じ方法ではいけない。
二代目から三代目にバトンをつなぐ為の土台づくりを形成中。
2033-2042:第二シーズン『バトンをつなぐ』
二代目から三代目にバトンを継承していく期間。
動物の脱皮の時期の様に、継承の時が企業として一番大変な時期。その時期を上手に乗り越えていくための期間。
2043-2052:第三シーズン『その先へ・・・』
新社長の三代目と旧社長の二代目の役割をちゃんと明確にし、混同しない様に、会社の更なる発展を目指していく。
企業名 :株式会社横引シャッター
代表者 :市川慎次郎 所在地 :東京都足立区綾瀬6-31-5 設立 :1986年4月3日 従業員数:35名 事業内容:シャッター・テント・看板・特殊シャッターなどの製造販売 |