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【株式会社Desafios】
浦谷 将太社長インタビュー

【株式会社Desafios】<br>浦谷 将太社長インタビュー

Desafiosの事業展開のきっかけを教えてください。

現在、私たちは主に4つの事業を展開しています。1つ目は不動産賃貸業、2つ目は不動産投資・販売、3つ目はシステム受託・ITコンサルティング、そして4つ目が経営支援受託業です。

不動産賃貸業を始めたきっかけは、『金持ち父さん貧乏父さん』という書籍に触れたことです。創業から5期目になりますが、2期目、3期目頃から収益が上がり始め、もともとの貯蓄も活用して物件の購入・再生・賃貸を行うようになりました。特に物件の仕入れや再生、賃貸運営の流れが自分に合っていたため、この事業に注力しています。

ただ、賃貸業は中小企業にとって資金が拘束されやすく、家賃収入だけでは人件費や広告費などの支出を賄うのは難しい状況です。そのため、事業としての安定性を確保するには、不動産販売による反復的な収益が必要で、これが不動産販売・再販事業を始めた理由です。

システム受託やITコンサルは、私のもともとのバックグラウンドがIT関連であることから始めました。ホームページ制作などの経験を活かし、スタートアップ業界やAI領域にも関心を持つようになりました。前職では法人営業やSaaS提供の全体像を学び、受託システム業務を経験しました。現在は、単に依頼をこなすのではなく、コミュニケーション力を強みとし、信頼関係を重視したコンサルティングを行っています。

最後に経営支援受託業ですが、受託業で得た知見をもとに、営業が苦手な経営者や解像度が低い会社に対して、役員のような立場で伴走・支援しています。

以上の4つが、現在の私たちのメイン事業であり、収益の柱となっています。

浦谷社長の学生時代や前職での経験・経歴について教えてください。

学生時代はさまざまな経験を重ね、人に会い、学ぶことを大事にしてきました。

商売や経営に興味があり、ファイナンスやマネタイズの仕組みに強い関心を持っていました。人との出会いを通じて成長し、尊敬できる人から多くを学ぶことができました。カナダ留学では、自分の実力不足を痛感すると同時に、孤独と向き合う重要性を学びました。
前職では、オーナー社長2人が率いる会社で、共同経営の現場を経験しました。優秀で魅力的な上司や先輩に巡り合い、法人営業や経営の基礎を学びました。特にSaaSビジネスの最前線で業務フローの作り方や業務効率化、テック業界のトレンドを肌で感じました。

また、営業マンとして自らリードを獲得し、大手企業のフロント業務を任されるなど、ベンチャーならではの実践経験を積みました。この経験が、現在の会社で大手企業とも仕事を進められる基盤になっています。

経営をやりたいと思われたきっかけや、その頃の気持ちの変化について教えてください。

前職は本当に良い会社でしたが、20代の頃は短期的にたくさん稼ぎたいという気持ちが強く、それを叶えるには起業しかないと考えていました。ノーリスクで大きな成果を得ることは難しいと感じていました。

会社に就職して毎月安定した収入をもらうだけでは、大きく稼ぐことは構造的に難しい。稼ぎたいなら、固定給を手放す覚悟や、マイナスになっても挑戦してプラスに変える気概が必要だと、その頃から漠然と理解していました。環境的にはまだ十分稼げる状況ではありましたが、やるなら早く行動しないといけないとも思っていました。

その頃、経営の師匠のような人に出会ったことも大きなきっかけです。19歳の時の出会いでしたが、独立したのは25歳で、約6年間の準備期間がありました。その期間はメンタル面や実力面でチャレンジするための土台を作っていたと思います。

16歳頃から稼ぎたい気持ちは強く、しかしそれにはリスクが伴うことも理解していました。月15万〜20万円程度は稼がないと生活できないため、その自信を持つまでに6年ほどかかりました。個人として最低限の生活費を稼ぐ力をつける準備期間が必要だったのです。

また、学生時代は自分の会社経営よりも海外への憧れが強く、そちらに集中していた時期もありました。海外に住みたい、英語に触れたいという気持ちが、その背景の一部です。

Desafiosを創業された経緯を教えてください。

25歳のときが区切りのタイミングでした。その頃、稼ぎたいという気持ちや挑戦したいという気持ちが非常に強くなり、自分の準備が整ったと感じていました。副業をしたり、前職の合間に個人で活動したりもしていましたが、会社を辞めて独立することには不安がありました。

当時お世話になっていた元上司から「飛び込むしかない」というアドバイスをもらい、覚悟を決めるきっかけになりました。それが独立を決めた理由の一つです。

浦谷社長がモチベーションを高めるために行っていることやルーティン、気をつけていることがあれば教えてください。

基本的なことですが、睡眠時間は意識しています。十分に寝ると前向きになれますが、睡眠が短いと不安になったり、ネガティブになったりします。睡眠がモチベーションの基盤だと感じています。
私の場合、夜遅くまで起きて遅めに起きても、8〜9時間寝れば前向きに過ごせます。無理に早起きして睡眠時間が短くなる方が、自分には合いません。自分にフィットするライフスタイルを見つけることが大切だと考えています。

自分のパフォーマンスを最大限に高めるには、自分で管理する必要があります。自由な人生を求めて起業しましたが、自由=だらしないことではないと思います。不規則に過ごすだけでは自由とは感じません。ある程度の規律を持ちつつ、自分が高いパフォーマンスを発揮でき、気持ちよく動ける環境を作ることを重要視しています。

また、覚悟の面でも、自分ひとりではなく、周囲の人や資金提供者を巻き込んで、やらざるを得ない環境を作ることも意識しています。こうした環境に置かれることで、モチベーションに頼らなくても行動せざるを得なくなり、それが自分が頑張れる理由の一つになっています。

企業名「Desafios」に込めた想いを教えてください。

私たちの会社「Desafios」はスペイン語・ポルトガル語で「挑戦」という意味です。挑戦は自分にとって潜在的に大事にしてきた価値でもあり、会社名に込めた想いでもあります。挑戦することでワクワクし、達成感を得られることが、自分にとって有意義で幸せな人生につながると考えています。会社としても、挑戦を続けることが重要です。

株式会社Desafiosイメージ2

人生を歩む上で特に大切にしていることがあれば教えてください。

自分がしたい挑戦をすることを大切にしています。世間から求められる挑戦ではなく、自分自身が心から取り組みたいことに挑戦するようにしています。それが自分の人生において重要です。また、人の存在も大切にしています。自分をサポートしてくれる人、大事にしてくれる人、好きな人を大切にすることが、人生の本質だと思っています。どれだけ成功しても、大切な人が周りにいなければ、人生は寂しいものになるでしょう。

ビジネスの経験からも、プロジェクトが失敗したり、うまくいかないことは多くあります。その際にお金だけを優先するのは違うと感じます。創業のきっかけは「稼ぎたい」という欲求が強かったことも確かですが、最近はそれだけでなく、人との関係や挑戦の意味にもフォーカスしています。利益は当然重要ですが、それだけにとらわれず、本質的に大切なことを意識して行動するようにしています。

座右の銘や大切にしている言葉を教えてください。

お世話になっている占い師のような方から教えてもらった言葉で、「感謝」を大切にすることがあります。特別な格言ではありませんが、感謝の気持ちは非常に大事だと感じています。
最近は、自分がうまくいっているときも、調子が悪くイライラしているときも、感謝の気持ちを意識するようにしています。感謝することで冷静になれ、傲慢さや自己中心的な考えを抑えられるのです。経営をしていると、すべてを自分でコントロールできる感覚になり、うまくいったときは自分がすごいと思い、失敗したときは誰かのせいにしがちですが、感謝の気持ちを持つことで、「すべては周りのおかげ」と思えるようになります。
感謝は、自分の傲慢さや無遠慮さを抑え、周囲への配慮を忘れないための大切な言葉です。最近、自分にとって特に重要なキーワードになっています。

Desafiosの具体的な事業内容や強みを教えてください。

私たちの強みは、属人的な部分にあると考えています。経営支援やITコンサルは、誰がプロジェクトに関わるかで結果が大きく左右されます。どんなに大きな会社であっても、プロジェクトを担当する人材の能力やチーム力が重要です。そのため、急速な規模拡大よりも、少数精鋭での高品質な提供を重視しています。
7年間の経験を通じて、信頼できる人材を厳選し、精査した上でプロジェクトに投入しています。これが私たちの大きな強みです。

システム受託の分野では、コミュニケーションを非常に重視しています。単に技術を提供するだけでなく、相手の業務内容を理解し、システムに落とし込むこと、経営支援やコンサルティングに活かすことが重要だと考えています。人間をないがしろにせず、相手を理解しながらサービスを提供することが特徴です。

属人的な部分は、独自性や唯一無二の価値につながります。私たちのメンバーは同じ人間がいない貴重なリソースであり、その価値をお客様に提供することを意識しています。差別化の面では、固定費を最小化し、他事業からの収入を循環させながら、適正価格でサービスを提供し、人材への還元も行っています。このようなリソースの最適化が、中小企業ならではの強みだと考えています。

問い合わせや見積もりも歓迎しており、まずは提案をご覧いただき、判断してもらうことを推奨しています。

運営において大切にしていることは、関係者との理想的な関係性と学びの方法です。理想的には、役員や社員として社内に入ってもらい、教育とマネジメントを徹底することです。システム開発やDX化では、外部委託ではカルチャーや一体感の醸成が難しいことがあります。しかし、内製化すると人件費が非常に高くなるため、私たちはその中間に位置づけています。可能な限り内部に入り込み、社員に近い形でコミュニケーションや業務対応を行うことを意識しています。

お客様にとっても、チャットやZoomでの迅速な対応が重要で、外部委託であることを感じさせない運営を心がけています。Desafiosのメンバーは、自社のIT部門やDX部門の一員であると感じてもらえるようにしています。また、契約上の関係であっても、ワンチームとして働き、一緒に居場所を作ることを意識しています。

Desafiosで働く仕事のやりがいについて教えてください。

働き方に関しては、ベンチャーの魅力として、経験のないことでも挑戦できる環境を提供しています。経営者に近い立場で実務を経験できることや、フルリモートでも密なコミュニケーションを維持することが特徴です。柔軟性を重視し、各個人のポリシーやこだわりに配慮しながら、快適に働ける環境づくりを心がけています。

「経営伴走サポート」とは、どのようなサービスなのでしょうか?

経営伴走サポートでは、受託業務の範囲を限定せず、営業やマーケティング支援、財務やファイナンスの知見も提供します。住宅業界の元請け依存の課題を解消し、自社の看板でお客様を増やす支援を行っています。DXやITの悩み、バックオフィス改善、プロジェクトマネジメント支援、ECサイトや業務システムの構築など、幅広い課題に対応しています。

私たちは幅広い知見と経験があるので、浅い相談からでもウェルカムです。構想が固まるまでは伴走も可能です。過去5年間の経験から、システムを作ることはあくまで手段であり、売上や利益、業務効率化、組織の満足度など、経営にどれだけ良い影響を与えるかが重要だと考えています。AIも同様で、経営の目的に沿って活用するかどうかを判断する手段でしかありません。

会社としては、利益になるならやる、組織の成長に繋がるなら取り組む、という考え方が基本です。AIを目的にする必要はなく、経営改善や会社の成長のために活用することが大切だと考えています。この考え方に共感してくれる企業と一緒に取り組みたいと思っています。
また、外部の業者というよりも、内部の一員として関わってもらえる会社と長期的に協働したいと考えています。会社の成長やお客様の成功に貢献し、一緒に価値を創出できる関係を築くことが最も楽しく、やりがいのあることだと考えています。

株式会社Desafiosイメージ1

今後の目標やビジョンを教えてください。

今後の目標やビジョンとしては、会社の成長を通じて、社員や役員、一緒に働くメンバーに還元していくことです。
その前提として、お客様に価値を提供し、頼んで良かったと思ってもらえる体験を増やすことを重視しています。ITや受託事業に対する強い思いも、この価値提供の実現にあります。そのためには、不動産賃貸業や買取再販などの収益基盤を確保し、自己資本経営を維持することが重要です。安定した収入を確保することで、お客様への還元も現実的に可能になり、持続的な価値提供の基盤を築くことができます。

この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。

このインタビューをご覧いただき、もし私たちに興味を持ってくださるお客様がいれば、とても嬉しいです。
また、一緒に働きたいメンバーや、インタビュー、セミナー共催、YouTube出演などに関心のある方も募集しています。お気軽に「こんなことできませんか?」というアイデアをお寄せいただければ幸いです。ぜひご連絡ください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

株式会社Desafiosロゴ

企業概要

企業名 : 株式会社Desafios

代表者 : 浦谷 将太

所在地 : 大阪府柏原市本郷5-7-11

設立  : 2021年6月7日

事業内容:
・DX/ITコンサルティング
・Webシステム開発
・スマホアプリ開発
・Web/ECサイト制作
・セールスマーケティング支援
・SES(System Engineering Service)
・ラボ開発
・不動産賃貸業
・不動産事業

URL  : https://desafios.jp/

 

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