【株式会社B.】
森川 勇大社長インタビュー

サッカー選手時代の経験は、現在の経営にどのような影響を与えていますか？

サッカー選手時代に痛感したのは、「結果が出なければ評価されない世界」だということです。
どれだけ努力や想いがあっても、スコアに出なければ意味がない。この感覚は、今の経営にもそのまま通じています。
経営は個人競技ではなく、完全にチームスポーツだと考えています。

森川社長の学生時代や前職でのご経験・ご経歴を教えてください。

学生時代は、勉強よりもサッカー中心の生活でした。
いわゆる名門校ではありませんでしたが、その分、自分と向き合う時間を多く取れたと思っています。
前職では、スタンダード市場に上場している企業の子会社にて、執行役員として営業部門の統括を務めていました。

B.を創業された経緯を教えてください。

ITやマーケティングは、中小企業にとって、

・難しそう
・よくわからない
・結局、誰に頼めばいいかわからない

そんな存在でした。
それなら、「全部まとめて面倒を見る会社をつくろう」。そう考えたのが、B.の始まりです。

27歳でサッカーを引退され、「2つ目の人生」として起業を選ばれた転機を教えてください。

当時はプロサッカー選手としてのオファーもいただいていましたが、怪我の影響もあり、納得のいくプレーができず、引退を決意しました。
その瞬間、一つ目の人生が終わったような感覚がありました。
27歳で二つ目の人生を歩めるのは、むしろチャンスなのではないかと考え、プライドや羞恥心を捨て、自己成長にのみフォーカスしました。

モチベーションを高めるために行っていることはありますか？

仕事そのものが趣味なので、モチベーションに左右されないよう意識しています。
強いて言えば、YouTubeを通じて著名人や経営者、歴史上の人物の話を常にインプットしています。

人生を歩む上で特に大切にしていることを教えてください。

「感謝」です。人はどうしても、恩やありがたみを当たり前のものとして忘れてしまいがちです。
だからこそ、何度も自分に言い聞かせ、人から受けた恩は決して忘れないよう心がけています。

座右の銘・大切にしている言葉を教えてください。

「自己否定」です。今の自分、今の会社に常にダメ出しをし続けることで、人も組織も成長していくと考えています。

企業名「B.」と企業ロゴに込めた想いを教えてください。

B.には、「Before」「Beginning」「Be」という意味を込めています。
まだ形になっていない小さな点（dot）を、社会に影響を与える存在へ変えていく。その起点でありたいという想いです。

B.の理念を教えてください。

挑戦する人と企業を、結果で支える。

理念やビジョンに込めた想いと、具体的な取り組みについて教えてください。

机上の空論はやりません。必ず現場に足を運び、改善を重ねています。そのために、

・現場訪問
・対面でのコミュニケーション

を徹底しています。

VISION「点から、インパクトへ -From dot to impact-」に込めた想いを教えてください。

どんな会社も、最初は小さな点から始まります。しかし、正しい方向に力をかけ続ければ、その点はやがて大きなインパクトへと変わる。
それを一緒につくっていく会社でありたいと考えています。

SLOGAN「挑戦はB.から始まる」に込めた背景を教えてください。

挑戦したい気持ちはあっても、何から始めればいいかわからない企業は少なくありません。最初の一歩を踏み出す場所として、B.がある。
そういう存在になりたいと思っています。

社名を「株式会社B.」へ変更し、新体制をスタートされた理由を教えてください。

事業転換が理由です。以前はスポーツ事業や飲食事業が中心でしたが、IT事業の本格展開に伴い、社名変更に至りました。

B.の事業内容や強みを教えてください。

IT・採用・マーケティングを分断せず、一気通貫で支援できること。さらに、対面にこだわり、人的サポートまで行える点が最大の強みです。

「まちのIT何でも屋さん」を目指す理由を教えてください。

SaaSやオンライン申込が主流になっていますが、日本の多くの中小企業は、ITに不慣れなのが現実です。
だからこそ対面にこだわり、悩みや課題に真正面から向き合うことを大切にしています。

採用課題に対して、B.だからこそ提供できる価値は何ですか？

採用課題は、決して一箇所だけではありません。給与、風土、ブランディングなど、複合的な要素があります。求職者は、ほぼ100％ネット上の情報で判断します。
そのため、情報設計から採用まで、すべてを内製で一気通貫支援できること。これがB.ならではの価値です。

100社以上のクライアントから信頼されている理由は何だとお考えですか？

件数よりも、解約率が低いことが信頼の証だと考えています。
どんなサービスでも、必ずうまくいくとは限りません。それでも逃げずに向き合い、試行錯誤し続ける姿勢が、信頼につながっているのだと思います。

B.のサービスの独自性・差別化について教えてください。

上場企業出身だからこそ、これまで手が届かなかった細かなサポートができる点です。

B.を運営する上で大切にされていることを教えてください。

「一生懸命が当たり前にできる環境」を整えること。親や子ども、友人にも胸を張って自慢できる会社にしたいと考えています。

B.で働く仕事のやりがいを教えてください。

「自分の仕事が、誰かの人生を動かす」。それを実感できる環境です。

今まで苦労された経験と、そこから学ばれたことを教えてください。

起業してからは、すべてが苦労でした。ただそれ以上に、知らないことを学べる楽しさを強く感じています。

どのような方にB.のサービスを届けたいですか？

DXやIT化が進む中で、「誰に相談していいかわからない」。そんな企業にこそ、届いてほしいと思っています。

中小企業のDX支援・採用支援の今後の展望について教えてください。

DXという言葉だけが先行していると感じています。ツールを入れればDXではない。システムを変えれば解決するわけでもない。
必要なのは、

・現場がちゃんと使えるDX
・採用につながるDX

ITが苦手でも使える。社長が一人で抱え込まなくていい。そんな当たり前を当たり前にする社会を目指しています。

スポーツ選手のセカンドキャリア支援についての構想を教えてください。

これは自分自身の人生と完全に重なっています。競技を辞めた瞬間、肩書きはなくなります。しかし、

・努力を継続できる力
・チームで戦う力
・結果に向き合ってきた経験

これらは、ビジネスの世界でも非常に強い武器です。
将来的には、「スポーツ選手が経営者になるルート」「競技経験が武器として評価される環境」を本気でつくりたいと考えています。

記事を読んでいる方へメッセージをお願いします。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
もし今、

・このままでいいのか悩んでいる
・一歩踏み出せずにいる
・挑戦したい気持ちがある

そう感じているなら、それはすでにスタートラインに立っている証拠です。
完璧じゃなくていい。最初は小さな点でいい。

挑戦は、B.から始まる。

そう言える存在であり続けたいと思っています。