社長 企業 情報通信

【株式会社meleap】
福田 浩士社長インタビュー

【株式会社meleap】<br>福田 浩士社長インタビュー

現在のお仕事を志したキッカケを教えてください。

大学院在学中、建築を学びながら「身体をもっと拡張できないか」という思いを持っていました。例えば、子どもの頃「かめはめ波」を撃ちたい、空を飛びたいという夢をぼんやり抱いていたのですが、AR/VR技術の登場を機に「これを使って新しいスポーツや体験が作れるのではないか」と確信しました。
また、その思いを形にするために、「純粋に面白い体験を世の中に出したい」という想いが次第にビジネスへとつながっていきました。

福田社長の学生時代や前職でのご経験・ご経歴を教えてください。

1986年生まれ、新潟県出身です。
大学院修了後は、株式会社リクルートに入社し、営業職としてビジネスの現場を学びました。「人を動かす」「何を売るか」「どう伝えるか」といったビジネスの基礎を身につけるためです。その後、「やりたいことを自分で創る」という想いから、2014年に株式会社meleapを創業しました。

meleapを創業された経緯を教えてください。

大学院在学中から、「身体の拡張」「魔法のような体験を現実に出したい」という思いが根底にありました。卒業後、就職して営業経験を積みながら「自分が本当にやりたいことは何か」を改めて考えた時、自分自身が“かめはめ波を撃ちたい”という夢を真剣に追いかけるべきだと感じました。そして2014年、起業を決断。AR技術×スポーツという新しい市場を創出するべく、“新しいスポーツ=テクノスポーツ”として、 HADO(ハドー)を開発・提供する株式会社meleapを立ち上げました。

福田社長がモチベーションを高める為に行なわれている事があれば教えてください。

私が常に意識しているのは、「それは面白いのか?」という自問です。事業もエンターテインメントも、「ユーザーの胸が高鳴るかどうか」「ワクワクを提供できるかどうか」が重要だと思っています。
また、子どもの頃の“夢”を仕事に変えるという自覚が、常に私の原動力になっています。たとえば、「かめはめ波を撃ちたい」という単なる憧れを、現実の競技体験に落とし込むためにチャレンジするという姿勢。
さらに、社員・チームと一緒に「どうしたらもっと良い体験ができるか」「もっと人に届くか」を考え、試行錯誤しながら進めていくこと自体を楽しんでいます。

福田社長が人生を歩む上で特に大切にしていることを教えてください。

「遊びを真剣に」「夢を諦めない」――この2つが私にとって核だと思っています。
遊びを真剣にやることで、そこから大きな発見や学びが生まれます。私自身、建築を学んだり営業をしたりと学びの場を経て、「遊び(=夢・想像)を形にしたい」という方向性にたどり着きました。
また、夢を諦めないこと。小さい頃に抱いた“超能力みたいな体験を実現したい”という思いは、今も事業の原点として生きています。
そして、人とのつながりを大切にすること。新しいスポーツを世界に広げるためには、パートナーやファン、施設オーナー、教育機関など多くのステークホルダーが関わります。そのつながりを一つひとつ大切にしながら、地道に進むことを意識しています。

福田社長の座右の銘・大切にしている言葉など教えてください。

「不可能を、当たり前にする」
HADOのように“存在しなかったスポーツ”を生み出すには、常識を一度疑い、できない理由より「どうやったらできるか」を考える姿勢が欠かせません。不可能だと言われていたことを一つずつ当たり前に変えていく過程こそ、私にとっての挑戦であり、人生の面白さだと考えています。

企業名「meleap」と企業ロゴに込めた想いを教えてください。

「meleap(メリープ)」という社名には、「merry(陽気)」「leap(跳躍)」の2つの意味を込めています。つまり、「どんな苦難があっても楽しんで乗り越えていく」という想いを込めています。
ロゴデザインにも「エネルギー」「オリンピックの聖火」の要素を持たせており、未来のスポーツを象徴しています。

meleapの理念を教えてください。

株式会社meleapの理念は、「テクノスポーツで世界に夢と希望を与える」ことです。
すなわち、運動が得意な人だけでなく、初めてスポーツをする人、体格や年齢に左右されない人まで、幅広く楽しめる“新しいスポーツ”の形を実現するということです。

理念やビジョンに込めた想いと具体的に取り組まれている事を教えてください。

想い:
既存のスポーツが持つフィジカルなハードル(筋力・体格・年齢など)を超え、テクノロジーの力で「誰でも楽しめる」「世界中で対戦できる」スポーツを作りたかった。
また、スポーツ観戦という枠も超え、プレイする人・観る人・応援する人が一体となる新しいエンタメ体験を創出したいという思いがあります。

施設展開:世界各国にHADOの常設・ポップアップ施設を展開し、グローバルな体験提供を進めています。

教育・自治体・福祉分野の取り組み:学校体育やICT教育、地域連携、高齢者向け運動促進など、多様な場面でHADOを導入しています。

企業でのチームビルディング・研修サービス:HADOを活用した企業向け研修・チームビルディング・レクリエーションプログラムを提供し、組織の結束や社内コミュニケーション活性化を支援しています。

meleapの詳しい事業内容や強みを教えてください。

事業内容:
ARスポーツ「HADO」の開発・運営。3対3などのチームバトルを行う競技体験を提供しています。

ロケーション型エンターテインメント施設のライセンス提供・運営。店舗・体験施設を国内外に展開。

教育・自治体・福祉との連携:学校体育、ICT導入、観光・地域活性化・高齢者向け運動促進ツールとしての導入を推進。

企業でのチームビルディング・研修サービス:HADOを活用した企業向け研修・チームビルディング・レクリエーションプログラムを提供し、組織の結束や社内コミュニケーション活性化を支援しています。

IPとのコラボレーション:キャラクターなどのIPとのタイアップによるカスタマイズ体験づくりを通じ、“ならでは”の価値創造を行っています。

強み:

他に類を見ない「テクノスポーツ」プラットフォームを早期に構築した先行者優位。

グローバル展開実績:多数の国・地域で展開しており、海外展開の知見・ネットワークを持っている。

多世代・運動経験の有無を問わず楽しめる体験設計。運動が苦手な人でも参加しやすい点を訴求。

観戦・応援と参加を融合した新しいスポーツ観戦体験。観客の応援が勝敗・選手パフォーマンスに影響を与える仕組み。

meleapのサービスの独自性や差別化について教えてください。

単なるARゲームではなく、身体を動かす“スポーツ体験”として設計されている点。3対3のチーム戦/駆け回るフィールド/戦略的な役割分担など、競技性を重視しています。

運動能力・体格に左右されにくい構造。筋力が強くなくても、戦術・チームワークでカバーできるため、“運動が苦手”という人でも楽しめる。

グローバル・リアル空間展開。店舗・体験施設によるリアルプレイと、タレントリーグなどの観戦体験を融合させ、エンターテインメント性の高さを打ち出している。

テクノロジーとエンターテインメントを融合するうえで、他社との違いや差別化のポイントは何でしょうか。

多くのXR系サービスが「体験型アトラクション」「VRゲーム」で止まる中、meleapは「スポーツ/競技」という形式を創出しました。つまり、継続性・競技人口・観戦文化を備えた市場を目指しています。

エンターテインメント(楽しむ)だけでなく、身体を動かす運動要素/チーム協働/戦略性を併せ持つことで、“ただ遊ぶ”から“参加し続けたくなるスポーツ”へと昇華させています。

コラボレーション力/IP展開力:アニメ・マンガ・キャラクターとの連携を積極的に行い、体験の拡張性を高めています。

グローバル・ライセンス展開を通じて、店舗運営・体験設計・観戦モデルを世界レベルに構築してきた点が他社との差です。

小学生から40代までと幅広い層に支持を集めている理由や、共感を得ているポイントはどこにあるとお考えですか。

年齢・運動経験・体格を問わず楽しめる設計だからこそ、「運動が苦手な自分でもできた」「友達や家族と一緒にできた」という声が出ています。

「遊び」「競技」「観戦」の3つのレイヤー(レジャーとして/趣味として/競技者として)を設けており、それぞれの入り口があり、誰でも自分に合った楽しみ方ができることが支持の理由です。

漫画・アニメ的な体験という分かりやすい“夢のある体験”が、小学生にも刺さると同時に、大人にも「気軽に楽しめる」「健康にもつながる」といった価値を提供できているからだと思います。

グローバル展開を進める中で感じる日本発ブランドの可能性や課題について教えてください。

可能性:

日本発の「テクノスポーツ」という新しいジャンルを先行して構築してきたこと。海外でも“身体を動かすARスポーツ”という新鮮さ・インパクトが受け入れられているという手応えがあります。

日本のエンタメ文化(「漫画」「アニメ」「ゲーム」)とテクノロジーを掛け合わせた体験は、海外市場でも差別化要素になり得ると感じています。

課題:

デバイス普及の遅れ:ハードウェアプラットフォーマー(ゴーグル/センサー等)のスピードの遅さ

ローカライズ・サービス運営のローカル対応:国/地域ごとに文化・スポーツの捉え方が異なるため、単純に日本モデルを輸出するだけではなく、現地に合った体験設計が必要です。

HADOの競技人口やファン層の拡大に向けた具体的な取り組みを教えてください。

競技人口拡大:ロケーション型エンターテインメント施設を、国内外でライセンス販売/運営展開し、プレイ機会・接触機会を増やしています。

教育・地域導入:小学校〜高校・大学まで、学校体育・ICT教育・修学旅行・部活動などに導入し、若年層への浸透を図っています。

SNS・体験動画展開:デモ動画をSNSで発信したところ、世界中から問い合わせが来たという事例もあり、バイラル拡散による認知拡大を実践しています。

「テクノスポーツ」という新しい市場を形成する中で、感じている手応えや課題を教えてください。

手応え:

「これまでにないスポーツ体験」「筋力・体格に左右されにくい」というコンセプトが、多くの人に受け入れられ始めているという実感があります。特に「運動が苦手だったけどHADOを通じて動く習慣ができた」という声が増えています。

グローバル展開の成果:海外多数の国で展開実績を持ち、店舗数・利用者数ともに成長トレンドにある点。

課題:

デバイス・施設インフラのコスト:ARスポーツを成立させるためのハードウェア・環境が、一般家庭や地域施設まで浸透するにはまだハードルがあります。

継続参加・競技文化化への道筋:伝統的なスポーツと比べると競技者・観戦者を育てるインフラやエコシステムがまだ浅いため、文化として定着させるための取り組みが今後さらに重要です。

コラボレーションやパートナーシップ戦略における考え方を教えてください。

コラボレーションを通じて「その施設/その地域/そのIPならでは」のカスタマイズ体験を創ることを重視しています。例えば、自治体と連携してご当地キャラクターを用いたHADO体験を作ったり、テーマパークへの導入を通じて開発やオペレーションの知見を蓄積しています。

タレントやIP(漫画・アニメ)との連携も戦略の一部で、既存のファン層を引き込みつつ、新しいファン体験を提供することを目指しています。

またグローバル展開を進める上では、現地ローカル企業・自治体・教育機関との連携を通じて、地域に根付いた展開モデルを構築していくことが鍵だと考えています。

他社や自治体、教育機関などとの連携実績・今後の構想があれば教えてください。

教育機関への導入:小学校〜大学まで体育授業・ICT教育・探究学習としての実績があります。

自治体連携:地域観光資源を用いたカスタマイズ体験、福祉施設・高齢者運動促進ツールとしての活用構想も進んでいます。

施設・テーマパーク連携:起業初期にはテーマパークのアトラクションとして導入を進め、そこで得たオペレーション知見をもとにスポーツ競技化へと展開しました。

今後の構想としては、より学校部活動化・全国大会化・国際大会化を進めることで、「部活としてのHADO」「地域予選→全国大会」「海外大会との連携」など、スポーツとしての体系を整備していきたいと考えています。

株式会社meleapイメージ6

meleapを運営される上で大切にされていることを教えてください。

“体験の原点”を忘れないこと。いかにユーザーが“手を動かして”“胸が高鳴る”“また来たい”と思える体験を創り続けるかを、日々意識しています。

社員・チームメンバーがワクワクできる環境を整えること。新しいスポーツ・新しい市場を作るには、挑戦・試行錯誤・学び・失敗を共有できる文化が不可欠です。

パートナー・施設・ファン・プレイヤーをひとつのコミュニティとして捉え、関係性を丁寧に構築すること。

グローバル視点を持ちつつ、ローカルへの適応も忘れないこと。世界を目指す中で、地域の特性や文化を尊重し、柔軟に展開していくことが重要だと考えています。

meleapで働く仕事のやりがいについて教えてください。

“未踏の市場を創る”というチャレンジに直接関わることができる。テクノスポーツという領域はまだ確立されておらず、自分たちで枠を作っていくやりがいがあります。

自分が動いたアイデアが“体験”として、施設でお客様に提供され、世界中で遊ばれているという実感があります。

年齢・性別・運動経験を問わず、誰かの“楽しさ”や“変化”に貢献できる点も大きなやりがいです。たとえば、これまで運動をしなかった人がHADOを通じて動く習慣をつくったという声を直接聞くことがあります。

チームメンバー・パートナーと共に、新しい価値を創っていく“スタートアップらしさ”を持ち続けられることも魅力です。

今まで苦労された経験、そこから学ばれたことを教えてください。

新しいスポーツを創るという挑戦ゆえに、「どうやって認知を広げるか」「どうやって定着させるか」に苦労しました。例えば、競技人口を増やすために施設展開・観戦モデル・ファン体験モデルを模索してきました。

技術・体験設計ともに手探りであったため、プロトタイプを何度も作り直す日々でした。技術が専門外だったメンバーもいたため、開発チーム・制作チームともに“ゼロからつくる”という文化を醸成する必要がありました。

学び:

“夢”だけでなく“実現可能な仕組み”を作ることの重要性を学びました。

参加者・施設・パートナー・観戦者という「複数のステークホルダー」を巻き込むためには、体験設計だけでなくビジネスモデル・オペレーション設計・コミュニティ設計のバランスが不可欠だということを実感しました。

どのような方にmeleapのサービスを届けたいですか?

運動経験・年齢・体格に関係なく、「身体を動かして楽しみたい」「仲間と一緒に体験したい」「観るだけでない参加体験を求めている」すべての方に届けたいと思っています。

友人・家族・同僚と“遊び”として来てくださる方。

チームビルディングや社員の交流を行いたい法人様。

また、教育現場・地域・企業で、「遊び×学び」「運動×エンターテインメント」「地域活性×テクノロジー」を実現したいという教育機関・自治体・企業の皆さまにもぜひ使っていただきたいです。

今後の目標やビジョンを教えてください。

“テクノスポーツ”という新しいジャンルを確立し、既存のアナログスポーツ・モータースポーツに続く世界規模のスポーツ市場を作ることを目指しています。特に「サッカーを超える世界最大のスポーツ競技にしたい」というビジョンを持っています。

プレイヤー人口・観戦人口ともに拡大し、ロケーション展開・オンライン観戦・グローバル大会・部活動導入を加速させます。

デバイス・XR技術の普及を視野に、家庭用モデル・学校用モデルなども検討し、より身近なスポーツとしてのポジションを目指します。

教育・地域・福祉など社会課題領域にも積極的に展開し、「身体を動かす楽しさ」を通して人々の生活にポジティブな変化をもたらすコンテンツに育てていきます。

この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。

ここまで読んでくださりありがとうございます。
私たち株式会社meleapは、「テクノロジー×スポーツ×エンターテインメント」で、今までになかった“体験”を作り続けています。もし「面白そうだ」「やってみたい」と少しでも感じてくださったなら、ぜひ一度“体験”してみてください。体験者として、観客としてそれぞれの楽しみ方があります。
また、企業・自治体・教育機関の皆さまに向けては、共に新しい価値を創るパートナーとしての連携も積極的に進めています。ぜひお気軽に声を掛けていただければと思います。
私自身も、これからも“夢を形にする挑戦”を止めずに、チームと共に前進してまいります。皆さまとお会いできることを楽しみにしています。

株式会社meleapロゴ

企業概要

企業名 : 株式会社meleap

代表者 : 福田 浩士

所在地 : 東京都港区台場1丁目7番1号 アクアシティお台場 5F

設立  : 2014年1月24日

従業員数: 50名

事業内容: ARスポーツ・エンターテインメント事業、デジタル活用人材育成研修事業

URL  : https://meleap.com/

 

NEW POSTS

【株式会社Life style Innovation】<br>石川 知佳社長インタビュー 社長,企業,複合サービス

【株式会社Life style Innovation】

【株式会社アクトビ】<br>藤原 良輔社長インタビュー 社長,企業,情報通信

【株式会社アクトビ】
藤原 良輔社長インタビュー

【株式会社プラスパ】<br>荻原順子社長インタビュー 社長,企業,生活関連サービス・娯楽,教育・学習支援,医療・福祉

【株式会社プラスパ】
荻原順子社長インタビュー

【株式会社Desafios】<br>浦谷 将太社長インタビュー 社長,企業,情報通信,不動産・物品賃貸,複合サービス

【株式会社Desafios】
浦谷 将太社長インタビュ...

【株式会社GeNEE】<br>日向野卓也社長インタビュー 社長,企業,情報通信,学術研究・専門技術サービス,その他

【株式会社GeNEE】
日向野卓也社長インタビュー

【株式会社ENERALL】<br>武内大輝社長インタビュー 社長,企業,学術研究・専門技術サービス

【株式会社ENERALL】
武内大輝社長インタビュー

CATEGORY