【株式会社ミューファン】
嶌崎佐太郎社長インタビュー
テンセルという記事で有名になった大森企画社の大森社長とは長くお付き合いがあって、塩セルのポリシャツは「臭いがしない」との評判を得て抗菌試験を実施しましたが、有効値は出ず。抗菌防臭なら銀でしょう、という事で京都の扁平銀糸メーカーに豊島㈱のご担当とお邪魔して、友人の綿織物メーカーとタオルメーカーにその銀糸を織込んでサンプルを作って戴きました。当時の試験法で200回洗濯しても抗菌機能が働くというデータを得ました。
私は大阪府立岸和田高校卒で、立教大学法学部卒です。父が大阪府貝塚市で織物業を営んでいたので卒業後には後継を承知して士氏に会社に入りました。35歳の時に父が急死したのでそれまでとは違うアクリル糸で中東向けのスカーフ用生地を大阪市内の輸出商に販売してその時に装飾糸としてアルミのラメ糸を京都のメーカーから買っていましたから、純銀の糸の存在も知っていました。
ある日、大森社長から「次の日曜で破産申請をするから、既に出している特許願いの譲渡証書に実印を押すので。」とお聴きして最初の特許になった出願特許を私が社長の小さな会社に出願名義を変更して前記のようにその出願は最初の私の特許権になりました。
既存のミューファン商品は技術的な事は私が教えた東京事務所の取締役に任せて、繊維ではない「何故ミューファンという糸から水で銀イオンが生成されるのか?」の疑問から、今私は故郷の大阪府貝塚市に小さな工場を借りて「錯体銀イオン水」を製造する仕事を行っています。純銀の糸ミューファンの繊維製品は抗菌防臭機能と静電気除電機能が持続的に果たせ高い評価を得ているようですが特許権も期限を迎え競争品も現れるでしょうし、錯体化した銀イオンは陰イオンになっていますから繊維以外にも用途があります。銀陰イオンは消臭機能もあり不織布オムツの表材にすれば糞便臭の消臭も出来ます。又亜鉛を錯体化して亜鉛陰イオン水を作れば使い捨て可能な繊維雑貨が非常に安い加工費で市場に出せます。75歳になりながら仕事を続けるモチベーションは「仕事が面白い。」仕事を追い掛ければお金は後から付いてくる、という今は亡き義理の叔父が死の直線に綿への激励があった事です。新しい仕事による新しい商品は人々に役立ちます。
「冗談は山ほど口にして聴く人に笑って戴く。」「決して嘘をつかない。」「嫌な挨拶は放っておかずに先にする。」
前2つは分かり易いでしょうが、嫌な挨拶は先に・・は、例えばお金が足りなくて期限に支払いが出来ないと分かった時に、支払いは半月後まで待ってください。それまでに準備します。というと相手も早めの準備ができるし半月後に支払いをすれば嘘にはならず、前以ての挨拶が逆に信用に繋がります。
「練習や我慢は嘘をつかない。」「何でも上手な人の真似からはじめろ。自分の個性が目を覚ます。」ですかね。
亡き大森社長は彦根の人ですが、京都大学を卒業した方です。
大阪笑いが好きな方で、和的言葉を大切にされた方です。
駄洒落で無不安→無不安。」マイクロはギリシャ語でミュー。Functionは機能。それぞれを組み合わせて「ミューファン」横文字では「μ—func.」としました。女性の耳障り好さも加えました。
今までに無い製造方法の発見、今までにあればいいのにと考えられていた製品を作り出す。きっかけは「それは面白い!」と漢字つことから始まります。
恥ずかしながら中々想いと現実は一致しません。
ベンチャー認定を受けた時の嬉しさのあまり、事業は2の次で北新地や銀座でお金をばらまいた事、大反省をしています。
➀「新しい特許や商標の出願は弁理士の力を借りずに自己質願を続けています。特許庁の審査官は自己出願者には優しく対応してくれます。
②その一つですが、「亜鉛を錯体亜鉛陰イオン水を作り、不織布フオムツの表材に使用するとアンモニア・インドールという主たる糞便臭を消臭出来る技術を元に不織
布メーカーと取り組むことを目指しています。すでに特許出願は終えています。

どちらかと言うと、原料販売を主に営業し技術を評価して戴く会社と取り組むことですかね。子供は4人いますが皆極時に生活出来ていますし私と同じような苦労はさせたくないです。後継者を敢えて育てることは最初からしていません。人間は一世一代でいいと考えています。作り上げた事業は親しい取引先に継続して戴ければありがたいと考えています。
上記の通り、嘘はつかない、嫌な挨拶は前以て行う。一番大切な事は、苦難に負けずに頑張るが悪あがきはせずに淡々と生きる事だと考えています。人は潔くありたいものです。
やりがいというのは社長・役員・社員・アルバイト、人それぞれに違うものだと思います。何かにやりがいを見つけそれを大事すれば良いですし、大事にするために精一杯仕事をすれば良いですし、やりがいのない仕事はさっさと辞めれば良いです。お金は大切ですがやりがいの無い仕事を無理にこなしてもお金を追い掛ければお金は必ず逃げます。
これまでの経験の中で苦労したのは、「面白い!」と感じたことを形にしていく過程です。
面白いと感じたことから新しい発見が生まれ、それが開発につながるととても嬉しく感じます。
ただ、学生の研究とは違い、社会人としては“製品化してこそ意味がある”ということに気づきました。
その点を意識して取り組むことが大切だと学びました。
今は乳幼児のオムツのお世話をするご両親や関係者、お年寄りの介護をしている従事者に悪臭から逃れられる製品を届けたいです。
寿命一杯、持病はありますが何とか平衡を保って人生を過ごしたいと思っています。貧乏でも豊かに生きることは難しくありません。お金が大事なら仕事をすれば良いのです。
自分自身や学校の友人と親しくお付き合いしてください。私は大学は東京ですが今の拠点は大阪です、親しい友は近くにいますが年寄りになると出掛けることも面倒臭くなります。
永遠を迎えても何かの仕事に就く事をお勧めします。

企業名 : 株式会社ミューファン
代表者 : 嶌崎 佐太郎
所在地 : 大阪府大阪市(東京支店もあり)
設立 : 1998年6月
従業員数: 6名+非正規
事業内容: 繊維・プラスチック・錯体化学