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 【株式会社ネタもと 】
本村衆社長インタビュー

 【株式会社ネタもと 】<br>本村衆社長インタビュー

本村衆社長の学生時代や前職でのご経験・ご経歴

私は一人っ子なので、兄弟欲しさに自分で中学校・高校で全寮制の学校を選択しました。
ですが実際に寮生活を始めると、「先輩の言うことが絶対」という過酷な環境が待ち受けていました。下級生の頃は同級生が1年のうちに数十人辞めていきましたが、辛抱強く耐えたことで精神的に強くなれましたね。
一方、上級生になると天国になり、抑圧された反動からか当時流行っていた暴走族のような身なりで全く勉強に手を付けませんでした
しかし、高校2年生になり、担任から大学受験のために勉強するよう指導されてからは、家庭教師を付けて勉強モードに切り替え、無事に青山学院大学経済学部に入学できました。

現在のお仕事を志したキッカケ

大学時代のイベント運営での成功体験が原点です。1982年、大学2年生のときにイベント会社を立ち上げました。
ディスコ全盛期だったこともあり、大学生をターゲットにしたパーティーを企画、開催したところ、大きな注目を集めました。
面白い企画でパーティーを行えばたちまち新聞やメディアに取り上げられ、そこでPRの影響力を身を持って実感しました。
また、大手企業にも協賛金の営業をしていましたが、協賛金を出してもらうのであれば当然、プロモーションの成果も求められるので、どんどんセールスプロモーションの仕事を覚えていきましたね。当時の初任給の3 倍以上を稼いでいたことや、右肩上がりの成長を続けていたことからサークルではなく会社として事業を行う必要性が出てきたため、19歳で起業しました。
バブル景気の追い風を受け、1,000人規模のパーティや催事を多数開催し、15年にわたり華やかな経営を続けました。
一度も会社員として働いたことはなく、1983年4月 株式会社フリーアンドイージー、1985 年5月 株式会社パズルリングと、経営者として走り続けてきました。
株式会社ネタもと_本村衆1

◆今まで苦労された経験、そこから学ばれたこと

・バブル崩壊と倒産からの学び
この経験から「明確な経営理念を持つこと」の重要性を痛感しました。私は再起を期し、2000年に株式会社リアライズ(現・ネタもと)を設立しました。
再起後、安定的な集客力を背景に、食品メーカーと調理師専門学校をつなぐ「実体験型プロモーション」を考案しました。
メーカーが宣伝したい食材を無料提供し、学生が授業で調理・試食するこのモデルは、消費者の購買意欲を高める効果が高く、食品メーカー、学校、消費者の三者に利益をもたらしました。
この経験から私は「仕組み化して利益を生む」発想を強く持つようになりました。
・水餃子専門店フランチャイズ事業の失敗
成功体験を追い風に、日本では珍しい水餃子専門店のフランチャイズ事業に挑戦しました。しかし、スピード重視での開業が裏目に出ました。オペレーションの不備が重なり業績は低迷。「独自性を持たない事業は生き残れない」「副業は本業以上に難しい」という教訓を得て、私は本業に集中することを決意しました。
ひとつの商材で会社を成長させる「パッケージビジネス」への関心を強めたのもこの時期です。
・プラットフォーム販売での気づき
プレスリリースプラットフォームを売り始めたとき、経営者である私と営業マンとの間には大きな売り上げの差がありました。当然、これを開発した経営者のほうが強みも深く理解していますし、誰よりも思い入れがあるからこそ売れますよね。ですが、私一人が売り続けていたら、営業マンを雇っている意味がありませんし、そのような状態が続けば人材も定着せずにいつまでたっても会社として弱いままです。
その時に「人に頼るビジネスモデルではなく、仕組みで成長させることが重要」ということに気が付きました。
また、経営の本質についてもあらためて考え直し、社員の人財育成をすること、社員を自社のファンにすることが重要だと学びました。
・「使いこなせない」という声からの学び
サービス提供を続ける中で、「プラットフォームを使いこなせない」「売上につながらない」という声もあがりました。そこで私は、PRの本質を「共感者やファンをつくること」と再定義しました。
経営者や社員が主体的に広報活動を行う「広報の自走化支援」モデルを確立したのです。社員自身が会社や商品の魅力を自らの言葉で語り、社外に広げることこそが、企業成長の基盤になるという確信を得ました。

株式会社ネタもと創業された経緯

本業に立ち返った私は、PR業界の構造的な矛盾に着目しました。2000年代のPR業界は今よりももっと属人的な仕事のやり方で、月100万円以上PR会社に払ってメディアに繋げてもらう、大手企業向けのサービスが主流でした。しかし、高価で大企業向けが中心のPRサービスでしたが、実際に必要としているのは広告予算に制約がある中小企業ではないかと考えたのです。
そこで、2005年に莫大な予算がなくとも安価にPR活動ができる仕組みである【プレスリリースプラットフォーム】(現:ネタもと)を自社開発しました。
従来の10分の1の費用で利用できる革新的なサービスで、業界先駆けのこの仕組みは、多くの中小企業にとって画期的なサービスとなりました。
最初はあまり反応は良くありませんでしたが、外資系の広報担当者から「こんなサービスはアメリカにもない!絶対にうまくいく」と言ってもらえたことで可能性を信じることができ、少しずつ大きなサービスにしていきました。PRセミナーやメディアとの懇親会などを開いたりと様々なイベントも開催し、独自性を大切にしながら成長しております。

◆株式会社ネタもとの理念

「すべての人にPRを!」をミッションとしています。あらゆる業界・団体様へPR活動の支援を行っている会社です。またお客様には「PR=経営」とお伝えしています。
多くの方がPR(Public Relations)という言葉の意味、目的を売上を上げるために行う活動と混同されていらっしゃいます。PRは公との良好な関係を作るための活動であって、売上を作るための仕組みづくりではありません。
PRとは、会社の強みをつくり、社員とメディアを通じて情報発信を行うことで、全てのステークホルダーへのファンづくり(共感者づくり)を行う活動であり、それが結果として売上や採用成功につながると考えています。
私が大切にしているAppleの創業者であるスティーブ・ジョブズの名言にもありますが「いくら素晴らしいものをつくっても、伝えなければ、ないのと同じ。」です。会社、商品の強みを社内外に発信することは、経営において最も重要なポイントだと考えているので、PR=経営と発信しております。
40年以上の経営経験と、20年近く企業の広報支援を続けてきた中で、私はひとつの確信にたどり着きました。「課題を乗り越え成長し続ける企業には、社員のファンづくりが不可欠だ」と。

理念やビジョンに込めた想いと具体的に取り組まれている事

PRは公との良好な関係を作るための活動であり、会社の強みをつくり、社員とメディアを通じて情報発信を行うことで、全てのステークホルダーへのファンづくり(共感者づくり)を行う活動です。
具体的な取り組みとして、会社の考え、全員が目指す方針を「ネタもとLIFEBOOK」という冊子にまとめ全社員に配布し、日々活用することで理念浸透や社員のファンづくりを行っています。
経営者や社員が主体的に広報活動を行う「広報の自走化支援」モデルを確立し、社員自身が会社や商品の魅力を自らの言葉で語り、社外に広げることこそが、企業成長の基盤になると考えています。

株式会社ネタもとを運営される上で大切にされていること

人に頼るビジネスモデルではなく、仕組みで成長させることが重要と考え、社員の人財育成をすること、社員を自社のファンにすることを大切にしています。
社員をファンにするためには、理念浸透や福利厚生の充実だけでなく、きちんと利益を還元することが重要と考えています。「課題を乗り越え成長し続ける企業には、社員のファンづくりが不可欠だ」という確信のもと、経営を行っています。
株式会社ネタもと_本村衆3

株式会社ネタもとの詳しい事業内容や強み

弊社が競合他社と大きく違う点は、お客様が広報活動をご自身で行えるように「広報活動の自走化」をゴールに置き、支援を行っているところにあります。広告に頼らずに自社の魅力を発信し企業のファンづくりを行うことで、売上アップはもちろんのこと、採用活動や社員の定着率アップを可能にすることができます。
また、外注に頼らずに自社内で持続的に広報活動を行うために、メディアとの接点、PRのノウハウ、体制づくりまで余すことなく提供し、最長でも3年以内にはお客様自身で広報の自走化ができるようなサービス設計をしております。
さらに、効果測定が難しいとされている広報PR活動において、独自の100以上の視点からお客様企業の広報力を数値化し、進捗を計測する「PR活動診断」を定期的に実施することで、確実な自走化を実現しました。
また、「人に依存せず、仕組みで成長するストック型事業」を経営の軸に据え、新卒社員でも販売できるサービス設計を重視しています。

株式会社ネタもとで働く仕事のやりがいについて

当社も社員に対して単純に経営理念やビジネスの方向性を理解させるのではなく、働くマインドにも触れることで、どのような人生を生きたいか、そのために何を成し遂げたいのかまで深掘りし、会社としてそれをサポートできるような制度を整えました。また、会社の考え、全員が目指す方針を「ネタもとLIFEBOOK」という冊子にまとめ全社員に配布し、日々活用することで理念浸透や社員のファンづくりを行っております。
社員をファンにするためには、理念浸透や福利厚生の充実だけでなく、きちんと利益を還元することが重要です。2025年現在、従業員の平均年齢が26歳、平均年収が650万円となっています。来年度には新卒社員が増えることから平均年齢25歳、平均年収800万円に到達する見込みです。
従業員が仕事を楽しめる環境、成果に見合った利益の還元を行うことで、会社のファンになり、ファンで居続けてくれると信じています。

従業員に対してどのような人間になってほしいとお考えですか?

目的型の人間になってほしいと思い、そのための教育を行っています。
例えば、3年後、5年後にプライベートと仕事でそれぞれどのようなことをしたいのかを考えてもらい、そこから必要なお金や行動などを詳細に洗い出してもらっています。
良いマンションに住みたいのであれば、家賃がいくらで税金も考えたうえでどのくらいの年収が必要なのか。
ネタもとでその年収を目指すのであれば、現時点から何年以内にどのような成果を上げる必要があるのかなど、プライベートで達成したいこと、仕事で達成したいことを繋げて未来の計画を練ることで人生に目的ができ、豊かな人生を送ることができるのです。
そして、人生に目的を持った従業員が集まることで素晴らしい会社になっていくと考えています。

人生を歩む上で特に大切にしていること

私は100歳まで生きると決めておりますが、死ぬ直前に「良い人生だった」と確信を持って死にたいです。
そのために実現したいことを朝礼などを通じて発信することで、社員にも日々人生の目的を意識してもらえるように努めています。直近では気球で宇宙に行けるサービスを見つけ、それについて話しました。
話すときは、ネタもとLIFEBOOKにある内容と絡めて話すことで、ネタもとで働く意味とプライベートの充実がどのように人生を豊かにするのかを明言しています。
バブル崩壊による会社倒産という苦い経験から、「明確な経営理念を持つこと」「独自性を持つこと」「本業に集中すること」の重要性を学び、それらを大切にしています。そして、人生に目的を持つことを何より大切にしています。

どのような方に株式会社ネタもとのサービスを届けたいですか?

本当にPRが必要なのは中小企業ではないかと考え、莫大な予算がなくとも安価にPR活動ができる仕組みを開発しました。実際に必要としているのは広告予算に制約がある中小企業です。中小企業を中心に、広報活動を自走化したいと考えている企業が主なターゲットです。
まず従業員を会社のファンにすることが重要です。
社内でファンづくりをすることが、会社全体の利益の押し上げに繋がるからです。
利益をつくる際、多くの経営者はいかに売るかと営業戦略をまず考えられると思います。ですが、私は自社や商品の強みを明確化し、まずは従業員にそれを好きになってもらうほうが先決だと考えています。
ファンは好きな商品を自ら宣伝しますし、好きな会社で働いているので仕事に対する熱量も高くなり、社員同士の連携も強化され、結果的に大きな利益を得ることが可能です。また、離職率や採用コストの低下、定着率も安定するので、持続可能な経営を行えます。
当社はPR=経営の提供から日本の企業を元気にしたいと思っています。
株式会社ネタもと_ロゴ
企業概要

企業名 : 株式会社ネタもと

代表者 : 本村 衆

所在地 : 東京都港区北青山2-12-16 北青山吉川ビル 4F

設立  : 2000年11月15日

従業員数: 50名

事業内容: 広報自走化に向けたPR業務代行・アドバイザー業務、企業・団体と報道関係者をつな
ぐ各種PR支援コンテンツの提供

会社HP :  https://netamoto.co.jp/

採用ページ:  https://netamoto.co.jp/recruit/

 

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